はじめての魔法使い〜前編
〜避難用シェルター内部〜
[さっきの龍といいバ〇スといい...この世界はどうなってんだよ....]
しすいはさっきの転校生に連れられシェルターの中に入り、いろいろなことを考えていた。
[転校生...いや、しすい。俺の名前はプラン。よろしくな。]
物思いに耽っているとさっきのバ〇スの学生に話しかけられる。
[あぁ...よろしく。]
[それにしても、転校してきていきなり[襲撃]に会うなんて災難だな。]
[襲撃...?]
聞いたことのない単語を聞いてしすいは首をかしげる
[襲撃も知らねぇのかよ...まぁ襲撃がない地域にいたのかもな....襲撃ってのは文字通り龍族が、襲撃してくることだ。龍族達と他の全種族は敵対しててな...龍族との境界には結界を張ってあるんだが...なぜか入られてしまうんだよな....
あいつらは飛べるからはるか上空から侵入してるのかもな...]
[なるほど...]
つまりこの世界での敵は龍で、それ以外は味方という観念らしい。
[そういえばお前、魔法使った時驚いてたけど見たことないのか?]
[あ、あぁ。俺が前いたとこは魔法なんてもんは使わなかったからな...]
あやふやな答えを述べ、誤魔化すしすい
[お前...どうやって生きてきたんだよ...はっ!もしかして、[恩恵]を受けてるのか!?]
プランがいきなりテンションを上げていう。
[恩恵...?]
[違うのか...まぁ簡単に言えば能力だな。恩恵を持ってる奴らは大体強い。実力社会だからね...]
そう言って悲しそうな顔をするプラン。彼は恩恵は持ってないのだろう。
[へ、へー...それで、魔法ってどう使えばいいんだ?]
異世界といえば魔法!という考えを持つしすいは
プランのことなんてどうでもいいように話題を変えた。
[基本的には魔法の名前を唱えるだけで出せるけど..その調子だと魔法の名前すら知らないだろ?]
[もちろん]
[魔法ってのはな?マナを使って唱えるんだ。で、そのマナは大体胸の中心、そこらへんにあるコアってのから精製されるんだ。コアは見えないけど大きければ大きいほど当然使える魔法の容量も増える。マナは枯渇すると、魔法が撃てなくなる。時間経過や特殊な物を使えば、回復できるんだけどな。]
[ふむふむ]
[で、魔法は火、水、木、光、闇、血、特別魔法って感じだな。俺がさっき使った魔法は特別魔法に分類されてる。確か次の授業は魔法学だから、その時実践してみるといいよ。]
と、説明を聞き終わった時アナウンスが流れた。
[襲撃がおわりました。生徒はそれぞれの教室に戻り、授業へと向かいましょう。]
初めての授業は波乱の予感....?