34.推薦
前回のあらすじ
ボスのドロップ品もあり、結構儲かった。
俺たちはダンジョンから戻ってきたら、集合する場所となっているレーリット先生のもとへ行く。
「レーリット先生、今戻りました」
「ん? あー、君たちのグループか。で、今日は幾ら稼いで来たんだ?」
「25,000ゴールドだったぞ」
「やっぱりそこまで来るか………」
俺たちの今日ダンジョンに行ってドロップしてきたものをの買い取り金額を聞くとレーリット先生は真剣な面持ちで何か考え出した。
「君たち、正式に冒険者登録をしてみないか?特例ではあるが、前例が無いというわけでも無いから事情をしっかり話せば冒険者登録をすることも可能なんじゃないかと思う。明日、ダンジョンは休みだがもともと予定とか入ってるか?」
俺たちは特に決まってないので明日予定が無いことを伝える。
「そうか、なら明日冒険者ギルドに行こうと思うんだがどうだ? ダンジョンも依頼として受ければ、買い取り金額も上がる。更に、名を馳せれば有名人的な扱いとはなってしまうがどこへ行ってもいい待遇をしてくれやすくなるとは思う。ただ、よくわからない理由で恨んで来るような輩も増える。登録をするかしないか、明日の朝ここのダンジョンの周辺で一番近いそこのギルドに来てそのとき教えてくれ」
俺たちは明日までに冒険者登録をするか、しないかを決めることになった。
個人としては、何れすることになるだろうし早い方がランクとか上がりやすくなってお金を稼ぎやすくなると思う。マイナス面に関しては、登録をしようがあまり関係無いと思っている。
「後、冒険者登録には身分証も必要だから、登録をするなら忘れないように」
なら身分証も持って行こう。
先生は、他の生徒たちも戻ってきているのでそちらに向かって行った。
「なあ、どうする?」
「別に私は全然構わないよ。だってもっと稼ぎやすくなるんでしょ?」
「しかし、お金を持っていることが広く知られると命を狙われる等の可能性が出てきてしまうのでは無いですか?」
「でも、それって冒険者登録をしなくても関係無いと思うぞ。それだったら、今のうちに冒険者登録をしてガンガン稼ごう!ってことでいいんじゃないか?」
「「確かに……」」
どうやら、エンセリアも俺と同じことを思っていたらしい。
「じゃあ、冒険者登録をするということで決まりということでいこう。ただ、ほんとにデメリットしか無いようだったら登録を取り消しギルドから抜けさせてもらおう」
明日ギルドにて冒険者登録をすることになった。
◇
今、ダンジョンの近くにあるギルドの辺りまで来ている。
レーリット先生はもう来ていたみたいで、ちょっと小走りで向かっている。
「お! 君たち来たのか。そんなに急がなくとも登録は出来るから大丈夫だ」
俺たちは少しペースを落とした。もう既に結構近かったため小走りだろうが歩こうが大差は無かったのだが。今思えば何故転移魔法を使わなかったのかと少し疑問に思う。でも、登録のときに魔力は必要かもしれないからこれで正解だな。
「「おはようございます!」」
先ずは、元気に挨拶。
「おはよう。で、登録はするかしないかは決まったか? 決まったなら教えてくれ」
「冒険者登録します」
俺は身分証を取り出し、準備はできているということを示しながら登録をすることを伝える。
みんなも、身分証を取り出していた。
つまり、これで全員が冒険者登録をする意思があることを伝わっただろう。
「そうか。なら、私について来なさい。交渉などは任せておけ」
俺たちは先生に言われるままについて行く。
ギルドの中は朝早いというのに相変わらずとても賑わっており自然と声のボリュームも上がる。
先生は受付のところの前で足を止めた。ここで登録をするのだろう。
「すまん、今日は推薦で冒険者登録をしたいんだがいいか?」
「はい、ではあなたの身分証を提示してください」
先生はなにやら身分証を見せた。
「確かに推薦で冒険者登録をさせることが可能です。分かっていられるかも知れませんが規則として推薦での冒険者登録の諸注意をさせていただきます。先ず、推薦による冒険者登録は特別な試験に受かりそれ相応の実力があると判断されなければ向こうとなります。そして、15歳になるまではソロでの活動は禁止とされています。この二点だけ覚えておいてください。
では、皆さんは学院生で優秀だといいことでしょうが決まりとして試験が必要なのでこちらに来てください」
「ほら、みんな行ってこい」
俺たちは受付の人に案内されて冒険者登録をするのに必要となる試験を受けることとなった。
「冒険者登録試験及び推薦枠での冒険者登録の試験官を務めるエリックと申します。あなたたちは学院生で、しかもレーリット殿からの推薦をもらえるほどの実力をお持ちということは承知ですが、必要事項としてやらなければいけないことなので、無いとは思いますがしっかりと行っていただけないということは無いようにして欲しい」
見た目は如何にもな好青年で、試験官を務めるくらいなのだから技量もなかなかにあるのだろう。地球でいた頃で言うと大手に入社してできるイケメン辺りか。
ギルドには彼と同年代の女性職員もたくさんいる。
そう考えると、こいつ絶対リア充だな。
お、おい……。左手の薬指についているものはなんだよ……。指輪がしっかりとそこにはまっている。地球にいた頃と同じだとすればこの若さで結婚も?
ご立派なリア充じゃねーか!!
……待てよ。俺の今の状態を考えると毎日こんな美少女たちと一緒に過ごせているではないか。ただ、恋愛としてではなく友人としてだがこれは俺の勝ちではないのか? 地球のリア充より周りの環境は充実しているではないか。
リア充、自分にくればいいですね。
普通とは少し違うが。
「先ず、最初の試験として私の作った的を破壊してくれ三回まで魔法を放っていいというルールだ。勿論、的は私の魔法で強化をされているから強めでいいが……見ての通りこの辺は人が多いからできるだけ私がカバーするようにするが広範囲系の魔法の使用は控えて欲しい。先に言っておくが的の強度はアダマンタイト1パーセント合金と同じくらいはある。そのためにスキルや武器を使うのは構わない」
「その私たちが試験で使う的ってどこにあるんですか?」
「あれを使う。別に中心をというわけではなく標準を合わせて魔法を使うタイプの人もいるんでねあのようになっているんですよ」
指差す方向には100メートル程離れたところに直径が1メートル程のサイズの射撃の的のように外側に大きい円が描かれていて内側に小さい円が描かれている的があった。
なかなかハードルが高くないか? まあ、推薦なんだから仕方ないか。このぐらいならみんなも多分なんとかできるだろうし
「他になにか、質問とか試験を始める前に聞いておきたいこととかありますか?」
「的の破壊の基準ってなんですか?」
俺は破壊の基準がどのくらいなのか聞いてみた。
「そうだね……。8割以上壊せたら成功だ」
今決めたような気もするが取り敢えず決まったということだからなんでもいいだろう。
「では、誰からやるか?」
こうして試験は始まっていくのであった。
「なんかここサクッと終わり過ぎだからもう少しエピソード追加して欲しい」「ここってどんな感じの雰囲気か分からないから書き加えて欲しい」などがありましたら、お手数お掛け致しますが《感想》の《気になるところ》に書いていただけると有難いです。




