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神のマジシャン〜やはり魔法は便利です!〜  作者: 重曹みっくす
第4章 ルキン帝国へ行こう
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62.門番の対応

前回のあらすじ


トレードギルドに着くが門番に止められてしまう。

 その自分の言った2万ゴールドという言葉にもう一人の門番まで、


「おい、そんな大金どこで手にした?」


 こっちの人も俺のことを不審に思ったようだが、完全に子供に対してでは無く、俺ではなかったらこの場で泣き出してしまうだろう。尋問までとはいかないが、空気が重くなったような感覚がした。


 それを見たさっきの門番は、示し合わせるためなのかその門番をギロッと睨む。


「申し訳ない。改めて訊きます。そちらのお金は如何様にして用意をされたのですか?」


 やはり、態度などの教育は俺にまで適用されるようだった。しかし俺のような不審でこどもに対し、甲斐無しと判断するのも仕方ない。


 別にそういうことを気にしない俺からすればなんてことは無いので早速別のことに思考を移す。

 その結果、これを見せれば理解も早くなるのではとポケットからあるものを出す。


「実は私冒険者をやってるの。そのときに稼いだお金がこれ!」


 そう、俺が取り出し見せたのは身分証、及び冒険者情報だ。


 すると納得はしてくれたようだがそれ以上に驚きが大きかったようで、


「「——!!」」


 二人とも一瞬言葉を失い、身を構えて警戒態勢になる始末だ。


「君はこっちにいて引き続き警備にあたってくれ。この件は、俺がここから少し離れたところでやるから」


 そういって、ギルドの隣の路地の方に引きつられられた。確かにあそこにずっといると晒し者のようで居心地が悪かったのでむしろありがたいというのもあったが、手違いで牢屋にぶち込まれたり尋問をされたりするのでは無いかといった不安要素の方が大きく久しぶりに緊張してきた。


 そして、この身分証におかしな点が無いか、本当に俺のものかを門番が持っていた道具で一通り確かめ終わる。どうやら大丈夫だったようだ。


「すまなかった。君は、魔法学院生のようだったね。君の年齢では利用させてあげることはできない。学院からの直接の利用許可の申請レベルのことがない限り」


 無理だったか。逆に学院からの学生のための利用申請なんてあるのか? ってこれは例えか。


「それと、きっと休みの合間を縫って遥々ここまで来たことだろうと思う。だからおすすめの店を紹介するよ。友達にあげたいプレゼントはなにかな?」


 おお! そんな詳しく教えてくれるのか! 素晴らしい。


「えっとね。魔道具の材料!」


 ここは本音を言ったが、やはりこの答えは少しまずかったか?


「材料? 完成品じゃないの? 別に同じ店で取り扱ってると思うから、これは僕の興味本意だから答えたくないなら別にいいよ」


 そう俺に訊きながらとメモ用紙に何やら書き始める。


 材料ってうっかり言ったけれども、この答えはあまり良くなかったか。


「魔法学院で魔法を習ってるおかげで自分で魔道具を作れるようになったの。だから、手作りのをって思ってね」


「僕は騎士養成学校出身だから、魔法はあんまり詳しくないけどこの年で冒険者になって魔道具も自分で作れるなんて()()スゴいね!」


 普通の人ならここは魔法って言うと思うのに相手をさり気なく称賛できるあたり、絶対モテるな。


「はい、悪いけど自分にはこのくらいしかしてやれない」


 そういって渡してくれたのは、ここの周辺の地図とそこに店名のようなものが描かれていたものだった。これだけの道路を覚えていてこの短時間でかきあげ、店名まで懇切丁寧に記されていた。人は見かけによらずとはまさにこのことだろう。それ以前に見知らぬ俺にここまでしてくれる人がそうそういるものだろうか? 否、滅多に会うことはできないだろう。それに人の目が無いという条件付きだ。

 この人とは今後も向こうが迷惑でない限り、是非ともいい関係を築きたいものだな。けして


「ありがとうございます!」


 丁寧に俺は頭を下げてお礼を言う。


「いやいや、大したことじゃないよ。じゃあ僕は持ち場に戻らないといけないからもう行くけど、表までは一緒に行こっか」


「うん!」



 そうして表まで送り届けてもらい門番の人とはお別れした。そのときに名前を訊くと名を【レオナルド】というようだ。いつかまたあったときのためにこの名をしっかりと覚えた。決してモテそうだから、知り合いのいい人を紹介してもらおうだなんて考えてないんだからんね?


 そのことを頭にとどめ、もらった地図に目を落とす。

 その地図を見るといくつかの店が描かれていた。早速ここから一番近いところの店に向かうとするか。店名だけでなく、地図付きということがとてもありがたい。

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