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転生先では気の向くままに。  作者: ろく
1章
2/17

転生するらしい

 そもそも人間と言うのは、死んだ後は【輪廻転生】をするらしい。

 その際にこうやって神の前に来て、次の転生先を確認していくというのだ。



「へぇ、やっぱり転生っていう感じになるのね。」


 死んだらどうなる、というのは生前いろいろな学者や占い師などといった様々な人々が論争を繰り広げている話題ではあるのだ。

 かくいう私も、もちろん気になって考えたことはある。



「でもそれなら、何でさっきは私を見て嫌そうな顔をしたの?」


 転生するために神の前に来るというのが当たり前のことであるとするのならば、そのような顔はせずともいいはずなのだ。

 ———— 否、この神が仕事を増やすのが嫌だ!何で転生しに来た!というのならば話は別なのだが。




 苦笑しながら、困ったような顔で溜息をついた後、神である爺が口を開く。



「…それは、ここが若者向けの転生施設だからじゃよ。」


「へぇ。若者向けの施設ね。」


 組んだ腕を解きながら、神の言った言葉を再度自分の中で考え直し………え??



「え?若者向けの施設?」


 私の問いかけに、神は静かに首を下げた。



「そう。わしは若者を対象に転生させることを仕事にしている。だからあんたのような…その、年老いた者が来ることが間違いなんじゃ。」


 普通は来るはずないんじゃがのー。と顎を掻きながら答える神を前に、私も首を傾げる。


 自分で言うのもなんだが、間違っても私は【若者】ではない。



「来る場所が違うことで何か問題はあるの?」


「そこなんじゃよ。」



 真剣な顔で言う神を見て、私は不安になりながら次の言葉を待った。



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