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神のマジシャン〜やはり魔法は便利です!〜  作者: 重曹みっくす
第4章 ルキン帝国へ行こう
76/83

71.もしかして?

前回のあらすじ


どちらがセシリアの代わりにトレードギルドに行くかで揉めていた。

 ◇


「次の方どうぞ」


 俺たちが会話で未だ盛り上がってて、一瞬状況が理解できなかったが、どうやら試験の順番が回ってきたらしい。


 これ以上待つことになっていたらケイの心のライフが無くなるところだったからこれはよかったな!


「ボクとこの2人でお願いします」


 そういうと受付の人は困ったように、


「あの、お子さんはこちらで責任を持って預からせてもらいますね。ほら、君は危ないからこっちにおいで?」


 受付の人はカウンターから出てきて、セシリアに目線を合わせるためにしゃがみ込み笑顔で宥めるような雰囲気で声を掛けてくる。


「年齢制限とかはありますか?」


 もしやと思い訊く。トレードギルドの時のように年齢制限があったらと考えると不安になる。


「特には無いけど、試験はとても厳しいのよ?」


 無い……だと? 頭の中で何度も再生するが今無いと言った。

 とあればすることは決まっている。必死に頼むのみだ。大人ではできないが子供だから――であるかはよく分からないが少なくとも俺は幼少期の()()これでなんとかしてきた。


「なら受けさせてください! 自分、魔法学院で魔法も習っていてこの間冒険者にもなれましたから!」


 小さな女の子の必死の訴えのように傍から見えるだろう。まあ俺の渾身の演技だから受けさせてくれるかなと思う。

 仮にこの歳で入るのが規則違反ということならば俺も大人しく引き下がるが、そうでは無いというなら食らい付いてやるさ。


 久方振りの駄々を公衆の面前で捏ねてみたが周りから注目されて恥ずかしいな。今後封印しよう。


「……分かりました。でも、試験に受からなければダンジョンには行けませんからね?」


 少し考えた後、了承してくれたようである。これは恥をかいた甲斐があったというものだ。


「改めまして、御三方はあちらの第4ルームでの試験となります」


 受付の人がカウンターに戻ると幾つかあるうちの1つでやるようだ。去り際に「頑張ってね」と小声で応援してくれたのはポイント結構高いぞ?


 ◇


 受付の人、胸元の辺りに付けられたプレートを見ると名前はフローレスさんというらしい。覚えておかないとな。


 そのフローレスさんに後をついて行くと、高崎2メートルある大きめの金属で作られた両開きのドアがあり、ドアの上の空いた部分には『第4ルーム』の文字があったことからここなのだろう。


 フローレスさんの仕事はここまでのようで、俺たちにここがその試験会場であることを伝えると戻っていってしまった。


 そんな後ろ姿をボーッと眺めていると、ケイとアリスに中に入るよう促され、やっと俺たちの試験は始まるのである。



「どうもこんにちは。試験官を務めさせていただくエドワーズと申します。

 先ず試験内容についてです。最初にこちらからの注意として、この後ダンジョンに行こうとされている方が多いので、皆さんに言っているのでご存知でおられるかもしれないのですが、ここで使った魔力、スキルベースに関しては全て自己責任ということを覚えておいてください。


 最初の試験は自身がお持ちの攻撃手段で威力があるものを放っていただきます。的などはありませんので威力だけ気にしてもらいます。合格標準ラインは半径10メートルの木を破壊するくらいのエネルギーですね。満点は金属の塊に人が1人入れるくらい形を大きく変形させられらくらいです。これらは広範囲でなくとも一点にそれに値するエネルギーがあればいいです。

 次にこの部屋の端から端まで、凡そ20メートルを10往復してもらいます。その時にはしっかり部屋の壁に取り付けてあるボタンをタッチしていただく必要があるのでご注意ください。合格標準ラインは1分。満点は10秒以内です。また、タッチの際は魔法等を使い間接的に押したことにした場合はペナルティーを課すので予めご了承ください。

 続いての試験はあなた方に私が攻撃をするので防いでください。魔法を同じく放ち威力を相殺する、防壁等を作り攻撃が当たらないようにする、攻撃を躱す。兎に角これは攻撃が自身に危害が出ないようにしていただければいいのです。こちらは『火』『水』『風』『土』系統の私どもが独自に設定した魔法から選べます。合格標準ラインは5回目までクリアです。満点は10回、その系統全てのクリアが条件です。

 以上が今回の試験となります。何かご不明な点はありますか?」


 ないので首を横に振る。

 2人からも特に無いと言った様子であった。


「では、早速試験を始めさせていただきます。試験中でも可能な限り質問には答えますので、遠慮なくなさってください」


 こうして試験が始まった。

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