番外編① 第一章(第1話〜第42話)のあらすじ
物語要約というのは初めてなもので、いたらない部分があってもご容赦いただけると幸いです。めちゃくちゃ詳しくまとめている、というわけでもないですので、よろしければ本編も読んでいただいて、しっかり理解していただけると幸いです!!
※本編のネタバレを含みます。
念のため書いておきました。
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◯第一章 《賢術の学府》編 あらすじ
♢ 目次 ♢
①プロローグ
②『序章』〜『矜持の愉悦』
(第1話〜第13話)
③『行動規制』〜『稔失踪』
(第14話〜第23話)
④『稔懐古』〜『稔奪還戦』
(第24話〜第37話)
⑤『結末』
(第37話〜第42話)
① プロローグ
時は五五〇〇年前。
人を喰らい世界を荒廃させる存在である『魔術骸』と、それを狩って人類を守る『賢術師』の壮絶な戦いが繰り広げられていた。戦いは終盤——全ての魔術骸の元凶、《悪意の瑕疵》と呼ばれる、巨大な闇色の渦を滅ぼすため、賢術師の全勢力がそれに挑む。
指揮を執る吾妻天音、その渦を仕留める柊國俊と宮噎燁ら、実に何千人と言う賢術師が一斉に攻撃を仕掛けることで《悪意の瑕疵》を見事に討ち取ったのであったが——悲劇は、そこではまだ終わらなかったのだった——。
② 『序章』〜『矜持の愉悦』編
(第1話〜第13話)
両親を殺された少年・日野遥希はある日、柊波瑠明から両親を殺した犯人の正体を明かされる。復讐のために遥希は、柊の導きの元、賢術の学府『《よろず》万』へ入学する。そこで同期の尾盧輪慧、澪玲奈と出会い、授業を共にすることで、賢術師として人を救う道へと足を踏み入れた。
実技試験があると聞いた三人は、自分らの他に学長の計らいで別クラスへ同期入学した姫狗希空と交流を果たし、共に初めての実技試験に挑む。
実技試験のルールは、端的に言えば、廃墟に湧く大量の低級骸を狩り、ポイントを稼ぐというものであった。時に苦戦しながらもなんとか骸たちを狩る遥希たちだったが、そこで突如、上級レベルの魔術骸・濤舞の襲撃に遭う。
同時刻に『万』には、同じく上級レベルの魔術骸・如牟が訪れる。
実技試験会場である廃墟では、二年生である江東稔と、教諭である双橋美乃梨が濤舞との戦いに挑むも、早々に美乃梨が致命傷により戦線離脱してしまう。無様な美乃梨を嗤う濤舞への怒りを胸に、稔が奮闘するも、体の再生を可能とする濤舞の魔術・分解身学術による苦戦を強いられることに。
左脚の膝下を失う大怪我を負い、ここまでと思われたとき、同じく二年の時野託斗が駆け付け、窮地を救う。左脚を失ったことによる右脚の酷使と出血により戦線離脱した稔の無念を引き継ぎ、託斗が濤舞へ挑む。
分解身学術により、稔同様に苦戦を強いられるも、未来と過去をも切り裂く[孤刀時斬]の術式により分解身学術の弱点を衝き、見事濤舞の首を討ち取ることに成功するのであった。
③ 『行動規制』〜『稔失踪』
(第14話〜第23話)
『万』では、二年・白鳥虹、神野流聖が如牟と対峙するも、返り討ちに遭ってしまうも、即座に応戦した教諭・枢木迦流堕、須藤久留美、報告を受けて後から駆けつけた柊によって如牟の討伐に成功する。
その頃廃墟では、稔から戦況を継いだ託斗が濤舞の首を取り、勝負は決したかと思われた——だが、そこへ一体の魔術骸が現れる。彼は餓吼影と名乗り、託斗と会話を交えたのだった。
柊がもう一度廃墟へ戻ると、すでに戦いは終結していた。濤舞の影はなく、疲弊した様子の託斗と、地面に倒れ気を失っていた稔——柊は二人を連れ、『万』へと帰還するのだった。
事態が一旦終息した頃『万』は『裁』から、原因不明の行動規制を受ける。それを打破しようと波瑠明が手配することで、『裁』での謁見が許可された。不安が募る中、『裁』から出された複数の条件をクリアし、『万』理事長の篠克と、圭代、波瑠明、遥希の四名で『裁』へと赴いた。
『裁』へ赴いた四名は、裁判長である螺爵則弓との謁見に挑む。そこでは螺爵則弓から明かされた様々な事実に一同が驚愕することに。忌み子に関する定説と柊波瑠明の処遇について、日野が忌み子の血縁者である可能性について、先日『裁』に訪れたという謎の人物について、その人物は尾盧輪慧が餓吼影に狙われていると言っていたことについて——息を吐く間も無く明かされる事実の連続に四人は——。
柊たちが『裁』での謁見に臨む同刻、先の戦いによる負傷で治療を受けていた意識不明の稔が突如失踪する。これは『裁』にいる柊たちにも通達され、謁見は強制中断。一同で稔の捜索にあたることとなった。
④ 『稔懐古』〜『稔奪還戦』
(第24話〜第37話)
謎の施設に連れ去られた江東稔は、見知らぬ部屋で目を覚ます。そこで、下の部屋で話す餓吼影ともう一人の魔術骸との会話を盗み聞くことに。そして柊との連絡に成功し、状況を伝えた稔だったが、直後、餓吼影と話していた魔術骸・屍轍怪によって捕えられてしまった。またもや、謎の部屋に連れて行かれた稔は、そこで母によく似た魔術骸・産女と出会う。そこで稔の脳内に、かつて家族に起きた思い出と悲劇の記憶が懐古する——。
同刻。
圭代、柊、日野、澪の四人が、稔の連れ去られた廃墟を特定し突撃。窮地に立たされる屍轍怪だったが、新たな魔術骸、寒廻獄を呼び出した。屍轍怪の相手を柊と圭代、寒廻獄の相手を日野と澪で分担し、戦闘を開始する。入学したての二人での上級魔術骸相手には限界があり、窮地に立たされることに。だが、寸前のところで建物が謎の地震によって倒壊する。その後の江東稔介入により寒廻獄戦は次のラウンドへ。
だが再び窮地に立たされるも、圭代が駆けつけて応戦。結果、寒廻獄を討伐するに至った。一方、屍轍怪に日野たちの邪魔をさせないため離れた荒野に連れて行く柊と圭代だったが、餓吼影の介入によって屍轍怪を逃してしまう。
⑤ 『結末』
(第37話〜第42話)
・寒廻獄と決着がついた一方で、術印の酷使により澪が気を失い戦線離脱する。直後、産女との再会を果たした稔と日野の前に突如、餓吼影が現れた。
稔は、産女の三次懐胎という命を賭けた状態に直面する。母を救いたい一心で、餓吼影に真っ直ぐ問いかける稔。暗闇の廃発電所跡で、希望と絶望が交錯する緊迫した場面が続く中、突然、夜に銃声が響き渡った——。
一方、山蓋地区で無数の骸による謎の襲撃事案が発生し、柊は急遽そちらの応援へ。賢術師たちが骸の群れを撃退し、無事に住民を守りきることに成功すると、柊は即座に稔たちの元へ。
餓吼影の唐突な銃撃による凶弾を受け、稔が倒れる。稔の完全な死が圭代から柊に伝えられ、稔が死亡したことに衝撃を受けつつも、柊は冷静に産女の処遇を最優先とし、餓吼影との対峙に集中していた。
餓吼影が俯瞰する中、柊は稔の無念を悔やみ、絶対に相手に報いを受けさせることを誓いながら、産女の首を断った。その隙に餓吼影は姿を眩ませ、暗闇の中に柊一人が残されることに——。
読んでいただきありがとうございました!
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