決戦の日
$8日目$
ルドルフは起きた。辺りにはサンやセンキ、アナが座って、談笑していた。
今日はルドルフがドウラに負けてから一週間後である。つまり、今日ドウラと戦う日だ。その為、できる限り、体力や魔力を温存するため、寝専11室に集まって談笑している。
「あ、ルドちゃん。おはよー」
アナはルドルフの元へ駆け寄る。
「やっと、起きたか……魔力の方はどうだ?」
「ん~満タンとまでは行かないが、起源魔法を10回くらい使える程度には回復してるな。魔癒があれば、満タンだった」
ルドルフはサンを睨む。
「それは、すまん。ミクロラに会うついでに、貰っておけ」
「お前の所為何だが……」
「そんなことより、もう行かないか? ドウラが何時来るか分からないし」
「それもそうだな。では、ルドルフ。本部へ転移出来るよう魔法陣を描いてくれ」
ルドルフはサンの言う通り、軌道の魔法時を描いた。そして、全員が魔法陣に乗ったことを確認すると、「移動魔法 軌道」と詠唱した。眩い光共に、ルドルフ達はザクロ休養基地本部に転移した。
ザクロ休養基地本部に転移したルドルフ達は、本部の中に入り、ミクロラが居るであろう、基地長室に向かった。基地長室の中にある執務机には大量の書類が置かれていた。全てこの前の襲撃関連である。その執務机には気を失ったように寝ているミクロラが寝ていた。
「アナ。ミクロラを起こしてくれないか」
ルドルフが小さい声で言った。
アナはミクロラの元へ行き、「ミクロラちゃ~ん。起きて」と囁いた。すると、ミクロラは跳び跳ねるように起きた。
「!!…………どうしました!?」
「今日は例の日ということは知っているな。それで、少し頼みがあるのだが……」
「頼みというのは?」
「魔癒をくれ。出来るだけ」
「分かりました。では、備品備蓄室に在りますので、一緒に行きましょう」
ルドルフ達は、ミクロラに案内されながら、備品備蓄室へ行った。
「魔癒は(魔力備蓄の)λ-7)にあります」
ルドルフ達は、手当たり次第に(魔力備蓄の)λ-7)を探した。
「おーい。あったぞ」
最初に見つけたのはセンキだった。センキの場所にミクロラが駆け寄り、(魔力回復-0852)と書いてある箱を取りだし、黄色の飴と緑色の飴を数十個取りだし、センキに渡した。
「ザクロから支給できるのは、これが精一杯です。あれが無ければ、もう少し支給出来たのですが……」
ミクロラは申し訳なさそうに下を向いた。
「これだけ、あれば十分だ。ありがとう」
センキの元にルドルフが来ると、ミクロラから受け取った魔癒をルドルフに渡した。
「ミクロラ。もし、俺らが負けたら、直ぐに、本部へ連絡してくれ|アッパーストレベルをミドルからダットに上げろと。俺らは今からドウラとの戦いのため、外へ行く」
「畏まりました!」
ルドルフ達は、軌道でザクロ休養基地外のルドルフが戦ったと言う場所へ転移した。
そこは強風が吹き荒れていた。
$1時間後$
ルドルフ達の周囲が煙で覆われた。
「お前ら、来るぞ作戦通りに」
ルドルフが合図を出すと、アナとセンキは後退した。
「お久し振りです。ルドルフ様。そして、大天使長のサン様。センキ様。アナ様。ルサノ様の左腕、キロ・ドウラと申します。以後お見知りおきを」
煙の中からスーツを着たドウラが現れた。
ルドルフ達は、万が一に備え、特別戦闘服を来ており、階級章も付いている。
「剣技魔法 抜刀」
サンは神剣エルを鞘から抜いた。その瞬間、辺りに衝撃波が現れた。
「それはーー神剣ですか。どうりで」
ドウラは不思議な笑みを浮かべながら、魔法陣を描いた。
「まずは、手始めに。起源魔法 草神」
ドウラが描いた魔法陣から、触手のようなものが無数に現れた。その触手は物凄い速さでサンの元へ伸び、そのままサンを拘束した。
「くっ……!」
サンは神剣エルでその触手を斬り、脱出した。
「気を付けろ! あれは火炎耐性を持っている。焼却は不可能だ」
「なら、どうすればいいんだっ!」
触手を斬りながら、ルドルフは訊いた。触手は斬っても斬っても再生する為、魔法陣を無力化しなければならない。
「センキ! 触手の動きを鈍らせれるか?」
「出来るなら、最初からやってる」
ルドルフは、天剣カヤノを鞘に納めた。
『サン! 起源魔法を使う! 俺が触手の気を引いている間に魔法陣のところへ行け!』
思音声通信でルドルフはサンに指示をした。
『分かった』
「起源魔法 炎神」
上空に赤色の魔法陣が描かれる。その場の気温は5℃程上がる程暑く、火炎耐性を持っていてる触手でも摂氏3000℃以上の青い炎が魔法陣から現れ、触手に向かった放たれた。
「今だ!」
先日の投稿で、総文字数が10万文字を突破しました。ありがとうございます。




