第三話 三つの願い
「は?異世界転移?マジで!?」
俺は何を言われているのか理解できなかった
「マジじゃ。お主には今から異世界へ行って貰う。
まぁなんとなく察しとるじゃろうが、能力というか、
異世界へ転移するにあたって希望を三つ叶えよう。
なんでもいいぞ、世界に破滅をもたらすようなものでなければな。」
どうやら希望を三つ聞いてくれるらしい
(考えることをやめ、事態を飲み込む事にした)
「な、なるほど。ちなみに転移先はどんな世界なんだ?」
希望を言うにしてもまずは行き先がどんな世界か知らなきゃな
「おっと、すまんすまん。転移先の世界の説明をしていなかったな、
転移先の世界はお主に分かりやすく言えば
剣と魔法のファンタジー世界じゃ。
攻撃魔法もあれば回復魔法、支援魔法もある。
レベルもあるしステータス、スキルもある。
あと、冒険者と言う職業もあるぞ。」
どうやらマジの異世界転移らしい、普通の高校生なら驚くところだろうが、考えることをやめた俺はギリ耐えた
「な、なんでもいいんだよな?ならまずは丈夫な肉体を頼む。」
見知らぬ土地で生きるには身体が丈夫じゃないとな
「いいじゃろう。よし、疲れにくく病気になりにくい、筋力もある身体にしたぞ。これでいいかの?」
「ああ、ありがとう。じゃあ次は武器だな。
剣道やってたんだからやっぱ扱いやすそうな刀かな。
丈夫で鋭い刀をたのむ。」
「いいじゃろう。ほれ、切れ味バツグン、絶対に折れない刀じゃ。素振りしてみるか?」
「ああ、ありがとう。」
そう言って俺は刀身を鞘から抜き、数回振った
「うお、重さは手に馴染む感じでちょうどいいし、風切り音がなんともここちいいな。いい刀だ。」
「わかるかの、ちなみにその刀の銘はムラサメじゃ。お主の国の名刀から取ったぞ。お主の身体とリンクしており、お主が出したい、しまいたいと思えばすぐに出したり消したりできるぞい。」
「それは使い勝手が良さそうだな。大事に使わせてもらうよ。」
「最後の希望はなんじゃ?あと、いい忘れておったが、ステータスはある程度自由にできるぞ。」
「分かった。なら最後の希望は仲間だな。動物、特に犬がいいな。魔法もある程度使えてあちらの世界の知識も欲しいな。」
「いいじゃろう。狼でもいいかの?」
「ああいいぞ。」
「なら最後はステータス、スキルじゃな。」
どうも、koo_Aです。
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