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第7話

 ーーあれから一週間後


 また電気が体を流れるような衝撃がはしった。

 ふぅー。やっとレベル上がった……。最近、レベル上がるまでの時間が長くなってきたからそろそろ魚でレベル上げるの止める時期かな。……まぁいいか、その事は帰ってから考えよう。取り敢えずステータス確認するか。

 スキル『鑑定』自信。


「名称 スネーク LV16

 HP350 MP93

 攻撃力256 防御123 素早さ237 魔力値44 回避105

 スキル

 熱感知 音感知 毒牙……聞き耳 高速水泳

 称号 転生者」


 ふーん。一週間前と比べて結構レベル上がったな……。それもそうか。だってこの一週間はずっと朝から暗くなるまで、ワイルドフィッシュでレベル上げしてたからな。……ああでも、もうレベル上がりずらく成ったから標的変えないとダメなんだよな。……まあ、考えるのはやっぱり帰ってからだな。それじゃ、さっさと帰るか。


 ーー数分後


 ふぅー。何にも会わなくてよかった……。いくら前よりレベルが上がったからって、まだCランク相手とかには勝てないと思うからな。……よし、それじゃあ早速次のレベル上げについて考えるか。……やっぱり、早くレベルを上げたいのならレベルが高いか、ランクが高いのを倒すのが一番だよな。……でも、よく考えればワイルドフィッシュよりレベルかランクが高いのって虎猫以外に見たことないな。明日森に行って、良いのがいないか探してみるか。

 ……明日の予定も決まったし今日はもう寝るか。いつも通りデカイ石で入り口をふさいで、おやすみー。


 小鳥の鳴き声が聞こえる。

 ふあー。もう朝か……。それじゃあ水を飲んでる虎猫に見つからないようにスキル隠密を発動させて……。よし、じゃあ森に行きますか。


 周りには、大きな木が立ち並び、葉が屋根のように太陽の光を遮っている。地面には土と葉、所々に枝が落ちている。耳を澄ますと遠くで鳥が鳴いているのが聞こえる。

 んー。森に来たのはいいんだけど、どこに行けばいいのかな。ゲームの常識的に考れば、森の中心部に行くほど魔獣は強くなると思うんだけど。んー。でも本当にそうかは分からないしな……。まあ取り敢えず、ランクDの俺はこの辺の西側と中心部の境目辺りで狩っとくか。


 ーー約4時間後


 はぁー。なかなか魔獣いないな。もう昼くらいなのに。やっぱり森じゃなくて湖の中の方を探すべきだったか? 午後はそっちで探すかな。……んー。……いや、もう少し森で頑張ってみるか。

 っと、改めて決めた時だった。何かを悟ったかのように、体に鳥肌が立つよつな衝撃がはしった。

 ここにいたらヤバイ。っと、そう思った。

 とっさの判断でその場から高速で5mほど右に移動した。さっきいた、所を見ると幅5cm位の穴が3つあいていた。


 何だ? スキルか?

 ……そんなことは、後だ。まずは、相手の位置を捉えて次の攻撃に備えないと。


 スキル聞き耳を使うと、さっきいた所の10m後方に微かに音が聞こえた。急いで木に体を隠し、首を回して目を凝らすと遠くに暗い青色の鱗を持った蛇が見えた。

 何だあいつ? 今まで見たことないな。普通のスネークは茶色と白色のマムシみたいな見た目だし、ただのスネークじゃないよな。……まあ鑑定をしてみれば分かることか。

 スキル『鑑定』。……スキルを使ったが何も起こらなかった。

 反応がないってことは遠いってことかな? それじゃ近づいてもう一度スキルを使うか。


 常に使用しているスキル隠密に加えて、自分でも極力音を立てないように近づく。相手との距離が5m~7m位の所まで進み、もう一度スキル鑑定を使う。

 スキル『鑑定』。


「名称 アクアスネーク 危険度 D LV18

 解説

 スネーク種の一種でスネークの亜種。全長約3m。普通のスネークとは違い遠距離攻撃ができる。Dランクの魔獣ではかなり強く、Dランクパーティが壊滅させられる話も少なくない。主に海や湖など水辺で生息しているが、数が少なく珍しい種」


 ……なるほどな。こいつは、厄介だ。俺は遠距離攻撃ができない上に、レベル差の所為で正面からだと厳しい。かと言って、逃げようとしてバレたら狙い撃ちされてゲームオーバー。……どの道やられる可能性があるなら、逃げるよりは奇襲を仕掛ける方がましか。はぁ……しんどいなー。

 よし、覚悟を決めて奇襲の準備をするか。あっ、でも奇襲するなら場所が問題だな。スネークには熱感知のスキルがある。つまり草むらに隠れてもバレてしまう。……なら、遠回りして後ろから仕掛けるのが得策か。いや、真後ろだと首もとを噛めない。ってことは、正確には相手からみて右後方か、左後方辺りからがいいか。……よし、これでいこう。

 それじゃ、バレないようにさっさと移動して、奇襲開始だ!

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