第32話 初級ミッション
(まじで凄かったな! ルーナさん……。俺もあんな風になりたいな。一刻も早くランキングをあげていこう)
ルーナさんの配信を見て俺のやる気は高まっていた。
(少しでもランキングをあげて、ルーナさんに少しでも認めてもらいたい。成長した姿を見せて感謝の気持ちを伝えたい)
という強い思いを抱きながらギルドのカウンターに向かった。初級ダンジョンにいよいよ行こうと思うのだが、ダンジョン内でのミッション内容を聞くのを忘れてしまっていたからだ。
師匠の話では、冒険者ランクを上げていくためには、ダンジョン内でギルドが指定したミッションを達成する必要があるらしい。
さっき受けた説明の中にはミッションについては何も言っていなかったため、もう一度受付を訪れた。
受付はちょうど空いていたため、俺はハルさんが立っている窓口に向かった。
「あれ? アヤトさん、どうしました?」
「その、今から初級ダンジョンに入ろうと思うんですけど、ミッションをまだ受注していなかったなと思いまして。たしか、冒険者ランクを上げるためにはダンジョン内でミッションをこなさなければいけないんですよね。ミッションを受注しに来ました」
「あっ、すみません。先ほどの私の説明が足りませんでしたね。確かに、冒険者ランクを上げていくためにはギルドが指定したミッションを達成する必要があります。でも、ミッションは決まっているので、わざわざ受付に来なくても大丈夫ですよ」
「そうなんですか?」
「はい。さっき渡した初級冒険者手帳を開いてもらっても良いですか?」
「わかりました」
俺は直ぐにアイテムボックスから冒険者手帳を取り出した。
「手帳の12ページを開いてください。そのページには冒険者ランクを上げるための初級ミッションが全て載っていますから」
ハルさんに言われるがまま12ページを開くとそこには、ずらっとミッションが書かれていた。
依頼品 個数 報奨金
1 切り裂きバッタの羽 3本 6000ギル
2大角ウサギの肩肉 5個 10000ギル
3白骨キノコ 5本 15000ギル
4干からびトマト 10個 10000ギル
5猛追ジャッカルの尾 2本 20000ギル
6自在オウムの嘴 1個 10000ギル
7軍隊蜜蜂のハチミツ 1キロ 10000ギル
8撮影とんぼ(生) 5匹 40000ギル
9漆黒孔雀の羽根 10枚 20000ギル
10飴色カエル(生) 4匹 16000ギル
11虹色トラウト(生) 3匹 18000ギル
12膨張タヌキの毛皮 2枚 20000ギル
13豊作ミミズ (生) 10匹 10000ギル
14三尾カンガルーの尾 3本 30000ギル
15切断蟷螂の鎌 2本 40000ギル
16再生ハーブ 20本 20000ギル
17毒消しケシの実 10個 10000ギル
18砂糖カボチャ 1個 30000ギル
19発火トカゲ(生) 3匹 15000ギル
20タプタプキャット(生)1匹 50000ギル
21鋼鉄アルマジロ(生)1匹 40000ギル
22閃光レモン 5個 10000ギル
23網網蜘蛛の巣 1個 20000ギル
24麻酔蠍の針 3本 30000ギル
25ジャンプガメの甲羅 2個 80000ギル
26さすらいウルフの爪 1本 50000ギル
27変形フクロウ(生) 1羽 50000ギル
28七色カブト(生) 全色 70000ギル
29爆音ゼミ(生) 1匹 20000ギル
30首刈りヒグマの大牙 1本 100000ギル
31刹那たけのこ 1本 30000ギル
32両頭蛇の皮 1枚 20000ギル
33ゴブリンの首飾り 3個 15000ギル
34突進豚のバラ肉 5キロ 50000ギル
35アルマライト鉱石 3キロ 3000ギル
36ビオゼル結晶 1キロ 50000ギル
37ピンククリスタル 1キロ 20000ギル
38エメラルドシュリンプ 1匹 50000ギル
39隠密蟹 1匹 40000ギル
40魅惑睡蓮 3本 60000ギル
41黒岩塩 1キロ 10000ギル
42出汁椎茸 5本 10000ギル
43グミ葡萄 1房 5000ギル
44雷ウナギの雷肝 1個 30000ギル
45爆速モアの卵 1個 20000ギル
46発光石 2キロ 20000ギル
47浮遊キノコ 5個 10000ギル
48氷結イワナ 1匹 10000ギル
49火炎猪の毛皮 1枚 30000ギル
50芳香クワガタ 2匹 20000ギル
51貯水向日葵 五本 50000ギル
52突貫モグラの爪 1本 30000ギル
53幻覚コウモリの毒牙 2本 40000ギル
54粘着カタツムリ 5匹 25000ギル
55とげとげキノコ 5本 20000ギル
56ロング自然薯 1本 10000ギル
57気絶唐辛子 10本 10000ギル
58白黒ラビット (生) 1匹 30000ギル
59宝石ミカン 10個 20000ギル
60巨神ゴーレムのコア 1個 200000ギル
(おおー、なんかそれっぽいな。いよいよ冒険者になったって感じだ)
ミッション表を見て、俺はワクワクした。なんかまるでゲームの中に入り込んだみたいでテンションが上がってしまう。
「初級ミッションは全てそこに書かれてますよ。60項目のうち、20個任務達成したら初級中位に上がります。40個達成で初級上位、全て達成で中級下位に昇格します。依頼品を納品される際に冒険者手帳の達成項目にスタンプを押させて頂きます」
「えーっと、つまりこれらの依頼品を手に入れてくれば良いってことですよね!」
「そうです。ちなみにパーティ間以外の冒険者との依頼品の譲渡は禁止ですのでお気をつけください」
「わかりました」
(こういう仕組みになっているのか、手っ取り早くて良いや。つまり、これらの依頼品を集めてくれば良いってことだよな。人から貰ったりせずに自分の手で……)
その後、俺はハルさんからさらに詳しいダンジョンについての説明を受けた。
それにより、初級ダンジョンにはE級からC級までの低ランクモンスターしか生息していないことや、ダンジョン内の魔物やアイテムは消滅しても、一定時間が経てば復活するということがわかった。
また、モルドのダンジョンは初級、中級、上級、特級と難易度別に分類されており、モルドには初級ダンジョンが四つ、中級ダンジョンが五つ、上級ダンジョンが三つ、特級ダンジョンが一つ存在していることも教えてくれた。
俺は早速初級ダンジョンに向かった。
ギルドの受付から、ギルドに併設されている酒場に向かって歩いて行き、酒場の手前で右に曲がるとそれぞれのダンジョンに繋がる転移紋章がある部屋が見つかった。
俺は初級ダンジョンと書かれた部屋に入ると、部屋の右手には「リース」と書かれた看板のしたに青い錬成陣みたいな模様が光っていた。
同様に、部屋の左手には「サーレ」と書かれた看板。したには同様の模様が輝いている。
おそらくあれがダンジョンに繋がる転移装置なのだろう。どちらに入ろうか少し迷ったが、
ハルさんが「初級ダンジョンは作りは違うが、中に生息している生き物や取れるアイテム同じ」だと言っていたのを思い出し、なんとなく名前がかっこいい「サーレ」の方の黄色の紋章を踏み、俺はダンジョンへ転移した。




