45.動揺
短いです。
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俺はどうすればいいか必死になって考えた。何度読み返しても、これが人が化けたものだという事実は変わらない。
一人で抱えていても埒が明かないのでまずはみんなに伝えよう。
『聞こえてるか?この後に言うことは落ち着いて聞いてくれよ』
通信魔法で4人だけの秘匿会話ということだ。
みんなの方は頷いてくれたので準備出来たということだろう。
『今この猫について魔法で調べていたんだが、どうやらこいつは猫じゃなく人が化けたものだということが判明した』
『『え!?』』
やはり驚くよな?しかし、通信魔法に声が思わず乗せてしまっただけで声には皆発しなかった。
『みんな。ボクが拾ってきたせいでこうなってごめん……』
『私も早く気づけずごめんなさい』
『目で見て分かるようなものでは無いし、今こうして気付けたんだから大丈夫だ』
『そうそう過ぎたことは仕方ないって!』
ここで話を切りかえることにする。
『話は変わるが作戦がある。それは宿では飼えなかった作戦だ』
俺は咄嗟に思いついた策をみんなに伝える。
『名案だと思います』
言われてみればそうだったな。
『それならこの猫に化けた人にも悟られないかもね』
『ボクもそれでいいと思うぞ』
『じゃあみんなはそれに合わせてくれよな?』
再びみんな強く頷いてくれる。
では通信魔法を切り作戦開始にするか。
「みんな、そういえば宿に連れて行っても大丈夫なのかな?」
「だ、大丈夫なんじゃないか?」
おいおい肯定してどうする。
「エンセリアさん、アレルギーを持った人もいると思うのでダメだったと思いますよ」
ナイスフォロー!
「残念だけど……それなら置いていくしか無さそうだね」
意外にカリスの演技が上手い。それよりも先に話しを進めるとするか。
「逞しくこれからも生きてくれよ」
「じゃ、じゃあなー猫」
エンセリアしっかりしてくれ……。
「また森に来た時も会えるといいですね」
「猫ちゃん、魔物が来たらすぐ逃げるんだよ? じゃあね」
ティアナとカリスは演技が上手いなー。
そして、俺たちは置いていた荷物を持ち、そのまま門へ向かおうと、ヒラリと何かが風にはためき――
「バレてしまったようですね」
――と声を掛けられてしまいまい、このまま去ることは出来なかった……。
誰なんでしょうかね?




