57.魔石回収
前回のあらすじ
無事依頼選びが完了した。
◇
「えーと、確かに1.5キログラムありました! 残った魔石はどうされますか?」
良かった。全然検討が付かなかったから結構不安だったのだが足りるどころかまだそれと同じくらいも残っている。
「いえ、大丈夫です。魔力回復薬を作りたいので」
そう、魔石の利用方法はいろいろあるのだ。その前に魔石と魔晶石の違いを説明しよう。
魔石は魔物を倒したにドロップする素材に比べ高確率で採れる魔素が凝縮された魔素のみで構成されたものだ。
それに対し魔晶石はもととなる物体があり、高密度の魔素に晒されたことで変質したものである。ただ、変質具合が軽いと魔素も定着していないということなので時間が経過すると拡散してしまいもとの物体へなってしまう。
だから利用方法も若干異なってくるのだ。
魔石なら主に、魔道具のエネルギーにして地球でいう頃の乾電池のように使ったり、水に浸して何日かおいて生成できる魔力を回復させるポーションとして利用したりだ。特徴としては、魔素が凝縮され魔力の塊となったものなので、その魔力自体を利用することだ。
魔晶石は魔石と違いもととなる物体があるので魔力だけを抽質するのも大変な上に魔力を使い切っても魔石のように無くなりはせずにもとの物体へ戻る。だから、魔力は利用はほとんどしない。
ではどのように利用するのか? それは高濃度魔素に晒されたことで変質したことによって宝石のような鮮やかな鉱物のような色彩に変化するので装飾等に使う。
大体こんな感じだ。
「はい、手続きは済みました。また明日も来てくださいね」
どうやらもう終わったようだ。
「「ありがとうございました!」」
お礼をいいギルドを出る。
「今日も宿に帰って食堂へ行こーう!」
また、宿の食堂か。食堂の人達とも顔見知り以上友達以下くらいの関係を築けたな〜。
……いや、待てよ。そういえばみんなはブュッフェ形式のあの店で食事をしてるのに俺たちだけずっと別で食事をしてたのか!?
「そういえば、他の同級生とかはブュッフェ形式のあの店で食事してないか?」
「「あ……」」
やはりみんなも忘れていたようだ。
「それで日に日に私たちに対して皆さんが向ける目がキツくなっていたのですね」
マジかよ……。そんなことがあったのか。
「これ以上悪化させたくないしあのビュッフェ形式、結構好きだから今後はなるべくそっちにしような」
そういえば確かに、朝のダンジョンに集合したときにやけに周りから視線が来ていると思ったらそういうことがあったのか。なんか納得です。




