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見知らぬ男たち
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イマリアが元気になってから一週間ほどが経った。ギルやシルバ、マーカスもアイスクリームを食べたがっていたので、作ってあげたらとても気に入ってくれたみたいだった。なので、今日も、もうお昼の営業が終わったので作りたいと思うのだけれど……
——あれ? さっきまで居た二人がいない。
「あの、ギルとシルバ、知りませんか?」
私はテーブルを拭いているマーカスとイマリアに尋ねた。病み上がりだから止めたのだけれど、イマリアは変に責任感が強い。働き者だ。
「さっきまで居たよな?」
マーカスも手を止めて首を傾げている。
「知らないわ。何か急用が出来たんじゃない?」
イマリアはふんっと顔を背けた。
「そうですか……」
——困ったなぁ、あの二人が居ないとアイスが作れないのに……。
そう思っていたときだった。
「邪魔するぞ」
突然、店の扉を開けて、ぞろぞろと見知らぬ男性たちが中に入ってきた。
——こ、これは一体!?




