day1 終了
数時間彼らは、自主練習を行っていた。
「ん~。疲れた」
背伸びをしながら、ルドルフは言った。
「今は……拾捌時か」
時間を確認し、声を大にして言う。
「おーい、今日はもう終了だ」
真っ先にルドルフの元へ駆け寄ったのは、アナだった。
「やっと、終わった~。単純作業嫌い」
「久し振りに呪縛魔法使ったから、体が……」
センキも転移してきた。
呪縛魔法は、体に悪影響をもたらす。ずっと使い続ければ、体に耐性が付くが、センキは披使を創っていた為、体の耐性が薄れていた。
「治癒魔法 精神癒雪」
アナは上空に白い魔法陣を描く。すると、その魔法陣から雪が降る。
精神癒雪は、特殊な雪を降らせ、その雪が生命体に当たると、対象の精神を癒し、元通りにする能力がある。
センキの体に雪が浸透していく。
「ありがとう、アナ」
「大丈夫だよ~。呪縛魔法使ったら何時でも読んでね。センキちゃん」
「てか、サンは? まああいつの事だから、集中してるだろうけど」
「皆で声かけるか? 一人じゃ何か斬られそうだし」
ルドルフ達はサンの所へ歩く。
「サン、もう終わりだ。何時までやっている」
サンは剣技魔法を使い、人形を切り刻んでいた。
「って、此処だけ土地が沈んでいるんだが?」
サンはもの凄い速さで走っており、土地が削れている。
「呪縛魔法 極速低」
紫黒色のオーラがサンの進行方向に現れる。
サンがその上を走ると、まるで亀みたいな速度に低下した。
「なんだ、このオーラは」
「サン、今日は終わりだ」
「すまない、集中し過ぎると、周りの音が遮断されるもんでな」
「それじゃあ、飯にするか」
拾捌時、丁度夕食時で皆腹が減っている。
「え……食材は?」
「俺は持ってないぞ? サンも持ってないだろうし……ミクロラに訊いてみるか?」
「ああ、そうだな」
彼らはミクロラが居るであろう、寝専7室へ転移した。
ルドルフはチャイムを押す。
「ミクロラは居るか? 居るなら出てくれ」
「はい。少々お待ちください」
チャイムからミクロラの声が聞こえた。
暫くして、ドアからミクロラが出てきた。
「はい、どうされましたか?」
「飯に関して訊きたいのだが。此処は配給制か?」
「此処は配給制で運営しております。何故なら此処は休養基地。食料も優勢して天界から貰えます」
「それは、助かる。あと寝床に関しても教えてくれるか? 如何せん俺らもわからないことが多い」
ミクロラは自身の胸ポケットから紙を取り出した。その紙はザクロ休養基地の地図だった。
「此れが地図です。一応この9室とルドルフ様がお泊まりになっている11室が空いております」
「ということは、9室でアナが寝泊まりし、11室で俺らが寝泊まりするのか……」
11室の大きさは、8畳程の大きさで大人3人が寝るにはギリギリ入るかくらいの大きさしかない。
「まぁ、それでいこう。最悪誰か一人、野宿っていう手もあることだし」
ルドルフは再度質問する。
「どこで、その……配給は貰える?」
「此所の中央です。名前はザクロ休養基地本部と言います」
「なんか、あったな。一際目立つ建物が」
「ありがとう。それでは」
「はい。」
ミクロラはテントに帰っていく。
「それでは、飯としますか」
彼らは、ザクロ休養基地本部へ歩く。
「ねえ? サン君」
「ん? どうした。何か様か」
「何でサン君は剣技魔法を選んだの?」
「まぁ、それは。他の魔法が使えなかったからな」
少し自慢気にサンは言った。
「そっか。ありがと」
10分ほど歩くと、他のテントとは比べ物にならないほど大きい建物が見えてきた。
「此れがザクロ休養基地本部か……でっか」
「取り敢えず中へ入ろう」
彼らは中へ入る。
中は、円形になっており、その中央には長い筒がある。入口から一番離れた場所に、配給所が置いてあった。
「すみません、4人分の配給を頂きたいのですが……」
そうセンキが言うと、奥から老婆出てきた。
「 はいよ。今日はジャホンの伝統料理【和食】だよ」
おぼんには、玉子焼き、味噌汁、米、焼き魚とジャホンを彷彿とさせる料理が乗っていた。
「クアン・ジャイロツって、もしかして……」
アナは何かを察知たかのように考え出す。
「すいません、もしかして、バンナちゃんのお婆ちゃんですか?」
「ああ、そうだね。私はバンナの祖母だよ」
「お久しぶりです。バンナちゃんのお婆ちゃん。あの、私、アナって言います。良く上級生時代にお宅にお邪魔しました。アナです」
「アナちゃんか……見ないうちに大きくなったね」
「ごめん、アナ。誰?」
ルドルフ達は戸惑っていた。
「私が上級生時代に良く友達の家に行ってたんだけど、その友達のお婆ちゃんがこの方」
「そういうことか……それより早く食べるぞ」
「はーい」
彼らは近くにあった席に座り、食べる。
1時間彼らは食べ、おぼんを返却し、ザクロ休養基地本部を後にした。
「ん~あ。食った食った」
「さっき、クアンお婆ちゃんに確認したら、この先が9室らしいから、此所で別れるね」
「おう、そうか。また明日11室へ来てくれ。風呂は水魔法を使え」
「じゃあね~」
手を振りながらアナは9室へ向かった。
その後、ルドルフ達も11室に付き合い、寝支度をしていた。
「よいしょ、此れで寝れるはず……」
本部で渡された布団を敷いていた。
「まぁ、いいんじゃね? じゃお先に」
ルドルフは横になった。
「俺らも寝るか」
サン、センキも寝る。
「お休み~~」
来週は投稿を休みます。
元々、作戦会議は2話の筈がday1だけで3話も使ってしまった。




