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神のマジシャン〜やはり魔法は便利です!〜  作者: 重曹みっくす
第4章 ルキン帝国へ行こう
75/83

70.面白い喧嘩

前回のあらすじ


アリスを召喚した。

 一緒に過ごそうと提案を俺はした。


「私は面白そうだし、むしろこっちからも頼みたいくらいだったよ〜」


 これはいいんだよな……!


「一緒に過ごせるなら過ごしたいっス」


 ケイは……なんかお前らしいな。


 いい反応をしてくれたことでセシリアの口角は少し上がり楽しげな表情になっていた。


「そうか! ならよろしくな! で、アリスとケイに1つ質問があるんだが、どこに住んでるか聞いていいか?」


 セシリアは二人がどこに住んでるところを聞いたことがなくどこに住んでいるのか気になり尋ねてみる。


「「……」


 二人ともなぜか黙り込んでしまった。もしかして触れてはいけないことだったのではないかと思いすぐに俺は謝罪をすることにした。


「すまない、悪いことをきいてしまった。今の質問はなかったことにしてもらえるとありがたい」


「そ、そんなセシリアさんが謝ることはないっス」


「私が呼ばれていない間どこにいるか覚えてないですよ……」


 そこら辺はどうなっているかと思えば、無いということか。


「別にどこにいたかが聞きたかったから訊いた訳ではなくて、頼みたいことがあって頼めそうか聞きたくてね。トレードギルドというところに代わりに行って欲しいんだ。俺の年齢だと利用出来なくてさ」


 セシリアはあの時の無謀な行動を思い出し思わず苦笑する。


「確かにその見た目じゃさすがに私も無理があると思うな……」


 やっぱりそうだよな。


「そのトレードギルドはどんなところなんスか?」


 簡単に説明しないとイメージも出来ないから、説明しようか。


「そこは欲しいものとかを入手しやすくするところで、今はそのアイテムの材料を入手しようと交渉を考えてね。詳しい説明は後でするから大丈夫だ」


 これで大凡理解出来たという感じだから話を進めよう。


「2人で行って欲しいと思うんだが、どうだ?」


「私なら大丈夫。要は交渉してくればいいって話だよね」


「そうだな。一応俺としてはアリスが交渉役でケイが護衛役という感じでやって欲しいのだけれどいけそうか?」


 トレードギルドに入って行く人たちを見ていたが最低でも2人で来ているように見えた。だから2人なのだ。


「確かにアリスは弱いから何かあったらすぐ殺られちゃうっスからね。アリスが逆に俺をどうこうできるとはとても思えくらいの差があるっスよ」


 ケイはそうケラケラ笑いながらアリスに言う。


 そういうことではないけど……。そんなこと言ったらアリス怒るぞ?


「私が何も出来ない訳がないでしょ?」


 すると、ちょうどケイが一頻り喋ったと思うとアリスの姿が突如として刹那の間にケイの首元に突きつけながら言う。


 アリスは若干キレ気味で後一歩で本当に刃先が首に当たりそうだ。


 アリスさん、怖いです。


「不意をつくとか卑怯っス! 正面から剣を交えてこそ本当の戦いといえるスか? 男として正々堂々剣も交えられないとかどうかと思うっスよ」


 ケイの強さならまあいいかもしれないけど、ここはリアルであり殺らなければ殺られる世界なんだ。


 まあ、この喧嘩がどうなるか暖かく見守るとしようか。


「私、男じゃないけど? それと卑怯であろうが、勝てば官軍、負ければ賊軍というでしょ。だからそんな寝言は永遠に寝てみてから言ってくれないかな」


 ブフォ


 俺は思わず吹き出して笑ってしまう。


 だって最後のやつ要は◯んでから言えって言ってるもんだよな。これケイが気付いたらまた怒るぞ?


 お互いに相手を怒らせる言葉チョイスし過ぎだろ。


 全くもうこいつらのやり取りがここまでおもしろいとは。まさに化学反応が起きたということか。やはり、ゲームでは細かいこういったところは表現出来てなかったということか。


 さて、笑いも大分収まったし続きを見るとしようか——ってなんでこっちに視線が?


「「なんで笑う(の)(スか)?」」


 うう、視線が痛い。


「なんか楽しそうだなって思ってさ。水を差して悪かった。さあ、続きを」


「死ねって言われてるのに平常心なんかでいられないっスよ」


 ケイはどうやらあの意味を理解していたらしい。可哀想に。


 少しだけ同情してしまう。


「ところでセシリアさんは私とこいつ、どっちが重要な役割だと思いますか?」


 もうケイと争うのをやめたのか、俺に訊いてきた。


 ケイはといえば「無視するなっス!」怒りはじめちゃったな。

 まあ、俺もアリスと同じで放置スタイルで。


「アリスかな」


 アリスは当然とばかりに胸を張り「ね、だから私の方が重要だって言ったでしょ?」と勝ち誇る。

 ケイはついに何も言い返せなくなり、お得意の暴論も出なくなったのか悔しそうにしながら黙りこんでしまった。


 俺はアリスの強調されたタユンタユンなものによって、不意に若干出てきてしまったの(よこしま)な感情を振り払いケイを励ますことにする。

 べ、別に胸なんて見てないんだからね?


「ケイにとってはボクたちみたいな美少女といるだけでも幸せなんじゃないのか?」


 うっかり揶揄ってしまったな。


 ケイはその言葉で今自分が女性2人ということを意識したのか、アリスの目を睨み返していた目線は下に下がりあるところまで達したと思うと少し顔を赤くして目線をどこかにやりながら「試験はまだっスかなー」とか言って誤魔化し出した。


 誤魔化すのヘタクソかよ! っと思わずツッコミたくなったが優しい俺はまだまだ並んでるね〜っと合わせてやった。

 それになんの脈略もないことを突然言う俺が人のこと言えたもんじゃないか。

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