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森の魔女は旅をする  作者: ニア
第壱章︰魔法修行
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8︰黒装

想像力...ねぇ、


生憎と私は15歳、詰まりは中二病は卒業済みなのであります。だがしかし、しかしですよ奥さん(?)、中二病患者特有の余りある想像力と言うのを舐めてはいけません、えぇ、それこそ卒業してしばらくはふとした瞬間に現れる後遺症..!


「こっほん、荒ぶりました。」


失礼、取り乱しました。

でも本気でどうしましょうか...



動きにくいのはダメ。という観点から結界などの移動範囲が限定されるのは却下、そしてまだ私の戦闘スタイルが出来ていないからゴテゴテと重装鎧みたいになるのも却下。


紙装甲はダメでしょう。ということで、服みたいなのもなんだか気が引けるし、スパイなお姉さんが着るようなのは無理。


想像力が肝心。ならばしっかりとイメージしやすいものでなければいけない。



「難題...という程でもないですね。見本は、正に本の中に転がってましたから」


竜人、という種族がいる。膨大な魔力を身体能力強化に極振りしているような脳筋種族だけど、その身に纏う鱗は魔法を通さず、刃を受け付けない強靭さを誇りながら身軽で、しかも衝撃なども細かい鱗を連鎖的に使って受け流すこともできる。


見本にするならこれだろう。


全身を覆う必要は無い。出来るだけ後で調節できるように敢えて構築を甘くして魔力を圧縮する。


パキパキと微かな音を立てながら5センチほどの大きさの鱗を象った模様が浮き出てくる。


「行ける、」


胴体、手足、首筋と順に覆っていく模様。整然と並ぶそれらは黒く、角度を変えて目を凝らすと蒼を確かに内包している。まるで自ら作った魔宝石のようだと思う。しかし決定的に違うのは、魔宝石が単なる魔力の塊であるとするなら、これは一つ一つにあらゆる思いを込めた絶対障壁だ。貫くことを許さず、切り裂くことを許さず、触れることさえ許さない、拒絶の壁の集合体。


「わかりやすく名付けましょうか、...〝黒装〟なんてわかり易いのではないでしょうか...?」


「ふむ、お主はその形をとったか」


「.、..どこから湧いてきましたか、師匠...。」


ビビった。地面から一瞬浮いた。


「遠慮がなくなってきたのぅ...、それは置いておいて、じゃ。ふむふむ、成程?こりゃ竜人と言うより()のような印象を受けるな...まぁ、防御面はこれで上出来すぎる程じゃろ。後は細かいところを自力で詰めていけば良い」


それは分かりましたから、杖でガンガン叩くのヤメテクダサイ...。ごいんごいん音がする。痛くもないし衝撃もないけど、なんかヤダ...(泣)


「次は攻撃魔法を覚えるとしよう。ワシが今からお主に魔法を打ち込む。全力で避けるか相殺するかして...抵抗して見せよ。」







じわりと嫌な予感がして全力で飛び退いた。瞬間、追いすがるように私の後を追って地面をえぐる魔法に、引きつった空笑いが漏れた。

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