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空くん視点。



 ぼくにはお姉ちゃんがいます。



 1人はぼくにそっくりなお姉ちゃん、みなみちゃんって言うの。

 もう1人はぼくとは似ていないお姉ちゃん、あやちゃんって言うの。


 あやちゃんは、たま~~~にだけしか帰ってこないお姉ちゃん。

 まえはもっと「かわいいかわいいかわいい」とくるったようにまいにち言われてたのに、さいきんは帰ってこないし言ってくれない。


 何で?って聞いたらパパもママも「何でだろうね?」と言って、ゆみこちゃんに聞いたら「もっといらしてくださっていいんですけどねぇ」と言って、みなみちゃんに聞いたら「空が何か嫌われるようなことしたんじゃないの?」と言われた。


 

 そうなのかな!?かわいいって言われなくなったのもそのせいなのかな!?


 でもそんなことしたきおくはないし、ニヤニヤと見下ろすみなみちゃんの顔を見ていつものいじわるだと思って「みなみちゃんのバカ」って言ったら1000びょうが1ぴょうになった。

 

 

 そこからちょっとみなみちゃんとはけんか中だ。

 こっそりおやつのゼリーを分けてくれたり、はみがきもしてくれるけど、ぷいってしてる。



 でもぷいってしてたら、何日かみなみちゃんもいなくなって、さみしかった。

 パパはいつもいないしいいんだけど、ママもいっしょに3人でいなくなって、さみしかった。


 このままずっとゆみこちゃんたちだけだったらどうしようと思ってた。


 もどってきたみなみちゃんは、イライラしていてぜったい近よりたくなかったけど、さみしかったから、おかえりなさいとごめんなさいを言った。


 はな水となみだで何言ってるのかわかんないって言われたから、がまんして言いなおしたら「何がごめんなの?」と聞かれて「…バカって言った」ってしょうじきに答えたら「ああ、いいよもう、それほんとのことだし」って笑われた。



 そんなことないと思う。みなみちゃんはバカじゃないよと思ってみなみちゃんの頭をなでなでした。



 「いい子にしてた?」


 「…わかんない、ゆみこちゃんに聞いて」


 「そこはうんでいいんだよ」


 「…だってっ、わっわかんないんだもっ!みみんなっいなくなっちゃうしっ」


 「あーごめんごめん、あのクソ親父何も説明せず高飛びさせたのか」


 

 みなみちゃんに抱っこされながらよしよしされる。

 

 

 「みっみなみちゃん、クソとか言っちゃだめなんだよ…」


 「あーほら、空はいい子じゃん、いい子にはご褒美があるんだよ。あと何日か待っててよ」


 

 なんだろう?とそのなん日かを思ってたら、「今夜は夜更かしするよ」と、わるい顔したみなみちゃんにねむらないよう、うとうとしたらなん回もジャマされた。



 でも、ジャマされてよかった!やっとあやちゃんにあえた!!

 さいしょゆめかと思ったけどほんものだった!



 あたまは洗ってあげられなかったけど、ドライヤーでふわふわにしてあげられた。


 

 「ヤダもう萌え死ぬ…!」

 


 え!やだ!死なないであやちゃん!!

 


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