転移先
ルドルフの転移先は、簡易的に造られた基地だった。
「ここに、ミクロラ少将がいると聞いたんだが、何処にいるんだ?」
ルドルフは、困り顔していた。それもそのはず、基地といっても、テントが25張くらい置かれてるだけ。
「虱潰しに探してもいいが、時間ないからな…何処かに天使でいたらいいが……」
ルドルフは、眼を瞬きし辺りを見渡す。しかし、天使どころかさっきまで、あったテントすら無くなっており、辺りは、煙で覆われていた。
「なに…!?。………魔使の仕業か」
最初こそ、戸惑ってはいたものの、段々冷静になっていった。
「何処だ!魔使。此程の魔法…一般の魔使が扱える筈がない。姿を現せ!」
煙から現れたのは、スーツを着た男性だった。
「お初にお目にかかります。ルドルフ様」
男性は、行儀よくお辞儀をした。
「誰だ、貴様名乗り出ろ」
ルドルフは、少し怒り気味で言った。
「私は、キロ・ドウラと申します。現在は、我らが主ルサノ様の左腕として、職務を全うしています」
「キロ…ド、ドウラ!?。貴様か…」
ルドルフは、魔法で剣を出した。
「戦うつもりですか?その誘い乗りましょう」
「天剣カヤノ。貴様のその腐りきった魂を切り砕く剣だ」
天剣カヤノの剣身は、黒で太刀のような姿をしていた。
「魔剣ゴファニ。その姿を我に見せるがいい。」
ドウラの目の前に魔法陣が現れ、そこから魔剣が出てきた。
「俺の太刀筋は、他の天使とは一味違う。火魔法 聖天爆炎」
ルドルフは、天剣カヤノに魔法陣を描いた。すると、天剣カヤノ剣身が黒から赤に変化した。
「天剣魔法 通魔付与」
ルドルフは、天剣を振りかざすと、周囲数10mが、激しく燃えた。
「なっ、反魔法天遮」
ドウラは、咄嗟に反魔法を創った。
「剣技魔法でもない、通常魔法を剣に付与するか…だが、此方も負けてはいられない。水魔法 水神」
ドウラは、12ほど魔法陣を描いた。魔法陣は各々、水色、青色、紫色等、青系統の色をしていた。
「水神は、起源魔法にも及ぶ強大な魔法です。貴方には、防ぐことができますかね?」
ドウラは、ルドルフを挑発した。
魔法陣からは、高さ20mの波が現れた。
「反魔法 水牆壁」
半透明の壁がルドルフを覆う。しかし、水神の波によって、壁に罅が入ってしまった。
「どうです?私の魔法は。他の魔使よりかは、魔力もありますし。まぁ、天使ごときが、私達の魔法に劣っていることは、百も承知ですか…」
「貴様…何て言った!!」
憤怒の表情をしながら、ルドルフは言った。
「はい?ですから…劣っていると言ってるのですよ」
ドウラは、少し、煽りながら言った。
「天使を侮辱するとは……謝るなら今のうちだぞ。ドウラァ!」
「謝る気など微塵も御座いません」
ルドルフは、息を吸う。
「起源魔法 獄炎天爆燃核融。灼熱の業火により、核を融合し爆発させる」
魔法陣の数え方は、【天界の主】では、数字だけにしたいと思います。




