最終作戦会議 day7
$7日目$
ルドルフは目を覚ます。
今日は作戦会議の日。そして明日は……ドウラとの決戦日。その為、今日は魔力の回復をする為、出来れば魔力の消費を抑えたい。
「ルドルフ、起きたか」
神剣エルが納まっている鞘に白色のテープを巻いているサンが言うと、ルドルフは「今日は何時からするか?」と訊いた。
「それは、センキが起きたら決めよう。まだ寝ているからな」
ルドルフはセンキの布団に視線を向ける。センキはうつ伏せでまだ寝ていた。
「朝飯でも食べながら、センキが起きるのを待つか」
ルドルフは魔法で(戦非常食)を二つ取ると、一つをサンに渡した。
戦非常食は、戦闘時の非常事態用に開発された糧食で、保存食として全軍使は常に五つほど携帯しとかないといけない。
ルドルフは戦非常食を食べながら、サンにある賭けを持ち掛けた。
「なあ、サン。センキかアナどっちが先に起きるか賭けようぜ。負けたら、今度アナに告るっていう感じで」
「良いが、負けた時の代償、大きすぎないか?」
「よし、じゃあ決まりな。俺はセンキが起きるに賭ける」
「そうだな、では、アナに賭けよう」
そうして、アナが先に来たら、ルドルフがアナに告り、逆にセンキが先に起きたサンがアナに告ることになった。
$数十分後$
「ピンポン~」という音が寝専11室に鳴り響いた。そして、「おはよ、皆」とアナが言いながら入って来た。もちろん、センキは起きていない。
「まじか~まあいっか」
ルドルフは気力を失った。アナに告ることが確定したからである。ルドルフはサンに小さい声で「これって何時でもいいんだよな?」と訊いた。サンの回答は「じゃあ、これが終わったら告れ」だった。
「センキちゃんはまだ起きてないの?」
戦非常食を食べながら、アナは訊いた。
「そうだな、センキが起きたら、作戦会議の概要を説明しようと思う。アナ、できれば起こしてくれないか? 俺らが起こすと怒りそうだから」
「うん、わかった」
アナはセンキの元へ行く。そして、「セ・ン・キちゃん、もう捌時だよ」と耳元で囁いた。
「……お姉ちゃん。五月蠅い。もう少し寝させて」
ルドルフとサンは「ぷっ」と笑った。
センキは目を擦りながら起きる。すると、ルドルフとサンが笑っているところを見ると顔を赤くした。
「では、センキ。着替えたら、あの作戦会議室に来てくれ。俺たちは先に行っている」
「あ、あぁ。わかった……」
ルドルフ達は1日目で使用した作戦会議室へ転移した。
数分遅れて、センキが到着した。
「よし、全員揃ったな。一応、紙を出しとくか」
ルドルフは作戦会議室の隅に置かれている紙をとり、テーブルに広げた。
「この前の模擬戦での改善点を教えてくれ」
「あのままでも良いと思うが強いて言うなら、攻撃間隔が広すぎるな。攻撃の間にお前が言っていた魔隔結界というやつを使ってくるかもしれないからな」
「俺が見た感じだと魔隔結界は魔法牆壁と酷似している。今のところ打開策は何も……」
「牆壁か……あれはどうだ? 可能性としてはある」
「そこら辺は試してみて見ないとわからないな」
「そうか……」
センキは魔法で紙を出し、そこ何個か案を書いた。
「攻撃間隔を縮めるのはあれが限界に近い。ルドルフが戦った時以上の魔法を使ってくる可能性が有るため、出来れば魔力を無駄遣いしたくない」
サンは神剣エルをテーブルに置いた。
「こいつも使いたいしな」
「あ! そうだ」
アナはいきなり立ち上がり、手を挙げながら言った。
「ルドちゃん。持続魔法は使えないの? 持続魔法は当たったら、じわじわ攻撃できるし」
「持続魔法は炎傷や草絞の事か? それは、残念だが却下だ。センキの言っているのは、攻撃を短い時間で何回も行い、ドウラに魔法陣を描かせる時間を与えないということだろう。持続魔法は攻撃を持続させるだけで、魔法陣を描かれてしまう。だから、却下だ」
「成る程……」
アナは少ししょんぼりしながら、座った。
「他に質問や改善などはーー居ないようだな。なら、前回同様俺とサンが前線にで戦い、センキとアナは後方で支援。これで良いか?」
ルドルフの作戦に対し、全員が了承したことで、本作戦は可決となった。続けてルドルフ新たに作戦を言った。
「もし、ドウラが魔隔結界などの反魔法を使ってきたら、センキがあれを使ってくれ、アナは長詠唱で魔力の回復頼む」
「わ、分かった」
「戦った俺ですら、ドウラについては、殆ど知らない。その為、予想外のことが起きるかも知れないが、各自判断して行動してくれ」
ルドルフは紙をくるくると回し、元あった場所へ戻した。
「以上でドウラ戦闘作戦会議を終わる。全員明日のために魔力の回復に尽くしてくれ」
作戦会議が終わり、ルドルフ達は門前ある簡易食堂へ行き、戦非常食を貰う。そして、明日の戦いのため、アナは寝専9室へ行き、その他の3人は寝専11室で魔力の回復に勤しんだ。
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