リゾートタウンのロヴィニ
いささか今回もゴタクが多くなってしまった。
まぁ、我慢して読んでね。
(佳子のゴーストライターによる紀行文)
ヴァラルタから南に7kmのところに、混雑したリゾートタウンのロヴィニの巨大ホテルに私達は宿泊した。ヴァラルタの有名なキャンプはコテージタイプのタウンになっていて少しヌーディストビーチ初心者の私達にはハードルが高かった。
なので街中のオール・インタイプのセキュリティの整った巨大ホテルを選択したのである。
クロアチアはかつてヌーディズムのメッカだった。だがヨーロッパ各地にヌーディストビーチが出来たのと、コロナパンデミックにより、感染の恐れの多いヌーディズムは若者達に敬遠され、今はヌーディストの年代も50歳が主流となっている。
しかるにロビィニの巨大ホテルは総てを受け入れた。経営難がそうさせた。50歳前後の純粋なヌーディズムの人達、そして興味本位の男性が多数のアジアからの客。日本人、中国人、韓国人が多い。そして日本人の中にはヌーディズムを理解できない露出狂と言われるカップルやヤラセの盗撮目的でそれ用の女性を持参で来ている職業人すらいた。
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紀行文の作者:佳子はその事を知らない。佳子にとってヌーディズムは自然回帰であり、人間本来の姿だと思っていた。だがロビィニの巨大ホテル、ロイヤルスプリトは人間の性衝動の隠された一面を曝け出す場となっていた。しかしそれさえ、人間本来の在るがままの姿かもしれない。
実に長い講釈だったが前回の続きに移る。
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佳子:「あぁ、気持ちいい。なんか開放された気分爽快カイカイカーン。」
ラウンジの外国人客:「おぉ~ナイスバディ。」
ホテルのラウンジコーナーにはトップフリーの外国人が3組、東洋人と思えるアロハ姿の男性観光客が4人、そして
桜井一行の4人である。外国人3組の女性はいささか年をとっているため東洋人の視線は全裸の佳子に注がれる。
外国人客:「Young lady come here.I want you to show me Your beautiful body 」
佳子:「That's a bit embarrassing.」
外国人客:「We are natural And you are young
I want you to show me what we don't have」
佳子は全裸のままで外国人客に歩み寄った。そして3組の年配の男女の前に歩みでた。
外国人客の女性:「What a lovely body!」
佳子:「Not at all. It's embarrassing.」
外国人客の女性:「No, you want us to show you more of our beautiful body 」
佳子:「I understand. What should I do?」
外国人客の女性:「Please take it all off You don't need anything superfluous..
外国人客の女性は自分の耳に手を添え、佳子の足を指さした。
佳子:「Ok, I'll remove them all 」
佳子はイヤリングを外し靴を脱いだ、そして髪飾りを外すと何一つ身につけていないはずだった。
女性客:「Nope Makeup should also be removed」
佳子は渡されたタオルで化粧を拭き取った。
佳子:(忘れていた。私は自分を覆い隠す総てを取り去った時の、あの幼い頃の心)
佳子の心から虚栄心のような物が取り払われた。そして気が付けば大学のダンスサークルで踊った曲が佳子の記憶から顕在化して佳子はリズムに合させてユックリと踊りだした。それはヨガのようでも新体操のようでもあった。
タン、タン、ターン、リズムを取る。手拍子が起きる。
男性観光客がそのリズムに合わせてギターを引く、ラテン系の曲である。それがサンタ・エスメラルダだと桜井達は後から知る事になる。山田裕がビデオを撮っていたのだ。
桜井:「Get on stage 」
桜井が何故か英語で指示をだす。
浜辺:「Wear a hair band and a ponytail」
浜辺が自分のヘアバンドを外して佳子に渡した。髪が邪魔で佳子の身体や顔を隠すのを避けるためでナチュラリストのルールには背いていない。
佳子はステージに上がり踊り続ける。素晴らしい快感が佳子の全身を容赦なく襲う。それは大学のダンスサークルでヘソを出して観客の前で踊った時の感触にも似ている。
あの時、佳子は全て脱ぎさりたい衝動を覚えた。
そして今、佳子はその時の衝動より強力な抗い難い激しい衝動に全身を支配されていた。
佳子:(あっ、見られている。何なの?身体が熱い、止められない。佳子のオッパイもオシリも恥ずかしい割れ目もオシリの穴も見られている。)
佳子:(割れ目の中身も見えるかしら?でも指で開くのは駄目かなぁ?、自然に見られるだけ見せればいい。)
ステージの佳子にスポットライトが当る。それは自然光の眩い太陽光であり、いかがわしい単色光ではない。
東洋人の客が最前列に陣取る。外人客のカップル達はラテン系のギターに合わせてマラカスやタンバリンを鳴らす。
佳子:(いいのかなぁ、あっ、あの男の子達、私の割れ目を視てる。でも少ししか見えない。脚を広げてあげる。でも中までは見えない。今度、指で拡げて見せてあげる。)
淫猥な言葉や発想が佳子の脳裏に次々に浮かぶ。そして桜井に目をやる。楽しいそうに手拍子をとって笑っているが目は笑っていない。
佳子:(何なのアイツは?今まで私の股間を観察してきただけなの。いいわ、今度は他の人達にタップリ見せてあげるから。)
辛うじて、佳子は(特出し)の衝動を抑えながら四肢を躍動させ、背筋をくねらせ踊り続ける。少しテンポが緩やかになり、ギターの伴奏がクラシックに変わる。
とてもユックリしたリズムが汗で光る佳子の身体を動かし続ける。柔らかい佳子の身体が少し動きを止める。
桜井:「Y字バランス。」
桜井の指示で佳子は右足を右手で高く上げる。観客から拍手が湧き上がる。
桜井:「I字バランス。」
次に右足脚を身体と上半身にピッタリと抱え込むと陰部が完全に観客に晒される。少し意地悪な照明係がスポットライトを極限まで絞り込むと直径30センチの強力な光の輪が、佳子のスリットのみを浮き上がらせる。固く閉じていた秘貝も流石に開いて中の緋色の小陰唇が露わになる。
鑑賞に邪魔な陰毛は勿論ない。
佳子:(あぁ、そんなにソコばかり見ないで、オッパイやお尻も観て。いゃ、私、何を考えてるのかしら?)
やがて佳子はヨガで言う亡骸のポーズとなりショーは終了した。観客は後から増えて20人程になっていた。
外国人客:「Will you do it again tomorrow?」
佳子:「I'll do it again tomorrow Entertain more.