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天界の主  作者: 月花
第2章天魔戦争編
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通魔付与(バラエマ)

 サンが気配を感じた直ぐ後、後方から炎の玉が20球ほど飛んできた。しかし、既に全員、反魔法を使っているため、防いだ。すると、草むらから、魔使が一体現れた。


「ちっ、防がれてしまった」


 そう言いながら、魔使はサンらに近付く。


「初めまして……じゃねぇな」


 魔使は更にサンに近付いた。サンはいつでも抜刀できるよう抦に手を置いた。

 六班の班員らは攻撃しようとするが、「今は止めろ。俺が指示を出す」とサンに止められてしまった。

 サンの目の前に立つと、魔使は「久し振りだなぁ。中尉さん」と言った。魔使とサン身長は差は殆ど無いが、若干魔使の方が勝っている。


 階級章を着けずに来てしまった為、魔使に階級を間違われた。


「誰だ、貴様。後、俺はーー」


 サンは中尉出ないことを言おうとするが、魔使に止められてしまった。


「俺はクロだ。ベルーシの時に会ったじゃねぇか」


 【クロ】という名前を聞くと、サンは剣を抜こうとする。しかし、「クロ=ワレユ将だ」とクロが言うと、サンは力が全て抜け、座り込んでしまった。


「隊長! しっかり、してください」

「その声は……確か軍曹か。少佐に昇格したのか。まずは、少佐方から殺ろう」


 クロは背中に背負っていた剣を抜くと、舌で剣身を舐めた。剣身に血が付着している。


「魔剣魔法 魔炎(マワ)

「隊長! ここは俺がやるんで、六班とともに、基地へ戻って総隊長に報告して下さい」

「わ、分かった」


 サンは六班を連れて、基地へ戻った。

 クロの右手に青い魔法陣が描かれる。そして、その魔法陣で剣身を触る。すると、剣身が赤く染まった。

 赤く染まった剣をフォレス目掛けて投げる。すると、赤く染まった剣身が燃え始めた。


魔炎(マワ)は剣身に油等しい成分を付与する。そのままでは何も怒らないが、火をつけると魔炎(マワ)が反応して瞬く間に燃える。」

「反魔法 結界(ケルト)


 フォレスの目の前に結界が張られる。その結界は燃えた剣を軽々受け止める。


「次は俺の番です」


 フォレスは剣を持ち、クロ目掛けて走った。しかし、容易く止められ、吹き飛ばされてしまった。


「隊長はあの時から元第7剣使部隊隊長 ミン・クレオカ大佐の事を悔やみ続けて来ました。あの時、助けられればと。それも全部、貴方達魔使の所為です。しかし、隊長はめげずに大隊長に上り積めました」


 フォレスは立ち上がりながら言った。


「俺はそんな隊長の側に居たいと思い、必死に練習しました。しかし、隊長には到底叶いません。ですがーー」


 茂みに隠れて見ていたサンが現れ、フォレスの肩を叩いた。


「これを使え。お前なら使える筈だ」

「隊長。どうして……!?」

「それは後だ。今は目の前の敵に集中しろ。何時も教えているだろう」


 フォレスはサンから剣を受けとる。その剣を鞘から出すと、今までの剣より輝きを放っていた。


「天剣バコ。それがそいつ名だ」

「さっきから、ごちゃごちゃ五月蝿いな。封印魔法 獄剣牢(ゴクセロ)


 クロが魔法を使うと、サンは上空に浮き、十字に張り付けになってしまった。そして、サンが身動きとれ無いよう心臓部分に剣の先が向けられた。


「これで邪魔者が居なくなったな。さぁ、その剣を使ってみろ」


 フォレスはサンからもらった天剣バコを持つと、剣身に魔法陣描いた。


「水魔法 水湖(スイモ)、天剣魔法 通魔付与(バラエマ)


 剣身が水で覆われた。フォレスはクロ目掛けて走った。


通魔付与(バラエマ)か……反魔法 攻撃反射(ミス)


 クロの目の前に半円球の結界が張られる。天剣バコが攻撃反射(ミス)にぶつかると、ボヨンっと跳ね返る。フォレス直ぐ後退し、次の魔法を使おうとする。


「水魔法 水湖(スイモ)


 攻撃反射(ミス)の結界に魔法陣が描かれ、そのから水がフォレス目掛けて発射された。その水はフォレスに直撃すると、後ろにある木にフォレスをぶつける。


攻撃反射(ミス)はそっくりそのまま攻撃反射する魔法だ」


 水の勢いが止むと、フォレスはその場に倒れた。木にぶつかった衝撃により、あばら骨数が数本折れ、内臓も圧迫されいた為、気を失った。


「フォレス!!」


 サンは叫んだ。だが、フォレスは気を失ったまま。


「フォレスと言ったか? 分かったか? これが()の実力だ。お前らが何時も相手している士や尉とは違うんだよ」


 クロはフォレスの頭を踏みながら言った。


「しゃあねぇな。俺が止めさしてやろう」


 クロは剣の先端をクロの心臓に当てると力強く刺した。そして、剣を抜く。すると、刺し跡から血が噴水のように溢れ出てきた。


「……フォレス?」


 サンは無理やり、脱出する。無論、サンの胸には剣が刺さった。サンは痛みを我慢しながらも、フォレスの元へ向かった。


「フォレス? おい! 返事しろ。フォレス!」


 サンはフォレスの体を揺さぶったり叩いたりしたが、フォレスは全く反応を示さない。


「中尉。また会おう」


 クロは転移するため魔法陣を描く。


「ま、まて……」


 サンの視界がいきなり黒くなった。


〈目が開かない……力が入らな………………〉


 サンは気を失ってしまった。

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