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大富豪令嬢 深田佳子  作者: 山田一郎
1/7

お嬢様はナチュラリスト

大富豪のお嬢様は深キョン似、執事の桜井と繰り広げる恋の物語の行方やいかに。

挿絵(By みてみん)


ヴァラルタビーチ



佳子は1人暮らしをしている。とはいえ同じ敷地内には両親が住む本宅が有る。広大な敷地の離れが佳子の家である。

佳子の両親は代々続く貴族の家系の傍流である。日本に貴族がいるかと疑問に思われる方もいるが、事実いるのである。

佳子は本年で24歳になる。大学を卒業したが就職はしない。就職してはならない家系である。

ただし、何処かの100代以上続く家系ではない。そんな煩わしい家系に生まれ無かったのは佳子にとって幸いである。

それでは日々退屈でないかと誰でも思うが、貴族なりの公職がある。忙しくすれば忙しくなるのだが、佳子は公職をセーブしている。


佳子の趣味は海外旅行である。実はこれが公職の一つだから羨ましい限りである。面倒くさいレポートも優秀なスタッフが口述筆記してくれる。それも一字一句などでなく、雑談程度で素晴らしい紀行文にしてくれる。

紀行文は別名で公開すると爆発的に売れる。ペンネームは目的に合わせてゴーストライターが選んでくれる。


執事桜井(男性:年齢は40歳くらい)

「お嬢様、出発のお時間です。服を着て下さい。」

(注)「服を着替えて下さい。」ではない。


佳子:「判ったわ。服は用意してあるかしら。」

(注)「着替えは用意してあるかしら?」ではない。


桜井:「こちらに用意して有ります。」


佳子:「じゃ、お願いします。」


桜井:「お嬢様、ブラジャーは普段から装着された方がバストの形が整いますと、何時も忠告しておりますが。」


佳子:「また、それ?桜井は厳しいのね。この前ホックを前で留めてクルッて回したら怒ったじゃない。」


桜井:「お嬢様、下着は正しくつけないといけません。せっかくの美しいお身体が勿体ないと思われます。」


佳子:「判ったわ、じゃ着せて頂戴。」


桜井:「かしこまりました。」


桜井は佳子の身体にスプレーをして手早く拭き取る。手慣れたモノである。特にデリケートな部分の清掃は素晴らしく佳子も気にいっている。


佳子:「あっ、剃るの?」


桜井:「勿論で御座います。本日のショーツは透明度が高いため、無駄な毛は不要で御座います。」


佳子:「あっ、それって私が選んだ可愛いのですね。」


シェービングクリームが塗られて桜井は佳子のデリケートな部分の無駄毛を剃る。今回は全剃毛である。


ジョリジョリと音をたてて作業が進む。佳子は股間処理用の開脚椅子に仰向けに座っている。佳子はハイジーナにはしない。デザインされた陰毛も好きであり、剃毛作業も嫌いではない。ただし佳子の陰毛は手入れをしなくても薄毛であり陰唇や肛門の周辺には生えてこない体質である。


作業が終わり、桜井が目視と嗅覚で点検をしてからショーツを履かせる。手慣れた作業である。


桜井:「お嬢様、とても良くお似合いでございます。」


半透明なショーツの付け根に佳子の小さく可愛いスリットが僅かに見える。


桜井は丁寧にブラジャーを装着する。佳子は桜井の技巧が好きである。ストラップ長さやバージスラインにワイヤー

やカップ上辺や脇が浮いたり、くい込んだりしていないかのチェクは完璧であり、その手際の良さとフィト感でウットリしてしまう。無論、ワコールの最高級品である。


佳子:「今度のお仕事は何処かしら。」


桜井:「クロアチアのヴァラルタ ビーチ (Valalta beach)で御座います。いい加減覚えてくださいね。」


佳子:「判ってるわよ。意地悪ね。ちゃんと下調べもしているわ。確かめたかっただけよ。高級リゾート地でヌーディストビーチがあるって聞いたわ。」


桜井:「はぃ、さように御座います。佳子様はヌーディストビーチは初めてでしたね。お気に召したら体験なさってください。」


佳子は少しずつ心臓の高鳴りを感じた。自宅の邸内では全裸で過ごす事が多くなってきたが、それは使用人しかいないプライベート空間だけの話である。

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