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オーディール テイム・オンライン  作者: 結城 縫熊
1.冒険の始まり…
8/44

8.初めてのクエスト・中編

 

 レベルが上がった。

<レベルが2になりました>

ステータスを開く。

Lv 2


STR:10(1)→STR:13(1)

VIT:25(2)→VIT:29(2)

AGI:30(3)→AGI:35(3)

MIN:20(2)→MIN:23(2)

DEX:35(3)→DEX:40(3)


 ステータスポイント:12

12ポイントのステータスポイントが振り分けられます。


どう振り分けよう?

STRが低すぎるのは、確かだ。

ポイントを全振りすると均一なステータスになるな。

AGIをあげればもう少し早く反応できるかな?

あーだこうだと頭を悩ませる。良し決めたぞ。


ユウヤ

ステータス

Lv 2

HP:276/197

MP:177/177

STR:15(1)

VIT:29(2)

AGI:40(3)

MIN:23(2)

DEX:45(3)


STRに2ポイント、AGI・DEXに5ポイントずつ振り分けた。

弓を使うのだから、速さと精度を重視して行こう。

こうして僕は、初めての成長が終わった。

HPが減っているのは、ノワールに噛まれたり、押し潰されたからだ…


 MAPを観るとそれなりに街から離れたようだ。

後ろ振り返ると街は遠くに見える。


思えば遠くに来たものだと哀愁に浸りたくなった。

しかし、横から唸り声が聞こえ正面を向いた。前方からは少し大きな影が見えた。

 <スロー・ウルフ>

ロザリーの様な姿をした、くすんだ毛並の狼が5頭ほど群れをなして近づいて来ている。

「(数が多い…しかも遠いな彼我の距離は150mほどだろうか、この弓で狙える距離は100mほど…)」

 厳しいと直感が告げる。兵法に於いては数に勝る相手には奇襲が定石だが、ここは開けた場所で小細工がし辛い…

 質では勝っている、それは確かだ。数が倍以上というのが問題だ。

いったん引くか?退却すること考える。しかしそれはすぐに棄却された。

きっと横に佇む、存在は許さないだろう。思考を巡らした。

 そうだスキルだ。まだ一度も試したことはないが、試してみよう。


 メニューを開き、スキルタブを開いた。

<スキル>

弓スキル/47

≪アーツ≫

ストロングアロー

 矢を通常より強く放つことが出来る。

一つのアーツが使えるみたいだ。迷っている暇はない。着々と狼達は近づいて来ている。

 矢を携え、弓を射る。

 「【ストロングアロー】」

 僕の意志を汲み取ったシステムがアーツを発動させ、システム音声が脳に響いた。

放たれた矢は、力強く風切声をあげ五頭の内の一匹の足を抉り切り裂いた。

仲間がやられた狼達は、雄叫びをあげながらこちらに向かってきた。

 四方に散りながら向かってくる一匹に狙いを定め、二射目もアーツを使い放つ。

ステータスが上がったおかげで反応が早い、労せず二匹目も戦闘不能にし、僕は次の標的を探した。


 標的はノワールに群がっていた。三方向から巧みに攻め立てる狼達は徐々にノワールの逃げ道を失くしていく。目粉しく動き回る四頭の内一匹に狙いを定め再び矢を放った。矢が突き刺さる。バーが三割ほど削れた。

 注意が拡散し、一匹がこちらに向かって来る。

その一匹は、先ほどの攻撃で残り六割ほどになっている。

再度アーツを使い、脳を穿った。バーが消滅してポリゴンが散る。

残りの二匹は、どうなっただろう?

 ノワールが一匹をすでに仕留め、二匹目を追い詰め止めを刺していた。

その後、強襲して戦闘不能に追い込まれていた。二頭の狼に止め刺しこの戦闘は終幕を迎えた。


「ふぅ~疲れた」

戦いの余韻が倦怠感を生んだ。少し休憩しよう。

イベントリから食料と回復薬を取り出し、ノワールにも同様に渡した。

スキルか便利だな。そう思いスキルタブを開いた。

 <スキル>

弓/52

熟練度が50になりました。

強化オプションを選択してください。

50で強化オプションを得ることが出来るのか?

 強化オプション一覧

ATK上昇

クリティカル上昇

アーツ冷却クールダウン短縮

クイックチェンジ


4つのオプションが選択できる。それぞれの説明を見よう。


ATK上昇:威力に補正がかかる。

クリティカル上昇:クリティカルヒット率が上昇する。

アーツ冷却時間クールダウン短縮:アーツの再使用時間が短縮する。

クイックチェンジ:イベントリ内の武器や弾とアイテムを素早く換装、使用できる。

以上だ。



 ここは、迷わずクイックチェンジを選んだ。

初心者の矢筒には10本までしか装弾できない。

先ほどの様な戦闘が何度も続く様なら、弾切れが起きることは必然だ。


 オプション選択が終わり、食料と回復薬を口に運んだ。

味気ない空腹感を満たすだけの食料を回復薬で流し込んだ。

視界の左上に浮かぶHPバーが二割ほど回復した。

横には不満そうな顔したノワールがいる。

こんな食事で満足できないと言いたげな表情だ。


何かないかとイベントリを開き、探した。

所持アイテム

・スロー・ラビットの毛皮×3

・スロー・ラビットの肉×2

・スロー・イノシシの毛皮×4

・スロー・イノシシの肉×1

・スロー・ウルフの毛皮×3

の以上が新しく入手した。アイテムだ。



 スロー・イノシシの肉をオブジェクトして実体化させた。

マンガ肉が出てきた。一本の長い骨に肉の塊が付いている。

少し笑いが込み上げてくる。しかし美味しそうだ。

生のままでも食べるかなとノワールに差し出した。

少し匂いを嗅ぎ、齧り付いた。そしてあっという間に食べきった。



 休憩が終わり。再び進み始める。

道中には、何度か狼が2,3頭単位で現れたが苦も無く倒して、草原を

もう少しで越えられそうな所までには、レベルアップの音が二つ響いた。

<レベルが3になりました>

<レベルが2になりました>

一つは僕の。もう一つはノワールのだ。

僕のステースはすぐさま振り終わり。ノワールのステータスを見た。

ノワール

Lv 2

HP:321/284

MP:228/228

STR:40→STR:45

VIT:35→VIT:40

AGI:47→AGI:54

MIN:25→MIN:27

DEX:18→DEX:19


 ステータス高いです。

一対一タイマンしたら確実に勝てないです…


そんなことを思い、僕らの成長は終わった。




ユウヤ

Lv 3

HP:321/287

MP:200/147

STR:13(1)→STR:16(1)

VIT:29(2)→VIT:34(2)

AGI:40(3)→AGI:48(3)

MIN:23(2)→MIN:27(2)

DEX:45(3)→DEX:54(3)


VIT、MINに2ポイント、AGI、DEXに4ポイントずつ振り分けをした。




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