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Shadow  作者: 八雲
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目標発見

ゴメン、タイプジャナインダ…

ホカニスキナヒトガイルンダ…

ゴメンナ、オレサ、ジツハカノジョイルンダ…

ニジョウサンニハモットイイヒトガイルヨ…


もう何度目だろう。ずーーっと脳内再生止まんないよ。


皆ロボットみたいに同じことばっか言って…


次は誰を好きになろうかな、そういえば隣のクラスにいい感じのがいたな。


まぁ今回はフられちゃったけどそんなに言いふらすような人じゃないし気にしないでいいや。


あの二条家の令嬢である茉波(まなみ)のことをフるなんてもったいないことしてるな、あいつ。まぁこんなこと口が裂けても友達には言えないけど。茉波はいい子なんだから、建前上ね。


そんな他人には言えないようなことを考えてたら、背後から聞き覚えのある声。


「まなみー!」


梨央(りお)だ。彼女とは入学当初から仲が良く、比較的心を許している方ではあるが…


あまり信頼し過ぎないでいよう。人を信じてもロクなことないし。


「あぁ、梨央。どうかしたの?」


テンション高めで若干イラついたけど、ちゃんと笑顔で返答しといた。


「あのさあのさ!こないだ茉波がちょっと気になってるかもーって言ってたやついるじゃん?名前なんだったかな… あの影薄い人!」


さっき次の目標(ターゲット)にしようとしてたやつか。


「確か永門(ながと)彰良(あきら)!みたいな名前だったよね!」


「あ、やっと覚えたじゃん。」


慶汰(けいた)にさ、さりげなく聞いてみたんだけどー、慶汰結構ね、永門と仲良いらしくってー」


気になる人の話とはいえ梨央の話を聞き流していた。毎回この子みたいにハイテンションではいられない。


「今度慶汰も一緒だけど遊びに行くことになったから茉波来るよね!」


驚いた。


「行ってみようかな… 梨央、ありがとね!」


「それじゃ、詳しいことは家帰ってから連絡するから!」


そういうと、梨央は一目散に自分の教室に走っていった。


もうすぐチャイムが鳴る…

私も急がないと…



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