休憩 day4
「大丈夫!? ルドちゃん」
サンとアナもルドルフ元へ行く。
「すまないが、下ろしてくれるか? 魔力を使い果たしてしまってな」
「ああ。無所属魔法 強制羽生」
ルドルフの背中に羽が生える。
強制羽生は、使用者の魔力を使い、対象に羽を生やす。
「助かる。一先ず11室に行き、休憩を取るか」
「転移した方が良いな。移動魔法 軌道」
眩い光と共にルドルフ達は転移した。
「到着っと」
「それで、これからどうする?」
「今日は終わりで良いと思う。皆疲れているだろうし」
「今は……廿時!? もうそんな時間なのか」
ヘブン・エンターに居ると時間感覚が失くなる。
「……そうだな。明日、再度作戦会議をしよう。今回の模擬戦で得られた事を加えたい」
「りょうかいー。じゃあまた明日ね」
アナは9室へと向かった。
「さてっと、寝るとしますか……」
彼らは11室に入り、寝た。
【4日目】
玖時。皆起きていた。
「あの作戦会議室に行くか?」
「いや、その必要は無い。初日の作戦会議にて、粗方作戦は練れている。問題はこの調子では、絶対に負ける。ということだ」
「え、何でだ?」
「奴が俺と戦った時のままの実力なら勝てる可能性は大いにある。が戦った時の実力が本気ではない可能性がある。魔力量も不明だ。奴に勝つためにはーー」
『ウ~ウ~ウ~。ザクロ休養基地に居る全天使は至急、本土に帰還して下さい。繰り返します。ザクロ休養基地に居る全天使は至急、本土に帰還して下さい。』
いきなり、サイレンが鳴り、全員パニックになっていた。
「なんだ!?」
『ルドちゃん。大変!』
アナが。音声通信でルドルフに喋りかけた。
「どうした。アナ」
『一回そっちに行くね』
床に白の円が現れ、そこからアナが転移してきた。
「で、外はどうなっている?」
「魔使が襲ってきたの! それも沢山」
「ま、まさか…………ドウラ!?」
「いや、その可能性は低い。奴が襲ってきたのなら、とっくに此処は崩壊してるからな……」
「だとしたら、何故」
ルドルフ達が話していると、11室のチャイムが鳴った。
「ルドルフ様~。居ますか? ミクロラです」
「ミクロラか、入って良いぞ」
「ありがとうございます」
ミクロラは11室に入った。
「ふぅ~」
ミクロラはお茶を飲み、精神を安定させた。
「ミクロラ。訊きたいことがあるのだが」
「はい。なんでしょう?」
「魔使が襲ってきたとアナから訊いたのだが、それは本当か?」
「本当です。現在、部隊Cが護衛に来てくれてますが、いかんせん数が多くて」
「魔使は凡そ何体いる?」
「私が聞いた話ですと、130は下らないと聞いています」
「130か……」
外から爆発音が響いてくる。
「助けに行きたいのだが、模擬戦のせいで魔力の大半を使ってしまってな、すまない」
「魔力の件でしたら、魔力回復用の食事が用意できます。休養基地ですから。確か、今持っていた筈……」
ミクロラは肩に掛かっている鞄を探り、食事を出した。
「あった、此です」
ミクロラが見せたのは、ジャガイモを油で揚げた料理、ポテトフライだった。
「どうぞ、お食べください」
「ありがとう。それでは」
ルドルフはポテトフライを食べる。
「魔力の回復が速まった!」
魔力回復用の食事は別名マラード呼ばれている。
「皆戦闘準備は出来たか?」
「うん」
「あぁ」
「あっ、俺も魔力ねぇわ。ミクロラ、俺にもくれないか?」
「ちょっと持ってくださいね」
「治癒魔法 魔力回復」
アナの魔力回復によって、センキの魔力が回復した。
「ありがとう」
アナは「はぁ~」とため息をつく。
「改めて、戦闘準備は整ったか?」
「あぁ」
「出来たぞ」
「うん」
次回は、特別編です。




