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神のマジシャン〜やはり魔法は便利です!〜  作者: 重曹みっくす
第2章  学院生活の始まり
19/83

16.試験のあとは

前回のあらすじ


入学試験派手に魔法使いまくりました。


※前書きネタバレ注意!


この後最後の展開が強引なのは、もちろんあの人の仕業です。っと言ってもまだ登場してませんでしたね。(汗)

そのことを踏まえて読んでいただけると幸いです。

 目的の店へ着く。


「なんか、すごい混んでる」


「さっき試験を受けてた人たちもご飯を食べに来たんだろうが、それにしても混んでるな。普段からも人気店なのか?」


 店には、長蛇の列が出来ている。

 某テーマパークに1人寂しく行ったときの列みたいに長いので道にまで列が出ている。


 最後尾という看板を持った店員さんから店までは300メートルくらいだろうか。


 魔法を使って感覚を早めたり、椅子を作ったりする元気もないので、素直に待つ他無い。


「セシリアちゃんは試験どうだった?」


「手加減して落ちると後悔するから、本気で魔法放って魔力を使いすぎで倒れそうだ」


 俺が魔力を使ったのは空気中の魔力を集めるためだけだったとはいうものの、大変だった。

 今も大変だがな。


「セシリアちゃんの本気見たかったよ。もしかして、最初の方にあったあの大きなドームの魔法? でも、あれ音も衝撃波も無くて不思議」


 爆発はドーム型に見えたからな。


 あの結界は音、衝撃波、熱量、放射線、毒などの害があるものは全て異空間へ飛ばされるが、可視光線だけは直視出来る程度のものなら、通すようになっている。


「そうだ。結界を張って此方に被害が及ばぬように配慮して、全力を出した。お陰で殆どの魔力を使ってしまったがな」


「やっぱり、セシリアちゃんは凄い! 私は前に1日1回なら撃てるって言って教えてくれた黒炎球(ブラックフレア)を使ったから多分大丈夫」


 とても嬉しそうな表情でそんなこと言われると俺、疲れ全部回復しちゃうよ。ってなんか俺路線が変わってる変わってる!


 いやー、それにしても黒炎球(ブラックフレア)を使えるなんて成長したな、というか成長しすぎだろ………。


「それは驚いたな、もう使えるとは思わなかったよ。天才だな」


「て、天才は言い過ぎだって………。セシリアちゃんが、教えてくれたからだよ」


 まあ、感覚を共有しながら魔法を教えてくれる人は確かに少ないが、まあそう思ってくれるのは嬉しい。


「それはありがとう、嬉しいぞ」


 店のドアの前まで来ていた。

 回転が早いお店だな。


「この店大きい。よく、学生とかが利用していくのかな」


 学院に食堂は付いていたと思うが……。

 前世で言う、学校帰りに友人と学校にファミレスとか寄ってく感覚かな?


「まあ、そんなところだろう」


「お! 店のなかに入るよ」


 店の中へ俺達は入る。


 店内は、よくショッピングモールにあるフードコートみたいに大きく、何店も店が立ち並んでいる。


「1つの店だけじゃなくて、たくさんの店があるよ! どの店で食べよう」


 カリスは初めてのことなので、ルンルン気分でお店を見て回っている。

 どれにしようか、俺は店を見ていく。


 …………?! ラーメン、だと?!

 寿司、ハンバーガー、パフェまでもか!!


 日本人居ますな、これは。


 この世界に、来てから特に気にしてなかったが俺みたいに異世界転移してきた人が居る可能性があるということか。


 是非、会ってみたいものだ。


 なんか、一気にやることが増えた気がする。


 と、カリスがこっちに戻ってくる。


「変わった料理が多くてどれを選べばいいか分からないよー。セシリアちゃんは何にするの?」


 そうだな元日本人としてはやはり、日本のものが。


「寿司かな」


「寿司って前にセシリアちゃんが作ってくれた料理だ!もしかしてセシリアちゃんはここからきたのかな?」


 冗談半分にカリスは言う。


「それはないな。一方通行のようだし」


 俺達は寿司のお店の前まで来て、何を食べるか選ぶ。


 中トロ、エビ、タイ、イカ、サーモン等一杯あり非常に悩む。


 俺はもう、本日のおすすめセットを頼む。


「ボクは本日のおすすめセットにしたが、カリスは?」


「私もよくわかんないから、店長特選セットにする」


 うわー、高い。


 俺と二人で50ゴールドなんですけど。



 セットが届き近くのテーブルに座る。


「ボクのセットは《マグロ》《大トロ》《エビ》《イカ》《アナゴ》《エンガワ》だった。そっちは?」


「私のは、《中トロ》《ウニ》《ウナギ》《炙りサーモン》《伊勢海老》《タコ》《イクラ》だよ、どれも美味しそう!」


 俺は、懐かしいと思いながら。カリスは、物珍しそうに食べている。


 それにしても、この醤油とワサビで食べる寿司は最高だ。

 是非とも醤油は欲しいものだ。


 この世界は地球の知識が意外に浸透しているようだ。

 だから、単位とかが同じと言うことかと密かに納得する。


 それぞれ満足して店を出ていく。


「このままじゃ、お金足りなくなるよね。どうやってお金稼ごうか」


「ダンジョンはないものね」


 確かにここにはダンジョンを作る理由は大してなさそうだし、それはあり得る。


「入試の地図ある? あれに、なにか有力な事がかいてあるんじゃないか」


 俺とカリスは地図を覗き込む。


「なんかあった?」


「ギルドに行こう」


「ギルド、お金は稼げそうなんだよね?」


「場合によっては年齢が足りずに利用できないかもな」


 成人してからじゃないと、死ぬ危険性が高いとかで。


「セシリアちゃん、そこまでしてお金を稼ぐの………? 私はもう、こんな年で(けが)されてしまうだなんて…………」


 すまない。俺たちにはもう、こうす……?

 は?ちょっと待て。

 誤解してるよな、俺は中身は男でそんな店で働いたら、それはもう地獄の更に地獄の状態ですよ。


 そんなことされるくらいなら、もう俺この世から消えるわ。


「勘違いしているようだが、如何わしい店ではなく冒険者とかいう人たちが利用する組合の名前みたいなものだぞ?心配するな」


「そ、そうだね。セシリアちゃんはいつまでも純粋な子だよね? 大丈夫、大丈夫信じてたから」


 いや、何をだよ?!

 真っ先に自分でそういう方向に持ってただろうが。


 取り敢えずもう、ギルドへ向かった。


「この地図便利。これさえあれば、もうどこでも行けそうなくらいだね」


 俺達は、今もこの地図を頼りにギルドへと向かう。

 今度、街で買い物するとき買おうかな。

 あくまでも、この地図は学院へのためのものだから、範囲は狭い。


 今後は転移魔法で一瞬だから、広域のことがかいてある地図が必要となる。


「ギルドに着いたようだな」


 中に入ると、攻略組と大して変わらない人たちがたくさん居る。


 そして、巨大な掲示板にはクエストの依頼、パーティーメンバーの募集、買い取り金額の目安。


 異世界では定番とも言える光景だった。


「あっちに受付があるみたいだぞ」


 カリスの方を振り返り俺は言う。

 カリスはこの光景や雰囲気が未知のもののようで興味深そうに辺りを見回していた。


「ふーん………こんなのが…………っ! う、受付? そうか見ててもしょうがないもんね」


 受付まで行き冒険者として仕事を出来るか訊くために向かった。


 前に黒い二対の幅が身長と同じくらいはある翼が背中に生えた小さい子と、背中に身長の半分程の幅の黒い一対の翼の生えた隣の子よりも背が頭1つ高い子がいる。


「ボクたち冒険者になりたいと思うんだけど、どうすればいいの?」


「あの、お二方の年齢は」


「11歳」


「12歳です」


「あの、冒険者は成人してから、つまり15歳にならないと登録ができない仕組みなんですよ。すいません」


「え? じゃあ、どうやって魔法学院に使うお金を稼げばいいんだよ?!」


「ちょ、ちょっと落ち着いてってば、エンリセア!」


「落ち着けるわけがないでしょ!! だって、折角ここまで来たのに、お金がないから帰りますって、そんなことになっていいの?」


「ちょっと、待ってください! 確かに冒険者にはなれませんが魔物の討伐による買収は致します。クエストしてやれないので成功報酬が発生しないだけと考えていただいていいですよ」


「だから、落ち着いてって言ったのに……」


「良かった! これでお金を稼げるんだぞ」


 二人に俺は声を掛ける。


「急いでるか? できれば少し話をしたいのだが」


「はい、今は大丈夫です」


 どっちも女の子のようだ。


「あ、先に自己紹介をしないとな。セシリア・ジェネレーティという。年は10歳だ」


 こういうとき自分から名乗るのが常識であり、マナーである。


 続けてカリスが―――


「私は、カリス・ブルースト。10歳です」


 次に、背の小さい子の―――


「ボクはエンリセア・ターリエ。12歳になったぞ。君たち人間とは違いボクは悪魔族(デーモン)だ。仲良くしてくれると嬉しいぞ」


 ボクっ娘が2人いるとかカオス過ぎるだろ……。


 最後に背の高い子が―――


「私の名前は、ティアナ・テストリネといいます。年は11歳です。エンリセアの幼なじみで一緒に学院に来るために上京したものですから、この辺りのことに関して疎いです。因みに、私は吸血鬼族(バンパイア)です」


「そうなんだ!私たちもつい最近ここに来たばかりだから宜しく」


 自己紹介もこのくらいにしておき、本題に入る。


「では、相談なのだがボクたちとパーティーを組まないか」



 実は、この2人は今日の店で並んでいるときにカリスに聞いたのだが――


『そうそう、試験受けているとき凄い人2人も見つけた!』


『ほう、どんなやつだ?』


『2人とも黒い翼で、私の前に居た人で滅茶苦茶な威力な魔法を使っていて驚いちゃた。でもセシリアちゃん程ではないから安心して』


『他には居たか?』


『近くに居た人しかよく分からなかった。違うグループとは、離れててよく見えなかったし』


 ―――と、この2人はなかなかの実力者らしい。



「パーティー? いいよ、いいよ! 大歓迎だね。こっちもどうしようか困ってたところだしね」


 おお、パーティー成立か。募集をかけずに終わった。

 しかも、エンリセアは真紅のサラサラの髪を下ろし、小さいからだの半分はあるであろう綺麗な髪であった。瞳は薄めの金色で純粋でどこか幼げだ。


 ティアナは白銀に輝くエンリセアとは対象的に短い髪をしており、長い前髪からは濃いライトブルーの瞳を覗かせている。


 見た目はもう完璧。なんか、美少女だらけで中身男の俺なんかがここに居ていいのか……。

 それはさておき、実力もあるしパーティーに入ってもらうしかないでしょ。

 いや、実力はないって言ってもギルドでの出会い(キセキ)ということでいれていたかもしれないな。見た目は関係ないから。やっぱり少し考慮していました。


「今日はもう、時間も時間だし探索は明日にしないか?」


「明日ここで8時待ち合わせということでよろしくだぞ」


 あれ? 時間の単位戻った感じかな。

 より、異世界の文化(日本?)が浸透している証拠だな。


「じゃあ、お先に失礼させてもらう」


 宿へ転移する。


「セシリアちゃん明日楽しみになってきたね! もう外も暗いしご飯にしよう?」


「そうしようか……でもお金が後、50ゴールドしかない。今日は今ある食料で我慢してくれ。後だな宿今日までだから、朝すぐに荷物を纏められるようにしてくれ」


「明日から使えないのか、延長するお金も残ってないね」


 俺たちは明日の魔物討伐でガッツリ稼いでやろうと強く心に決めるのだった。


「あと、()()って言ってたけどそれってどういう意味なの?」


 そうか、カリスにとっては初めてきく単位だったか。


 俺は、時間の単位がこっちの世界と前いたところで違うことを伝える。

 何故知ってるかと若干怪しまれてしまったが、試験のとき偶然知ったということでなんとか誤魔化せた。

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