正体
今回は、前回の倍の量を書きました。
「お…俺は、邪神じゃない」
「えー知ってるわ」
キロ・ドウラは驚いた表情をする。
「私が知りたいのは、そこじゃない。あなたの目的よ」
「俺の目的は……ぐ、ぐは……」
キロ・ドウラは血を吐く。
「あぁ、やっと戻れました。」
そっか、キロ・ドウラは「精神召喚魔法 邪神」により精神汚染されたんだった。
「う、なんだこの体は、血だらけだ」
「貴方は、負けたんだよ。私に。じゃあ、言って貰うね。あなたの目的は?」
「な、そんなの…私は知らない。」
「惚けても無駄よ、精神召喚魔法は、精神汚染される。でも、完全にはされない」
「わかった話そう私の目的を」
「あ、その前に」
私は、キロ・ドウラに魔法をかける。
「呪縛魔法 契約書」
魔方陣から、紙が落ちてくる。
「さぁこれに、サインして」
「ふむ、わかった。」
キロ・ドウラがサインすると、紙が光る。そして無くなった。契約が成功した。
「改めて話そう」
キロ・ドウラが険しい顔で言う。
「俺は堕天使によって召喚された」
「えぇそれも知ってるわ。」
「奴らの目的は、堕天使が支配する世界を創ることだ。そして、俺はそれに了解した」
「じゃあ、あなたについて教えて」
「俺は、3000世界創造時、サタン様によって産まれた。今は、サタン様の近衛を、やっている。」
「あなたは確か、天魔戦争の時、サタンの左腕だっけ?」
「あぁ、そうだ」
天魔戦争は、約10億年前、天界と魔界の間で起きた戦争のこと。その時の、魔界の指揮者がサタンである。
「色々わかったわ、もう解いてあげる」
私は契約書を解く。
念のため、新しく「呪縛魔法 魔力制限」をかける。
魔力制限」をかけると、キロ・ドウに鎖が、巻き付く。
「あなたは一度、軍に持っていきます」
「ふむ、別にいいだろう。俺もこんな状態じゃあ、戦えない」
キロ・ドウラは、悟った様に素直になる。
「通信魔法 音声通信」
青いパネルが表示される。
私はパネルから(軍本部)を選択する。
「どうされましか?」
私やキロ・ドウラの声じゃない別の声が聞こえてきた。音声通信の効果である。
「ごめん、先にこっちに来てくれる?話は、後で? 場所は、大森林の古い館よ」
「はい、構いませんが何処の部隊にします?」
「じゃあ、Bでいいわ」
「了解しました。」
すると、青いパネルが消える。
しばらくすると、魔法陣が表れる。そこから、数名の天使が現れる。
「あ、来たわね」
「ルビエル。ここは、何処? 見た感じ、凄い不気味だけど。そして、彼は誰?」
話しかけてきたのは、大天使長 ミカ・フレアである。
「奴は、キロ・ドウラ 悪魔よ」
「え……」
ミカ・フレアは、驚いている。いきなり、ミカ・フレアの手に魔法陣が浮かび上がる。
「炎魔法 天炎邪滅」
魔方陣から、業火が吹く。
「まって」
「だめ。邪神は、我らの敵」
「奴は今、魔力を制限してる。害はないわ」
説明すると、魔法陣が消える。
「わかった、でも少しくらいなら、いい?」
「ええぇ」
「ありがとう、なら……。火魔法 火花」
魔法陣から、火花が出る。
火花は、火属性魔法の中で最弱の魔法である。
「うっ……」
火花は、キロ・ドウラに命中し、奴の体が火傷した。
「あースッキリした」
ミカ・フレアは、背伸びする。
「でも、私を呼んでどうしたの?」
「いや、奴を、軍で管理できないかなって。今の奴は、敵意はないから、事情聴取して、邪神の動きでもわかればいいかなって、思ってね」
「べつに、いいけど、ウリエルが、なんと言うか……」
「あー。確かに」
「でも、ルビエルの名なら、許可すると思う」
「でも、一応、軍に、持ってくれる? 私は、この後、色々調べないといけないから…」
「わかったわ、じゃあ。呪縛魔法 手錠」
「あ、後これも」
私は、先程キロ・ドウラに、聞いたことをまとめてある紙を渡した。
「ありがとう」
そして、ミカ・フレア達は消えた。
「よし、それじゃあ。破壊魔法 崩壊」
館全体を囲むように魔法陣が展開していく。そして、館は崩壊した。
「これで、調べるのが楽ね」
館の跡を、探索していると光る結晶があった。
「なにかしら?」
私は結晶に近付いていく。
結晶の前に来ると突然、結晶が破裂すると、辺り1面が光に呑み込まれていく。
「眩しい」
「これは、創造魔法!?まさか……」
「久しぶり、僕の愛する、妹。ルビエル」
魔法陣から、聞き慣れた声が聴こえる。
「サタンこれは、何のつもり? 家臣を天界に召喚し、創造魔法結晶を創らせるなんて……」
「まぁまぁ、そんな怒らなくていいじゃない? わが妹よ」
「妹? 違うわ私は、あなたの姉です。で、何しに来たの?」
「いやぁ、久しぶりにルビエルの声を聴きたくなってね。」
「なにそれきも」
「じゃあ切るねバイバイ」
魔法陣が消える。
「サタン、絶対天界に来るわ」
「ル、ルビエル様、北西に、邪神の群れを発見致しました! 至急、天界軍事基地本部作戦指令室へお越しください」
「了解」
通信魔法 音声通信により、通信がはいった。
「早いわね」
あれは、特殊な録音だろう。私がサタンと話している間に侵攻してきたのかな。
「移動魔法 光速」
私は、移動魔法の魔方陣を描く。
視界が一瞬歪み、瞬きすると、室内にいた。そこには、大天使長を初めとする上級階級の天使たちがいた。
「よ、ルビエル」
話しかけてきたのは、大天使長 アリ・コイド。軍第4部隊を指揮する、天使だった。
「さぁ全員揃ったところで始めましょ。」
そう言ったのは、大天使長 ウリ・エリア。軍第1部隊を指揮する、大天使長の天使。
「まずは、邪神を片付けます。ルビエルお願いできますか?」
「えぇいいわでも、なんで?一般邪神だったら、軍もいいんじゃない?」
「はい、確かにそうですが……今回は、サタンがきています。」
「状況は分かった。じゃあ、いってくるね。」
「お気をつけてそれと、くれぐれも、本気を出さないでくださいね。後始末が、大変ですから……」
「了解、気を付けるね」
移動魔法で私は部屋をでた。移動先は聖天結界の前である。
「創造魔法 結界穴」
私は結界に穴を開けた。
「残り100kmってところね。無所属魔法 無重力」
無重力は、一定の範囲を無重力にする。
外に出ると、地面の方を見る。視界には赤く染まった地面があった。
「なかなか馴れないわね、結界の外は」
私は邪神の群れに近付く。
「ここからなら、届くかな?」
私は手のひらに魔法陣を描く。
「聖なる魔法。光魔法 聖造砲」
魔方陣から、光の粒子が邪神に向けて、放たれる。
「一般邪神は、片付けたかな? 多分聖造砲クラスの魔法は、サタンやキロ・ドウラ等の上級邪神は、耐えれるはずだけど……」
光が無くなると、邪神の様子が見えた。
「なるほど、サタン以外は死んだか」
「危ないじゃないか、いきなり攻撃するなんて、酷くない?」
サタンが、喋りかけてくる。
「なんで、来たの?」
「そりゃあもちろん、ルビエルに会いに来たに決まってるじゃん。」
「本当に最低ね、一回死んどく?」
「いや、遠慮しとくよ」
「なに、逃げる気?」
「まあね、ルビエルに、会えたからね。」
「一応ここは、天界だからね。」
「…………逃げないに決まってるじゃん。本当は、キロ・ドウラを返してもらいにきたんだよ」
「どうしようかな?」
「俺が勝ったら、返して貰う。その代わりにルビエルが勝ったら、諦めるよ」
「その条件乗るわ」
「じゃ、少し移動しよう」
サタンは、固定魔法陣を、描く。形からして、移動魔法 転移の様な形をしている。
「さぁ乗って」
私は魔法陣の上に乗る。
視界か数秒歪み、その後、私たちは、第1天魔層の地面に立ってた。
「最初は、君からでいいよ」
「ありがと、じゃあ遠慮無しにやるわ」
私は首につけてたネックレスを外す、あのネックレスは、魔力を制限するためにお母様がくれたもの。
「風魔法 風雨」
雨雲がサタンを襲う。
「ほう、そうきたか、ならこちらは、深淵魔法 雷鳴」
風雨と雷鳴が、ぶつかり合う。
「最初から、起源魔法より古い深淵魔法をつかうとはね」
「そちらも、通常魔法で、深淵魔法と互角だなんてね、君の魔力は桁が段違いに多いね」
「創造深淵魔法 初天使」
「おっと、ならこちらも、創造深淵魔法 初悪魔」
サタンは同じく創造深淵魔法を使う。創造深淵魔法とは、世界創造主は、各々の種族の魔法を与えられた。それが、創造深淵魔法、最初の魔法である。
しかし、初天使が初悪魔を圧倒する。
「な…………ん……だと……」
サタンは驚いた表情をしている。それもそのはず、初悪魔は、闇属性で初天使が光属性。普通、闇属性と光属性がぶつかったら、闇のほうが勝つから。
初天使は、止まらずにサタンのほうに近付く。
「う、うわあああああああぁぁぁぁ……………俺の……負けだ」
サタンは降伏した。
私が初天使を消すと、サタンは、落ち着いた表情する。そして、通信魔法を使った。
「全軍に次ぐ。至急、邪神界に帰還する」
サタンは、移動魔法の魔法陣を描く
「じゃあな」
「もう、来なくていいわ」
サタンは、いなくなった。
「よし、やっと終わった~。しばらく、休暇取ろっと」
私も、移動魔法の魔法陣を描く。行き先は、天界軍事基地本部作戦会議室。
「お疲れ~ありがとう」
話しかけてきたのは、大天使長 ラファ・ソウモ 天界軍事基地唯一の司書である。
「あ~疲れた~」
「後の事は、軍でやるから、ルビエルは、休みな。戦ってばっかでしょ」
「みんなありがとう。ありがたく、そうさせて貰うね」
私は、魔法陣を描く。目の前には、ベットがある。私は戦闘服から、着替え、寝入った。
「明日から、久しぶりの長期休暇だー」
3000世界機密事項のほうにも、今回でたキャラや魔法をつけくわえておきます。
それでは、また次回。




