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第3話

「キューウゥゥーー!」


「メキメキメキーーグシャ!」

 パクっ。あれから俺は、湖までの道でニ匹ほどあの白ネズミを倒してレベルが5まで上がった。

 この調子ならレベル上げも余裕だな……。

 それから、またさらに道中で五匹ほど白ネズミを倒し、進化も近いなと思っていた。が……考えが甘かった。

 レベルアップは、レベルが上がるに連れて必要経験値が増えレベルアップしにくく成るというゲームの常識を俺は考えていなかった。それに、俺とあの白ネズミは危険度ーーつまりランクが違う。そのせいで余計にレベルが上がりづらいのだ。そのため今回はレベルが一しか上がらなかった。

 はぁ~。この事を考えると、早く進化したいんだったら、レベルかランクが高いやつを危険を顧みないで倒さないといけないってことかぁ……。

 まぁ幸いなことに、俺には経験値upがあるから多少は楽ができると思うし、毒牙があるから多少のレベル差は、埋められると思うけど……。はぁーー。ここは、割りきるしかないか。そう言えば進化ってレベルが何になればできるんだ?

 スキル『鑑定』進化。


「解説

 LV上限に達した魔獣が更なる高みへ昇ること。進化には、危険度ごとに必要レベルが違い、次のようになっている。

 危険度F 5LV  危険度E 10LV

 危険度D 20LV  危険度C 40LV

 危険度B 60LV  危険度A 80LV

 また、進化先によっては特定のスキルや、称号が必要な場合がある」


 なるほど……。ってことは、ランクが高くなるほど進化するのが難しくなるのか。まぁとりあえず、まずは20LVだな!

 そう考え、先に進もうとすると辺りが暗くなってきている事に気がついた。

 このまま進むか……? いや、暗いとモンスターが強くなるって言うのは、ゲームの常識だし、今日はこれでやめとくか。それじゃあ、どこか安全で寝れる場所探さないとな。いや、蛇だから穴掘って寝れば良いのか? んー……。でも、穴掘ったら虫とか居そうで嫌だから、やっぱり良さげな感じの岩影とかにしたいなぁ……。

 辺りを探すと、丁度良い岩影を見つけたので今日はそこで寝ることにした。

 ああーー。でも、ただ寝てると他の魔獣に見つかるかもしれないか……。少し考えた後、岩影に身を隠せるくらいの量の草を集めた。よし、これで大丈夫だ。そして、俺は草で身を隠しながら寝た。


 目を開けると、辺りは明るくなっていた。

 ふぅあーよく寝たぁ……。……と、大きなあくびをした。目も覚めたし昨日に引き続き湖を目指してすかぁ……。あぁそういえば、昨日でどのくらい進んだんだろう……。もう一回木に登って確かめるか。

 昨日と同様に、木に登ると前と比べ森の湖が近くに見えた。

 んー。だいたいあと5㎞くらいかなぁ……。このくらいの距離なら今日中に着けるかなぁ。よし! 行くか……!


 再び出発しつから約2時間後。


 あーー。結構歩いたなぁ……。まぁ、歩いてる訳じゃないけど。それにしても、最初にいた所とだいぶ雰囲気変わったな。それだけ歩いたってことか。

 周りを見て、そんなことを考えながら歩いていると、少し先で自分と同じスネークを見かけた。

 スネークってことは、あいつもDランクか。んー。同族だから少し気が退けるけどレベルアップの為には仕方ない……殺るか。それじゃあまず、相手のステータスを確認するか。スキル隠密を使って近づいて木に隠れてーーと。

 スキル『鑑定』。


「名称 スネーク  危険度 D  LV8」


 俺よりレベルが高いな。まぁこのくらいなら、奇襲を仕掛ければ倒せるか……。そういえば、今回は解説はのってなかったな。一回調べたら、二回目以降解説は載らないのか。

 よし! 行くか! ……と思った瞬間。突然目の前の蛇の頭が吹き飛んだ。んっ! 何が起こった? そう思った時、蛇に近ずく魔獣が視界に入った。とても長く鋭い爪。血がこびりついた口。その姿を目にした瞬間全身で恐怖を感じた。何だあの猫……いや、虎か? まぁいい、とりあえずあいつは、ヤバい。心臓がバクバクする。今の俺じゃあ見付かったら絶対に死ぬ! 極力気配を消し、全力で身を隠すようにした……。

 数分後……あの大きな猫は、蛇を食べ去っていった。

 行ったか……。ふぅー危なかったぁ……。見付かんなくて、ほんとによかった。だってあいつ、隠れてる時に鑑定使って調べたらーー


「名称 タイガーキャット  危険度 C

 LV26

 解説

 猫型の魔獣の一種。全長約1mでとても凶暴。スキル衝撃斬で離れている敵にも攻撃をすることができる。また、進化するとワータイガーになる。殺る時は、気づかれる前に殺るのがポイント」


 だもんなぁ……。ランクが一つ違うだけであんなに違うくなるのか。レベル上げの事を考えると、ランクが高いやつを殺るのが手っ取り早いんだけど、殺れるきがしねぇーー。……まぁ、最後の一文を読む限り奇襲が有効っぽいし、諦めるにはまだ早いかぁ……。んー。とりあえず、今は無理だな。奇襲の事を考えると、移動速度上昇系のスキルが欲しい。できれば、死角から一気に素早く攻撃できるようにしたい。あぁでも俺、スキルの習得方法について分かってないんだよなぁ。鑑定で調べられるかな……?

 スキル『鑑定』スキル習得方法。


「解説

 スキルを習得する方法は、大まかに分けて二つ。一つは、各スキルの習得条件の達成。もう一つは、そのスキルを保有している生物を倒して入手する方法。だが、後者は魔獣限定で、また習得できる確率が低い」


 おっ、いけた。なるほど。基本的には、前者の方で習得する感じになりそうだな……。まぁ今の状況じゃあ、できそうもないから、先に湖の近くに拠点を造ってからだな。そうと決まれば、見付からないように隠密を使いながら湖へ向かうとするか。

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