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天界の主  作者: 月花
第2章天魔戦争編
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聖剣

 フォレスは叫んだ。

 サンは直ぐ様、立ち直り、反撃の姿勢をした。


「はっ、所詮は中尉ってところか、屁でもないぜ。まっ、この俺様を倒すとか、何千、何万年経っても無理だけどな」


 ワースは自慢げに言った。


「おい! クロ。お前はあっちの軍曹を殺れ」

「ああ、分かった」


 クロは頷いた。


「フォレス! 俺が時間を稼ぐ、その内に隊長に連絡しろ」

「え……は、はい!」


 フォレスは思音声通信(デン・ソーコノフ)でベルーシ仮駐屯地作戦指令室に連絡をいれた。

 

「剣技魔法 斬毒(ヴァレ)!」


 サンはワースに向かって、聖剣を投げた。すると、その聖剣はワースの右腕に刺さった。


斬毒(ヴァレ)の毒は即効性、持続性を兼ね備え、その毒は瞬時に体全体へと回る」


 其を聞いたワースは、直ぐ様、自身の左腕に魔法陣を描く。


「そんな事をしても、無駄だ」

「治癒魔法 持続治癒(ヒール)


 先程、ワースが描いた魔法陣が光った。


「それじゃあ、反撃するか」


 ワースは自身の目の前に赤色の魔法陣を描く。


「炎魔法 灼獄(クワー)


 ワースが詠唱すると、魔法陣から炎が放出された。

 灼獄(クワー)は、炎魔法としては、最下位に値するが、火属性魔法としては中級魔法に値する強力な魔法。


「剣技魔法 攻撃防御(スミス)


 サンは聖剣の剣身で炎を防いだ。


「俺は生まれつき、剣技魔法と無所属魔法しか使えない。しかし、それだと魔法が防げない。だから、俺は考えたんだ。いっそのこと、魔法を創れば良いじゃないかと。魔法学園上等生時代の全てを注いでできたのが、このスミス》だ。攻撃防御(スミス)は中級魔法レベル以下なら、糸も容易く防げる」

「それじゃあ、上級魔法なら防げないのか。ならーー」


 ワースは自身の上空に魔法陣を描く。


「炎魔法 魔炎天滅(イビル)


 魔法陣から、紫色の炎が放出された。


「おい、ワース。俺にも殺らせてくれよ。火魔法 魔邪爆炎(オースト)


 クロは自身の目の前に魔法陣を描き、手を握った。すると、魔法陣から今度は赤黒い炎が放出された。

 ワースとクロに加え、サン自身も終わったと思った。矢先、サンも目の前に結界が張られ、2つの炎を防いだ。


〈この結界まさか……〉


 今度は、サンの後方に魔法陣が展開され、そこから、ミン・クオレカ大佐が現れた。


「すまん、遅くなった」


 物陰に隠れてたフォレスは「ふぅ~間に合った」と意気消沈した。


「サン、現在の状況を報告してくれ」

「はい、現在、恐らくですが、将補が2名です。両方共、火魔法の上位互換炎魔法の使い手です!」

「内の隊員がお世話になったな」

「あ? 誰だこいつ?」

「私は、天界軍第7剣使部隊隊長ミン・クレオカ大佐だ」

「そうかそうか、隊長さん直々に相手してくれるのか。そうか、ならーー」


 ワースは足を崩した。一時的に、持続治癒(ヒール)で回復していたものの、効果が切れ、斬毒(ヴァレ)の毒が体全体に回ってきたのだ。


「反魔法 攻撃耐反撃(ジュラット)


 ワースの左腕に描かれた魔法陣が光る。


「この魔法陣を描いてから、発動するまでの間の攻撃を全て跳ね返す。其れが、この攻撃耐反撃(ジュラット)だ。攻撃耐反撃(ジュラット)反射!」


 ワースが攻撃耐反撃(ジュラット)を発動すると、クオレカを囲うように、炎が燃え上がった。

 その炎は忽ち、一ヶ所に集まり、剣のような形をした。


「剣で攻撃されたら、こっちも剣で殺らなくちゃな。魔剣クリオット! 奴を殺せ」


 摂氏600度にも及ぶ炎を纏った魔剣クリオットは、クオレカに向かって飛んできた。

 サンは思った。あれは化け物だと。到底、大天使長でも叶う相手ではないとーー

 クオレカは反魔法を使ったが剣先がつく前に割れ、魔剣クリオットはクオレカの心臓を貫いた。

 サンは直ぐ様、クオレカの元へ駆け寄った。


「隊長……」


 サンは涙を流した。


「すまんが、俺はもう無理だ。最後の願いだ。妻と息子に伝えてくれ。必ず生きろと。幾多の試練があっても、必ず乗り越えろと。だって、お前らは俺の家族だ。必ず出来る筈だとーー」


 クオレカは最後の力を振り絞って、弱々しい声で言った。


「はい! 必ず言います」


 その言葉を聴いたクオレカは目を閉じ、息を引き取った。


「貴様らのせいだ。隊長が死んだのは」


 サンは鞘から聖剣を抜いた。


「隊長の仇は必ず果たす!」


 突如、聖剣が光った。


「まさか……!?」

「聖剣魔法 奥技 (コウル)!」


 天剣と違い、聖剣の本来の力を使うには、その聖剣の本来の力と使用者の思いが一致しないといけない。しかし、聖剣は一目見ただけは本来の力はわからない。力を発揮できる聖剣の殆どが偶然の産物だ。

 仇剣コウルの剣身から水色のオーラが溢れだした。

 サンの過去は次回で終わります。

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