勝敗
ドウラの頭上から50mの所にに巨大な魔法陣が現れた。
「起源魔法ですか?残念ながら貴方より、私の方が魔力は嶄然上です。故に魔力を無駄遣いしていることに、気づいていないようですね?」
「ああ、分かっているとも。貴様は、天使が得意としている物は、なんだと思う?答えは、魔法構築の細かさだ」
「それがどうしたのですか?逆言えば、それ以外は劣っているということになります」
自慢気に、ドウラは言った。
「獄炎天爆燃核融。融合」
頭上にあった、魔法陣から灼熱の炎が、降り注ぐ。
また新たに、ドウラの足の下にも、魔法陣が創られていく。そこからは、湯気のようなものが出てきた。
次第に、炎と湯気が交わると、湯気が爆発した。いわゆる、核爆発というものが起きた。
「反魔法 魔隔結界」
ドウラの周囲に、紫の粒子の結界が創られた。
しかし、その結界は、核爆発を受けながらも罅一つ入っていない。
「だから、無駄だと言ったじゃないですか」
「はぁ…はぁ……」
「そろそろ、魔力も限界じゃありませんか?仕方がありません、来週、またこの場所に来てください。あっ!仲間も連れてきて構いません」
ドウラは、どこかの消えてしまった。
ルドルフはその場で気を失ってしまい、その場に倒れた。
「ルドルフ大天使長様、ルドルフ様~」
呼び掛けで、ルドルフは目を覚ました。
ルドルフが目を覚ました場所は、テントの中で、横になっていた。
「あれ…ここは?」
白衣を着た、女医が言う。
「はい、ここは、ザクロ休養基地です。」
「ミクロラ少将に話をしたいのだが、どこにいるか知っているか?」
「ミクロラ少将ですか………確か、5室にいるとは、耳にしましたが」
「ふむ、ありがとう」
ルドルフは、立ち上がろうとするが、点滴を打たれていて立ち上がれない。
「ああ、魔力の回復を早めているので、動かないでください。ミクロラ少将なら、私が呼んできます」
女医は、テントをでた。
30分後、さっきの女医とミクロラがテントに入ってきた。
「ルドルフ大天使長様、ミクロラ少将を連れてきました。それでは、失礼しました」
女医は、再度テントを出た。
「あの~ルドルフ様?僕は、何で呼ばれたのですか?」
ミクロラは、19歳と幼かった。
「単刀直入に訊くが、俺は何故テントの中に居る?」
「はい、ルドルフ様運んできた者によると、道端で倒れているルドルフ様を見つけ、運んできたと聞いています」
「……そうか。」
〈キロ・ドウラとの戦いは、あの霧によって、遮られていたということか…全く厄介な事をしてくれもんだな〉
「ミクロラ少将、君を呼んだのは他でもない、俺は、あの時、キロ・ドウラと戦っていた」
「えっ!?それは、本当ですか?」
ミクロラは、驚いている。
「それで、勝ったのですか?」
「いや、無論負けた。そりゃあな、魔力も戦闘スキルも奴の方が、一枚も2枚も上手だからな…」
「そんな、相手を褒めている場合ですか!?一大事ですよ」
ミクロラは、焦った口調で言った。
「奴は、来週、再度此処に来ると言った。その前に、他の大天使長を呼ばないと行けない。」
〈まぁ…総出で挑んでも勝てる可能性は、薄いけどな〉
「今日は、此処で休んでも良いか?」
「はい、結構です」
「また、明日此処に来てくれ」
「畏まりました」
ミクロラは、テントが出た。
「もう、寝よう。明日は早く起きて、作成を練らなければ」
ルドルフは、そっと眼を閉じた。
天界の主での、3人称視点の心情描写に関しては、〈〉を使用していきますので、ご了承下さい。




