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天界の主  作者: 月花
第2章天魔戦争編
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堕天

「確か、本部から娯楽(カジノ)第三施設に行けって命令を受けてるんだよな。まっ、行くとしますか。移動魔法 軌道(イリア)


 目映い光と共に、ルドルフは転移した。

 娯楽(カジノ)第三施設では、魔界軍と天界軍が死闘を繰り広げていた。


「草魔法 草縄(オヴァライ)


 天使は、自身の周囲に草を生やし、魔使の攻撃を防ごうとしている。


「ほう、守りに入ったか。だがなぁ?貴様は一つ忘れていねぇか?この俺は、同時に2回も魔法使えるんだぜぇ?凄いだろ。炎魔法 魔炎天鏖滅(ダエンザヴァ)、魔剣魔法 葬憂(ジャコウ)


 魔使は2種類の魔法陣が描き、魔炎天鏖滅(ダエンザヴァ)を放った後、直ぐ様魔法で魔剣出し、葬憂(ジャコウ)を付与した。

 元々、黒色だった剣身は、赤紫色へと変貌した。

 魔炎天鏖滅(ダエンザヴァ)草縄(オヴァライ)を燃やし、魔使が魔剣を、天使目掛けて振りかざすと、魔剣の先から赤紫色の粒子が放たれた。

 天使は咄嗟に、無詠唱の反魔法で身を守ったが、反魔法が創られるよりも先に、粒子が天使の左腕に当たってしまった。


「うわああああああああああぁぁぁぁ」

「よーし、これで堕天使にできる。王も認めてくれるだろう」


 魔使は天使の近くへと歩く。

 天使は先程の葬憂(ジャコウ)の痛みで気絶している。


「あーあ、気絶しちゃってるよ…これじゃあ折角の悲鳴が聞こえないじゃないか…まあいいや、悲鳴は、次回のお楽しみということで」


 魔使は、天使の背中に魔法陣を描いた。


「無所属魔法 強制羽生(セイファニスト)


 天使の背中に、白色の羽が生え、ついでに天使の輪も出てきた。


「天使って、羽が6割消滅すると堕天使になるんだよなぁ。まずは、半分消すか」


 魔使は、天使の羽に新たに、魔法陣を描いた。


「破壊魔法 羽折堕天(ヴァイダカミスト)


 魔法陣から、血塗られた鎖が現れた。そのまま、鎖は天使の羽に巻き付く。

 羽は段々、赤く染まり、最後には塵となって消滅した。


「あとは、俺様の手で毟り取ろっと」


 魔使は天使のもう一つの羽を掴み、一気に抜いた。

 天使の羽は、黒くなり、輪も半分欠けた。


「これで、堕天使化完了っと」


 魔使は手に付いた砂を(はた)いた。

無詠唱の魔法とは、火花(ヒナ)聖天結界(ルビ・フォコニア)の様に、詠唱を必要とする魔法ではなく、詠唱なしで、魔法陣を描くだけで使える魔法です。しかし、威力が弱く戦闘に不向きな欠点があるなどします。

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