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【コミカライズ配信中】康太の異世界ごはん  作者: 6k7g/中野在太
第六章 黄金色の秋

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エルフの仮宿

 突然だけど、ミリシアさんに豆腐をお出ししたときのことを、おぼえておいでだろうか。

 あのとき僕は、鉄じいさんの倉から、木でできた小箱を入手して、絹ごし豆腐をつくった。

 どういう意図でつくられ、なにに使われていたのか、当時は考えもしなかったけど。

 今、あの小箱の謎が明らかになろうとしている。


「幅木の一統、川と山より、仮宿の土をお持ちいたしました。留めおかれた夏の日差しが、土を鉄のように強く鍛えますように」

「はい、ありがとうございます。幅木さんの土はすっごく強いですからね!」

「ありがとうございます。なにしろこの土は、ひいばあ様に教わったものですからなあ。よその土には負けませんなあ」

「足高さんの土なんて、いつも割れちゃうんですよ」


 幅木さんと榛美さんが、たのしくお話している横で、僕は震えあがっていた。

 泥っぽく見えるものがすりきりいっぱい入った、あの小箱。

 持ってきたのは幅木さん、受け取って、その辺の床に無造作に投げ出したのが榛美さん。


「おっ、幅木も来てたのか。榛美ちゃん、讃歌さんかのところも持ってきたぜ。あとは頼んだわ」

「はーい!」


 泥っぽく見えるものがすりきりいっぱい入った小箱を、その辺の床に無造作に投げ出し、一瞬で帰っていく讃歌さん。


「あの、榛美さん」

「はい?」

「これって、ええと、泥っぽく見えるんだけど」

「泥ですよ」


 なんでこんな時ばっかり、竹を割ったような回答をするんだい榛美さん。


「泥を、その、どうするの?」

「夏の宮で干すんですよ。泥がないと、お祭りがはじまらないですからね」

「ええと、泥を箱に入れて、夏の宮で干して、仮宿の土って言ってたから……干しれんがで小屋をつくるのかな」

「はい!」


 はいじゃないよ榛美さん。


「ええと、その。昔さ、その小箱で豆腐をつくった、よね?」

「はい!」


 はいじゃないよ榛美さん。


「あ、でもだいじょうぶですよ! お豆腐につかったのは、村であまってたやつですから」


 それを聞いて、心底安心した。

 泥を入れた後の容器で豆腐をつくりました、なんて言ったら、食品衛生責任者の資格を一瞬で剥奪される。


「なにしろ四季の宮は、鷹嘴家と踏鞴様だけのひみつですからね。みんなここに泥をあつめて、いっぺんに干すんです」

「ああ、なるほどねえ」

「オレはいいのかよ」


 悪態とともに、悠太君が登場。

 ひっきりなしにやってくる泥入りの小箱を抱え、夏の宮と客間をひたすら往復していたのだ。

 その間、僕はただただ、震えあがっていた。


「ユウはいいんです。だってユウは四季の宮のことを知ってますからね」

「みんな知ってんだろ」

「みんな知ってるけど知らないことになっているからいいんです」


 悠太君はため息をついた。


「白神、オマエも手伝えよ。どいつもこいつもまとめて持ってきやがって」


 客間には、山と積まれた小箱たち。


「ごめんね。業務上の過失について、真剣に考えなくちゃいけないことがあったからさ」

「だまって手伝え」


 つれないねえ。


 そんなわけで、木箱を夏の宮に運んでいく。

 木箱から泥のかたまりを外して、床に並べ、乾燥させる。


「毎年毎年、なんなんだよこれ。なんの意味があるんだよ」


 両手いっぱいに木箱をかかえた悠太君、悪態が絶好調だ。


「このれんがで、小屋をつくるんだよね?」

「ああ。田んぼを見上げられるところに、小屋をつくるんだよ。お祭りの夜はそこで過ごすんだ。

 で、昼にはぶっこわすんだぜ。ばかだろ」

「エルフの仮宿をまねているんだろうね。ほら、幅木さんから聞いたでしょ?」


 出エジプトとフン族大移動を混ぜたような、エルフたちの大南下だ。

 放浪生活のあいだ、エルフたちは、仮宿の中でとぼしい食事を分け合ったのだという。


「ああ、過越の道だっけ? それは分かるけど、なんでこんなことするんだ? これも、宗教ってやつなのか?」

「僕の世界にも、これとそっくりのお祭りがあったんだ。最初は、当時のことを忘れないっていう意味合いが強かったんだと思うよ。

 でも、長く儀式を続けていくうちに、さまざまな意図が加わるんだ。そういうのって、同じ宗教を共有していないと分からないかもね」


 ユダヤ教には『仮庵かりいおりの祭り』という、テントの中で七日間過ごすお祭りがある。

 そこには、『リメンバー出エジプト』だったり、『肉体が仮のものであることを自覚する』だったり、いろんな意味が込められている。


「ふうん。昔のことをくりかえすのか」


 お、悠太君が興味深いときの顔をしているぞ。


「でも、干しレンガっていうのはちょっと不思議だよね。たぶん、この辺の文化ではないと思うんだ」

「そうなのか?」

「干しレンガって、雨に打たれたら溶けるでしょ?」

「あー……あー、そうだよな。言われてみたら、そりゃそうだよな」


 半年の経験から断言できるけど、踏鞴家給地は夏雨型で湿潤な暖温帯だ。

 こういう環境で干しレンガが建材に使用されることは、まずないと言っていい。

 レンガが乾かないし、乾いても湿気で溶けるし。

 おまけに、雨が降りまくるおかげで木材にことかかないから、家を建てるにもそっちを使えばいい。


「待てよ、ていうか、エルフの文化でもねえんじゃねえの?」

「どうしてそう思ったの?」

「だって、移動先でいちいち、土集めてレンガ干して小屋つくんねえだろ、普通に考えて」

「その通りだね。布をつかって、天幕を張るのが一般的だと思う。

 お祭りにはね、大昔の文化が残っているんだ。なにをするのか、どんなものを食べるのか。そういうところから、昔のことが推測できる」

「おおお……!」

「干しレンガは、ものすごくかわいた土地の文化だよ。だから、ここに生きている人たちは、大昔、そういうところに住んでいたのかもしれない」


 異世界の考古学だ。

 根拠はなにもないけれど、妄想できるのは楽しいなあ。


 悠太君は、後にした四季の宮を振り返った。


「……世界って、広いんだな」


 僕はだまって頷いた。

 悠太君は、ちょっとの間、何もいわなかった。


「あー、オレさ。最近、けっこうがんばってるんだけどさ」

「うん、知ってるよ」

「河笊っていたろ。あいつ、給地に残るって。踏鞴様に残れって言われたらしくてさ」

「そうなんだ。まあ、いなきゃいないで困りそうだもんなあ」


 たぶん、雑事を一手に引き受けていたんだろう。

 公文書の作成だとか、他にできそうな人いないもんなあ。


「松林で柴木も拾えるようになったしさ。そうそう、ピスフィが冷蔵庫一個持ってったぜ。リース契約だっけ? そういうの、なんかあるんだろ」

「いつの間に……ぬかりないなあ、ピスフィ」

「ああ。生意気だけど、あいつはすげえよ。で、オレももっと、がんばらなくちゃって思ったんだ。もっといろんなことを知って、いろんなことを考えられるようになりたいって。

 だからオレ、今、なんていうかさ。楽しいんだよな。うん、そうだ、楽しいんだよ」


 なんだろう、なんだか、悠太君の様子がちょっと変だな。

 そわそわして、早口で、本題にたどりつきたいのに、道筋を見失ったようなしゃべりかた。


「悠太君?」


 声をかけてみる。

 悠太君は、ぴたっと口をとざした。

 何度か息を呑んで、口をひらきかけて、ためらって。

 それから、


「オマエは、世界を見に行くんだろ」


 そんな風に、言った。


「どうしたの、急に」

「別に。ただ、いい加減はっきりしろよって思ってさ」


 悠太君は、冗談っぽく、肩をすくめた。


「なんか、ためらう理由でもあるのか?」


 冗談っぽくすくめた肩が、ふるえている。

 悠太君は首を横に振って、頭をかいて、僕を見た。


「オマエさ、言ってたよな。自分の料理でだれかを救いたいって。ここにいて、それができるのか?」

「それは、もう、みんな僕の料理を……」

「よろこんで食ってるさ。でも、それでおしまいだ。オマエがやりたいのは、そういうことじゃないだろ。おいしいものを食べておいしかったね、じゃ、ダメなんだろ?

 ツバメがどっかに飛んでくのと一緒だよ。オマエは、そうなるしかないんだろ?」

「それは」

「オレさ、今、すごく楽しいんだ。オマエのおかげだよ、オマエが、オレに教えてくれたんだ。間違ってるかもしれないけど、おかしいのかもしれないけど、行けるとこまで行ってみて、今、うまくいきそうなんだ。

 でもオマエは、今のままでいいのかよ。それで、楽しいって思えるのかよ?」


 ことごとく、逃げ道をつぶされていく。

 ぞっとする反面、なぜだか、泣きたくなるほどのうれしさがある。


 ここまで僕を理解してくれた人は、たぶん、いなかったと思う。

 ふつうの人は、もうちょっと器用に生きているんだろう。

 やりたいことがあるからって、他の全てをないがしろにしたりは、しないんだろう。


 どくだみのはびこる裏庭で、感情を隠すことなく、悠太君は僕をみつめている。

 

「……そうだね。悠太君の言う通りだと思う。でも僕は昔、そのせいで、いちばん近い人を傷つけちゃったんだ」


 悠太君があんまりにも真剣で、僕は、ずっとだまっていたことを、とうとう口にしてしまった。



 決定的な事件があって、黙示録的な破滅が引き起こされたわけじゃない。

 ほのかは僕に、淡々と傷つけられつづけていた。

 その内ほのかは、耐えきれなくなった。

 そういう話なんだろう。


 ふつうに出会って、ふつうに付き合って。

 でも、僕は、あんまりふつうじゃなかった。


 ほのかのことを愛していた。

 でもそれは僕なりの尺度でしかなかったし、僕とほのかのものさしは、きっと、別々のかたちをしていたんだろう。


 自分のお店に、『ほのか』という名前を与えると告げたとき、ほのかが浮かべた、ぎこちない笑顔を思い出す。

 それが本心からの笑みではなかったと気付いたのは、ずっと後になってからだ。

 取りかえしのつかないぐらい、ふたりの気持ちがへだたってしまった、それぐらい後になってから。


 あのとき僕は、ほのかの声を、聞きのがしてしまった。

 ほのかは僕に、根気づよく、語りかけつづけてくれていたはずなのに。

 声のない声で、音のない声で。


 そばにいることが、当たり前だった……ちがうな、そういうことじゃない。

 失ってはじめて大切なことに気付く……というのとも、ちょっとだけちがう。


 自分のお店を持つことで、自分の夢をかなえることで、ほのかも幸せになるんだと思いこんでいた。

 それは僕にとってすごくシンプルな真理だったし、目に見えていたのは、矢のようにまっすぐな一直線の道だけだった。

 つがいになるというのは、そういうものなんだと、信じきっていた。


「僕は、自分のやりたいことにしか興味がないのかもしれない。信じられないぐらい、冷たい人間なのかもしれない。

 だから、やりたいようにやったら、また、だれかを傷つけるんだと思う。また、だれかをないがしろにしてしまうんだと思う。

 そうなるぐらいだったら、みんながよろこんでくれるように生きるべきなんじゃないかって、そんな風に考えちゃうんだよ」


 悠太君は、僕の言葉を聞きながら、じわじわと表情を変化させていった。

 深刻なあいづちから、ゆっくりとグラデーションしていって、最後はなぜだか、ものすごくきょとんとしていた。


 あれ。

 なんかちょっと、想定とはちがう反応だなこれ。


「あー、その、なんていうか。オマエに傷つけられたやつのことは知らねえけどさ」


 なんで悠太君、かぎりなく茫洋とした表情をうかべてるんだろう。

 なんかこわくて、および腰になってしまう。


「う、うん」

「そいつはオマエにさ、がんばれよって言ってくれなかったのか?」

「へっ?」


 がんばれよ?


「ええと……言われたことは、多分、ないと思うけど」


 まずい、これはまったく想定とちがうぞ。

 どう返していいのか、ぜんぜん分からない。


「なんかさ、オレは別に、大事な人がいるわけじゃねえから、うまくわかんねえんだけど……オレ、ふてくされてた時に、親父に一度も会わなかったろ」

「うん、そうだね。たしかに」


 クリームパスタをつくったときの話だ。

 たしかに悠太君と讃歌さんは、いつの間にか和解していた。

 讃歌さんの方では、もどってきた悠太君を、受け入れようとしていたみたいだけど。


「ずっとそうだったんだ。勝手にヘカトンケイルに行くのを決めて、勝手にしくじって、勝手に帰ってきて、勝手にふてくされてたんだ。

 親父は、がんばれよって言ってくれなかったから」


 苦い記憶を掘り起こして、悠太君は、語りつづける。


「こわかったんだと思う。田んぼに出ろだろ、文字なんかおぼえるなだの、オレのやってることは意味がねえだの。だからつまりさ、まちがってるんだって言われるのが。それがこわくて、親父に何もいえなかったんだ。

 それで、戻ってきたら、今までのことなんてなかったみたいに、親父にやさしくされて、余計にみじめで……」


 言葉を探す、しばしの間。

 悠太君は、笹の葉をちぎりとって、風にあそばせた。


「オマエが、料理をつくってくれて。この村でも、田んぼに出て、鍋食って、かついで子ども作って死ぬ以外のことができるって分かったんだ。だったら、オレのやりたいことも、無駄じゃないかもしれないって、はじめて思えたんだよ。ああ、なんか、なに言ってるかわかんないよな?」


 悠太君は苦笑した。


「あのとき、オレはオマエに、がんばれよって言ってもらえた気がしたんだ。それではじめて、親父としゃべれるようになった。オマエのおかげなんだよ、全部」


 悠太君の言葉と瞳。

 ひりひりするほどまぶしくて、僕は、目をそらした。


「それでも、僕がその人を傷つけてしまったことに、変わりはないよ」


 それだけは、疑いようのない事実だ。

 ほのかはたしかに、僕の前から消えていった。

 それは、僕のせいだ。


「……エルフの仮宿か」


 ぽつんと、悠太君が、つぶやいた。


「オマエはさ、その、仮庵の祭りっていうの、やったことあるのか?」

「え? ううん、僕はとくに、なにかを信仰していたわけじゃないからね」

「なんとなく、なんでこんなばかみてえなことするのか、分かった気がする。幅木のおっさんが言ってたこと、分かった気がするよ。

 みんな、おなかいっぱいになりたいんだ。だけどみんながおなかいっぱいになろうとしたら、奪いあうしかなかったんだ。

 だから、だれかに、自分のごはんをゆずってやったんだろ。それで、だれかはおなかいっぱいになって、自分はうれしかったんだ。

 そういうのって、簡単に忘れちゃうんだろうな、きっと。忘れちゃいけないのに、自分のことだけ考えちまうんだろうな」

「悠太君、ごめん、どういうことか……」

「だから!」


 悠太君は、地面をけっとばして、涙のにじんだ目を僕に向けた。


「だからさ! オマエだって傷ついてたんだろ、そいつに傷つけられたんだよ! お互い、自分のことだけ考えてたんだろ!

 オマエだけが抱えるなよ! 自分だけ悪者にするなよ! そいつも悪かったんだよ、オマエと同じぐらい悪かったんだよ!」


 頭がしびれたみたいで、言葉が出てこない。

 悠太君の言葉が、うまく理解できなくて、何も言えない。


 取り返せないことが、たくさんある。

 ぶざまに弱って、泥びたしで、立ち上がることすらできなくて。

 泥の中に、横たわって、うごけないままで。

 そんな僕に、悠太君が、とどけてくれた声。


「……思って、いいのかな」


 意識しないままに、言葉が口からころげおちた。


「僕だけじゃないって、思って、いいのかな」

「当たり前だろ」


 考えたこともなかった。

 いつだって、悪いのは自分だけだと思っていた。

 自分だけが、どういうわけだかぶっこわれていて、だから、近づいてくれる人を、かたっぱしから傷つけていくんだと。


「そっか……」


 そうじゃなかったのかもしれない。

 僕も、ほのかも、自分のことだけ考えて。

 傷つけあったんだって、そんな風に、思っていいのかもしれない。


「ありがと、悠太君」

「別に」


 悠太君が、いつもみたいにそっぽを向く。


 いつだったっけな。

 簡単なことにこそ気づけないなんて、足高さんに、えらそうなことを言ったっけ。


 納得……というか、自分をゆるすことは、きっと、できそうにない。

 降りつもった後悔は、根雪のかたさで、心に溶け残りつづけるだろう。

 だけど、それでも。


 それでも、横たわった泥の中に、新しいものが、見つかるかもしれない。


 僕のことを理解してくれる人がいて、その人が、僕をゆるすと言ってくれた。

 そのことが、どれほどうれしいか。

 その言葉ひとつで、どれほどたやすく、迷いが消えたか。

 どうやったら、悠太君につたわるかなあ?


「だからオマエは、残ってる時間、オレに使えよ。オレが給地を変えるの、手伝えよ。それでいいな?」


 おっと、これはやられた。

 感謝の気持ちを伝えようとしていた気配を悟られて、先制照れかくしされてしまった。

 まあ、長い付き合いだからね。

 それぐらいの読み合いはするよね。


 さあて、どうしようか?


「……なんか、だめな時の顔してんだけど」

「一つやりたいことがあったんだけど、とほうもなく面倒だから、今まで遠慮してたんだよね」

「うわ、なんだよそれ。前置くなよ」

「笹から紙がつくれるらしいんだ。とほうもなく面倒だけど、もしできたら、これほど便利なものはないなあと思ってさ」


 悠太君は、とても複雑な表情をうかべた。


『素直によろこびたいのはやまやまですが、多々のろくでもない前例に鑑み、ひとまずげっそりさせていただきます』


 の表情だった。


「で、なにからはじめるんだよ」

「まずはインクだね。村中まわって、かまどのすすを集めまくるところからはじめようか」


 悠太君は、いつものようにおおきくため息をついて、それから、わらった。


「ま、最後にはおいしいからな」

「その言葉、便利だなあ。榛美さん、ほんとにすごいよね」

「榛美も連れていくんだろ?」

「来てくれると思う?」

「知らねえよ。聞けよ自分で」

「そうだね。うん、今度はちゃんと、聞くよ」


 声のない声を。

 音のない声を。

 耳と心をそばだてて。

 仮宿のエルフのように。


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