【なろう小噺】チート盛り放題で全知全能世界最強 ~尻好きに悪い奴はいねえ~
ダンジョン最深最奥の間にまで辿り着いた。俺たち二人は遂にダンジョンを攻略したのだ。
だだっ広い部屋の真ん中には、ダンジョンコアが浮いている。
ダンジョンコアは虹色に光る巨大な球体だ。せーので二人同時に触れると、頭の中に声がする。
「選べ」
攻略報酬を選べるだと、まさか!?
そして無数の報酬が記されたリストが、脳裏に浮かんでくる。
いちいち選ぶまでもない。俺はダンジョンで儲けた金を元手に商売を始めるのが夢だったのだ。
金だ、金をよこせ。
途端に足下へ無数の大金貨が振ってくる。参ったな、こいつは持ち帰るのが大変だぞ。
ニヤケ顔が止まらねえ。
ところが相方のエーチは何も持っていなかった。代わり、宝珠が額に輝く。
どうやらエーチは報酬を「物」にしなかったらしい。魔法かな?
「何にした?」
「ああボンド。リストの中に良いチートを見つけたから、それをもらったよ。実は……」
※
ダンジョンで命を落とすのはよくある話。
だったらダンジョンで一攫千金というのもよくある話で。
そういったマヌケが狙われ、カモられるのも、よくある話だ。
俺たちがダンジョンを攻略してから一年後。
「ふざけんな!」
というセリフを最後に、俺は商業ギルドを叩き出される。文字通り、用心棒にブン殴られて。
詳細は省くが、俺は騙された。
ダンジョンで儲けた金で俺は商売を始めた。だが素人仕事。どうも上手く行かない。
そこで一発当てようとしたら、「まるで狙われたように」有り金をふんだくられた。恐らく俺が金を持っているという情報が裏で回っていたのだ。
それで怒鳴り込んだら、ご覧の通りだ。
今はボコボコになって、町先に転がされている。ダンジョンのモンスターより酷え。
すぐに立てないでいたら、通りかかった冒険者に声をかけられた。
「ボンド?」
腫れた頬を押さえながら見上げると、そこには立派な武装、隆々とした体格の戦士がいた。
両手には二人の女を侍らせている。どちらも乳がでかい。
いや待て。片方の女、見覚えがあるぞ。確かコイツ……。
それで理解した。この戦士。
「お前、エーチか?」
エーチは確かに前衛に出るタイプの戦士だった。持っているチートは『豪腕』。だから腕が太く、体格もある方だった。
だが今ほどではない。
今のエーチは巨躯といって良いほど。『豪腕』の腕はさらに太くなっている。恐らく全身に同種のチートが宿っている。
さらには額の宝珠に加えて、目と耳の数が増えていた。けどまだ面影はある。
「おいおい、やけにハンサムになったじゃねえか」
俺はエーチが差し出した手を取り、立ち上がる。
「確かに少しは変わったかもな」
エーチは懐から革袋を取り出すと、俺にそのまま手渡す。
「これで美味いメシでも食ってくれや」
かつての仲間に哀れまれる。なんて惨めな。だが精一杯、虚勢を張ってやる。
「おっ、奢りサンキュー」
といって別れる瞬間。侍らせた女の一人が、俺を見て嘲るように笑っていた。
それで納得する。エーチは人を裏切るようなヤツじゃねえ。あいつが俺の情報を流していたか。
だがそれも単なる勘。俺が間抜けだっただけだ。
残されたのはダンジョン踏破の頃からずっと使っていた剣のみ。
ちくしょう、俺も財宝ではなく、チートにすりゃ良かった。
※
思い出す。ダンジョン踏破後の話だ。
「乾杯!」
俺たちは成功を祝して酒盛りをしていた。
数年かけての苦労話に花が咲く。
「はいエールお待ち」
とそこへ女給が酒を置いて行く。
瞬間、二人同時に黙りこくり女給の尻を眺めた。
四つ足の、いわゆるケンタウロス種のチート持ち。デカい、良い尻だ。
俺たち二人、乳の趣味はとうとう合わなかった。俺は美乳派、エーチは巨乳派。
だが俺たちの合い言葉。尻好きに悪い奴はいねえ。尻の趣味はよく似ていた。それで仲間を組んだくらいだ。
人間を超えた能力、いわゆるチートを得ると肉体が変容する。人を超えた力が、人間の肉体に収まりきらないため、らしい。
俺は瞬脚。なので俺の足は鳥のように膝が逆方向に曲がる。
エーチは豪腕。両腕が丸太のように太くなっていた。
なので冒険者なら誰でも大なり小なり、異形の姿をしているものだ。
魔法使いなら体のどこかに魔力を制御するための宝珠が埋め込まれているはず。
そしてチートを得るには親からの遺伝か、ダンジョンで得るしかない。どのみち偶然。
さっきの女給も、ケンタウロス種のチートを持っているのだろう。
おかげで女のバリエーションが増えて結構なことだ。
ひとしきり飲むと
「娼館でも行こうかね」
と解散になった。これきり、俺たちのコンビは解消される。
報酬に、俺は金を選んだ。お前は力を選んだ。つまりここで道は分かたれる。
ちょうどそこでエーチの情婦がやってきた。
コイツは冒険者もやっている。猫耳チート持ちの巨乳だ。エーチもしばらくはコイツの面倒を見ながら、冒険で稼ぐ気だろう。
趣味の悪い女だとは思ったが。そうか。ここで俺は目を付けられたか。
エーチには肉体に新たなチートが発生していた。額の宝珠だ。
対して俺は何も変わっていない。ということは分け前で俺は金を得たと察したのか。
エーチたちが連れ込み宿へしけ込むのを
「英雄になったら奢ってくれよ。わはは」
と送り出す。
エーチとは、それっきり。仲間としてそれが最後だった。
そうか。お前、奢ってくれる約束を覚えていてくれたんだな。
※
数年後。
町はパレードで賑わっていた。
大型モンスターがダンジョンから地上に出てきた。だが王に招聘された勇者が討伐したというのだ。
町民たちは声の限り英雄を称える。勇者エーチの名を。
腕は増えて四本、恐らく全て豪腕チートだ。六つある目はどれも魔眼になっている。
肌は金属のような光沢を持つ。物理無効チートだろう。
ただ女への興味をなくしたか。一緒にいるのは、いかつい男たちばかりだった。らしくない。
かといって、俺ごときは既に話しかけるのもためらわれる。本当にスゲーヤツになったもんだ。世界が違う。
俺はと言えば商売で失敗した分を、また冒険者稼業で取り戻そうとした。だが焦りがあったのだろう。
初歩的な罠に引っかかって、膝に矢を受けてしまう。
どうにか地上に戻り怪我を治したものの。俺のチートは瞬脚。
後遺症で足の踏ん張りがきかなくなっていた。
けどこの光景を見れたなら諦めがついた。俺は冒険者にも商売人にもなれなかった。この程度が身の程だったのだろう。
俺は荷物を背負い、パレードに背を向ける。そして足を引きずりながら、田舎へ帰ることにした。
※
帰郷。
田舎を飛び出した俺は、親父に殴られるかもしれない。お袋に泣かれるかもしれない。
覚悟の上だったが、とっくに両親は病気でいなくなっていた。残されたのは荒れ果てた畑と、廃屋寸前の生家だけ。
俺は仕方なく、家を手直しし、荒れた畑に鍬を入れた。
そして、こんな碌でなしでも覚えてくれた人たちの手助けで、どうにか食うに困らなくなる。
しばらくして、畑を荒らす害獣退治に、戦いの心得がある俺が役立つと分かってきた。
すると、碌でなしが一転、ありがたがられるようになる。さすがダンジョンで鍛えた冒険者だと。
すると衛兵の真似事を任されるようになったり。
村のガキどもにせがまれて、俺の素人剣術を教える機会が増えた。
俺は本当なら斥候役で、剣術は本当に付け焼き刃なんだけどな。それでもド田舎にしてみれば珍しく見えるのだろう。
その頃、嫁はどうだと勧められる。狩りの事故で旦那を失った後家さん。
小うるさいが尻はでかい。良い女だ。
※
俺に息子ができた頃。行商人から伝え聞いた話。戦争が起こったそうだ。
英雄エーチは王の下にあるを良しとせず、自らが王になろうと内乱を起こした。
それを聞いて俺は頭を抱えた。そりゃそうだ。ポッと出が王とか、エーチの野郎、どんだけ図に乗ってるんだ。
内乱は更なるチートを得たエーチ有利に進んだ。
何でも鋼の鱗に、鋭い爪、空飛ぶ翼と、炎を吐く巨体の怪物になっていたらしい。
これに治安維持の目的で周辺諸国が連合軍を結成、内乱に介入する。
連合軍は極大封印魔法によってエーチのチートを封印することにした。だがエーチは更なる変化を起こす。
戦場に根を張り、周囲の魔力を吸収。天を突く巨木の姿になった。
魔力の枯渇により周囲一帯は砂漠化。近づく者には光線で迎撃。誰も近づけない。
今ではまた変化が起こっており、樹木から枝葉がなくなった。その姿はまるで、天へと続く塔のようだという。
いったい次はどうなるか。皆の不安は募っているとのこと。
※
この間、俺にも色んなことがあった。
自分はこんな村で燻っている男じゃねえ。そう言って息子が家出同然に従軍してしまった。
冒険者時代の愛剣を勝手に持ちだして。
こんなことなら剣術なんて教えるんじゃなかった。
だから、しばらくして戦死の知らせが来た時も、そりゃそうなるだろうな、としか思えなかった。俺の息子だもんな。その程度の身の丈さ。
そして俺は嫁から散々に当たり散らかされた。物を投げ飛ばされ、とっちらかった家の中を片付けている時だ。
連合軍の使いだという人間がやってきたのは。
「怪物エーチの友人だった、あなたに用事があるのです」
※
何日もかけて馬車に揺られ、降りると戦地だった。最前線の野営地。
いくつもの天幕が並び、あたり一帯から傷ついた兵士のうめき声が聞こえる。
息子もこの中にいたのだろうか。
野営地から離れた場所には、線が引かれたように砂漠が広がる。
砂漠の中央にあるのが噂の塔か。太陽光を反射し白く輝いている。
そして砂漠のあちこりには銀色の花のようなものが咲いていた。
砂漠には魔力が欠乏している代わり、この花が太陽光を集めて魔力に変換しているらしい。
俺はある女に出迎えられた。猫耳チートの持ち主だ。下品な胸で思い出した。エーチの情婦か。
青い顔をしている。ああ、そうか。コイツが俺ならエーチについて知っているかも、とチクったんだな。
良くチクる女だ。何か俺に話しかけたそうにしていたが、無視して案内された天幕へ入る。
そこは連合軍本部の天幕だった。といっても中は古様式の調度品が並び、王宮にでもいる気分だ。
そして軍議の最中だったらしい。
「冒険者ボンドが参られました」
視線が集まる。
円卓に座るのはどう見ても王侯貴族に将軍様たち。誰も彼もチートの数が半端ねえ。人の形を保っている者が珍しい。
威圧されそうで、俺は跪く。……けどまあエーチほどじゃねえか。
上座にいた偉丈夫が問う。
「答えよ。エーチのチートとは何か?」
この人が国王様とかそんなのだろうなあ。
「はい。それはチートを好きに作るチートでございます」
チートとは本来、遺伝かダンジョンでの偶然により獲得する。自分で選ぶことはできない。
「リストから選べ」なんて聞いたこともなかった。
だがエーチのチートは違う。自らのチートを自由に設定して、自由に獲得することができる。
もちろんチートを増やす制限はあるのだろうが。今はむしろ暴走しているように思える。
俺の返答に軍議の場は絶望感に包まれた。
つまり何の策やチートで攻撃しようとも、即座に対抗されるということだからだ。
重苦しくなる天幕の中。俺は一世一代の思いつきを口にした。
「俺が行ってエーチと交渉しましょうか?」
※
まずは、手ぶらで行かせてくれと頼んだ。武器はおろか爆弾など持って行っては意味がない。
実際、ここにいる間に何度か見てしまった。兵士が境界線から向こうに足を踏み出した瞬間に、遙か彼方の塔から光線が放たれる。
絶対命中、威力絶大、回避不可能。
恐らくあれは敵意に反応する。武器の持ち込みは論外だ。
代わりに安酒の入った革袋をもらった。
「ダチへ会いに行くだけですから」
といかにも軽薄そうにヘラヘラと笑ってみせる。
そして遂に俺が境界線に足を踏み入れる時が来た。
たった一歩でどよめきが生じる。大げさな。
……ああ、攻撃されなくて良かった~。
後は痛んだ膝をかばいながら、えっちらおっちら、砂漠を歩き続ける。すると塔の偉容が明らかになってきた。
塔の外壁は淡く陽光を反射する白。全体に螺旋を描いている。印象は生物由来の、例えるなら巻き貝。
根元まで行くと、親切にも開きっぱなしの入り口があった。
素直に中へ入ると、そこは見覚えのある光景。これはダンジョンだ。
全て理解した。
ダンジョンとは例えるなら、地下に張られた根ならば。
元々は枝葉があったというし。塔とは地上に向かって伸びる木の幹なのだろう。
ならばダンジョンも元をたどればダンジョンコアという「種」があるように。塔の先には花と実があるはずだ。
ダンジョンとは上下逆になっているのなら、とりあえずは上へ行くか。とモンスターのいない塔を進む。
すると、もっと見覚えのある場所に出た。ダンジョンコアのある部屋だ。
ここのダンジョンコアの球体は、肌色をしていた。たまに虹色に輝くのは魔力光の影響か。
なるほど、チートは人間の肉体を変容させる。その行き着いた果てが……。
俺は大笑いしたら
「丸て! おい、尻みてえだな」
脳裏に直接話しかけられた。
「うるせえよ」
つまりはこれがチートの果て。エーチの成れの果ての姿というわけだ。
それからは普通に互いのバカ話をした。
嫁さんもらってとか。息子ができてとか。
図に乗ったとか。止まれなくなたっとか。
俺は途中から酒を飲み出す。
「お前もう口がなさそうだし。勝手に飲むぞ」
話疲れて、訪れる少しの沈黙。エーチはしみじみ呟いた。
「あの頃が懐かしい」
「そうだな」
「俺、どこで間違ったんだろうな」
答えられない代わりに、俺は沈黙する。
エーチはいきなり真面目な口調で告白する。
「もうじき俺はシフトアップする」「なんだそれ」
と返したら、今度は言葉ではない。膨大なイメージが直接頭の中へ送られてきた。
広大な暗闇を漂う船。
塔のような形をしている。
何億年の旅。
この大地へ落ちた。
根付き、原生生物を改造しだす。
動物は魔獣に変貌。
人間にはチートを与える。
築かれる文明。
全ては新たな旅立ちのため。
エーチという花から生じる種。
風で綿毛のついた種が飛ぶようなもの。
またどこか別の大地へ。
この星で生まれた命を乗せて、他の星へ。
スターシード。
そこでイメージは止まった。代わりにエーチの恐れと寂しさが伝わってくる。
「人間じゃない、化け物になって。今度は他の星へ。嫌だ。俺は……」
だが俺は羨ましかった。英雄になったエーチが。夢破れ田舎へ戻るのが、どれだけ屈辱だったか。
それに比べエーチは……
「お前はまだ冒険者なんだな」
へへと笑って、酒を一口。
「別の大地へ、とんでもねえ距離だ。新しい生命を運ぶ。大冒険だ」
俺の返答がよほど意外だったらしい。エーチはきょとんとする。
「それ言ったら、ちゃんと家庭を築いた、お前の方が羨ましいよ」
「どうしてこうなった? まあ人生、失敗することもあるさ」
「そんなもんか」
「そんなもんさ」
俺はダンジョンコアになったエーチを、ぺちぺちと叩く。
「全く、尻みてえなナリになりやがってまで悩んでんなよ」
「言うなよ、気にしてんだから」
わはは、と互いに笑い合う。
「いいか、どこに行っても忘れるんじゃねえぞ。尻の好きな奴に悪い奴はいねえ!」
※
塔から脱出し、砂漠を戻っていると異変が起こった。
塔の下部から噴煙が起こり出す。噴煙は爆炎に。塔は動き出し、やがて猛烈な速度で空へ飛び立った。それもじきに見えなくなる。
あいつは空の向こうの新たな冒険の旅へ出たのだな。
野営地では、大歓声の兵士たちが俺を出迎える。確かに俺はエーチを追い払った英雄様に見えないこともないだろう。
さて何と説明するかな。と悩んでいたら、ある若者と目が合った。
「親父?」
「何やってんだ、お前」
バカ息子は生きていた。知らせは手違いだったらしい。光線を受けて気絶し、病院へ運ばれていたという。しかも
「紹介するよ」
病院でつかまえた嫁も連れて。
看護されているうちに惚れ込んで、猛烈に口説いたとか。
どうやらこのバカ、俺に女の好みは似ていたらしい。尻の大きな娘だ。
そして俺の愛剣を返される。といっても半ばから光線で焼き切れていた。
ふと想像する。
もしかしてエーチは俺の愛剣を覚えていてくれたのかもしれない。そして光線を発射する直前、手加減をしてくれた。俺の関係者だったらいけないから、と。
それも全ては根拠のない妄想だが。俺はそうだったら良いのにと信じることにした。
※
さて王様方への報告。スターシードやチートの正体については、黙っておくことにした。
スターシードとは何なのか、説明できる自信がないし。
チートの正体なんぞ、今さら知ってどうするんだって話だろう。
ただ迷惑だから出て行ってくれと説得したら、どこかへ行ってくれた。遠くへ旅へ出た。もう帰ってくることはない。
それだけ伝えておく。なあに、どうせ真相は誰にも分かりゃしない。
そして俺はこの功績で一代限りの騎士爵に叙された。
つまりは、もともと住んでる村の村長になるということだ。
それを聞いてバカ息子はバカみたいに喜んでいるが、冗談じゃない。かといって辞退もできないし。
俺は心の中で頭を抱えた。
※
これ以降、国によるチートの管理が厳格化する。一般人が三つ以上のチートを所有することは、原則禁止。
第二第三のエーチを生み出させないための施策だ。しかしこれは人類の弱体化を意味する。
俺は知っている。
エーチという「果実」であり「次世代の種」を送り込んだからには、ダンジョンは役割を終えた。
これから次々とダンジョンは枯れて行くだろう。
魔力も結局はダンジョンコアとのエネルギーリンクにより生じているに過ぎない。
ダンジョンが廃れるなら、ダンジョンコアも廃れる。ならば魔力もなくなる。
そしてダンジョンが廃れるなら、報酬としてのチートもなくなってゆく。
ダンジョンによる生体改造の影響はなくなり、何世代もかけて人間本来の遺伝子のみが発現するようになるだろう。
モンスターも報酬もなくなれば、資源問題が社会を襲うことになる。
英雄のいない世界。この惑星の人類は衰退期、暗黒期を迎える。
バカ息子に、その嫁さんと一緒の、帰りの馬車の中。
俺はエーチにブチ混まれたスターシード関連の知識を必死で思い出していた。
科学、化学、物理学、地質学、天文学、生物学などなど。
関連事項として、かなりの知識も送られていたのだ。
こいつを使えば、来る暗黒期。自分の周囲だけなら、どうにかなる気がする。
いや、きっと上手く行くさ。
なにせ、尻の好きな奴に悪い奴はいない。
物語のケツはハッピーな方がいいだろ?




