井助先生の蹴球新技術解説(イタコ芸 その二)
フフッ。ングゥアチュチュの『スカイ・フリップ』、驚いたであろう。
この本竹井助が説明してやろうかの。
諸君も…ん?普段は何をしているかとな。特に何もしておらん。世を観察し、思索するばかりじゃのう。
あの世には学校も試験も何にもないからの。理事長時代は細かい事は言わんが、教育目標に応じた入学試験が行われているか、教育目標に加え、希望進路に応じた定期試験となっておるかにも目を配っておったが。
それはそうと蹴球の話。
そのニ:『スカイ・フリップ』
短距離で相手の頭上を越すパスを出しておったろう。
ボールの速度や軌道はどうであったか?ロビングのようで速さがあったな。
あのような速度と軌道を持つものは、例えばゴルフのロブショット、卓球のドライブがあろうよ。
つまり、それを脚でやると言う事じゃ。今回はゴルフで説明してやろうかの。
ロブショットを打つためにはウェッジを使用するが、蹴球であるからして脚をウェッジに見立てる。
一つ、足首を固める。L字90°又はやや上向きに。
二つ、インサイドキックの動作、膝より下を使ってダウンスイングする
三つ、入射角は概ね45°
四つ、親指つけ根から土踏まず上部の固めの部分を
五つ、ボールの赤道より指2本ほど下、手前側に当て
六つ、切る又は擦り上げるように撃つ。
失敗しやすいのは入射角とボールのインパクト位置のずれ。
入射角については下半身の安定化と振りの修練を重ねる事。
インパクトの位置ずれは上記に加え、足首の角度、固定不足にも左右される。
上げ過ぎ下げ過ぎどちらも上手くいかず、怪我にも繋がる故良く注意すること。
実際のゴルフでも、プロはロブウェッジを使うが、愛好家には角度が強過ぎて上手く打てぬ。
故、角度が緩めのサンドウェッジが広く使用されておる。
体と頭で覚える、行動と知識が伴走する=理解であるぞ。
素晴らしい点は、ドライブ系のキックを小さな動作で行える事。
弾の懸河ドライブは、シュートである為、球威、飛距離を出す為にはどうしても大きめの予動作が必要となる。
その為素早く寄せられて防がれてしまう事もある。
ングゥアチュチュは短距離のパスに限定すれば小さく押さえられると気づいたのであろう。要領の良い男じゃ。
ゴルフを幼い頃から嗜んだ事も活きたのではないかな。ん?初めて聞いたとな。
ういんずめ、また手を抜きおって。出来の悪い生徒だったが。
まぁ、あれでも教え子の端くれ、温かく見守ってやっとくれ。今回はこの辺りで。
作者ういんずです。井助先生に叱られた為、ングゥアチュチュとダンに確認したところ、更なる驚きの事実が判明しました。
何と、参考資料は93年の「ドーハの悲劇」、後半44分にラモス瑠偉が相手の頭上を抜こうとして失敗したシーンとの事。
youtubeにあった動画を二人で視聴し、大きなキックモーション、ふわっとしたスピード、低い軌道と言った弱点を洗い出し、技術改善を行ったそうです。ングゥアチュチュはスコットランド時代、父の趣味に付き合わされ、低学年の頃からゴルフをかじっていたとの事。
ドーハの悲劇の反省点、幼い頃からのゴルフ経験、ドライブキックを身近で見るという組み合わせの極めて希少な結晶、ただただ驚くばかり。




