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旅立ちと不安

翌日、顔を合わせる場所へ向かうと、既に全員揃っていた。

「申し訳ありません。遅れました…ノアと申します」全員の視線が集まる。

みんな、おう、とか、百合様に至ってはあいさつもしないご様子。

虫けらを見るような目。「平民が足手まといになるなよ!!」・・・とこれは王子。。


それに気になったのが第二騎士団長の持っている妖刀・・・・・

さっきからガン見されている・・・・

・・・妖刀なのに見ているのがわかる。何か言いたそう・・・・

あ、、、それに気が付いてデュークがちらりとこちらに顔を向けた。その目は平民だからとかそんなのみじんもなくて、なんか何を考えてるかわからない感じだった。

鋭い眼光。。。整った顔。僕と同じ黒をまとい、長い髪を一つに結び、蛇ににらまれたカエルのようになる。


「お前・・・  」

何か言いかけたところで、集合がかかる。

うちの王様はできた人で、平民の自分と貴族と分け隔てなくひきたててくれる素晴らしい方だ。そんれにくらべ、、第二王子は平民はごみのように扱う。横暴な性格で通っている。もちろん僕も平民だから何かあったら一番に殺されちゃうだろうなと思ってる。



ここから丸一日かかる森の中で魔王の痕跡を見つけたわけだが、そこまでの移動・・・



「百合姫!私の馬にお乗りください!この馬は雌でとても賢く、聖女様を乗せるのを楽しみにしてます!」

どんなに腹の中が黒くてもあの笑顔には騙されるだろう・・・・

王子としての完璧な笑みを見せられた聖女は、

「まあ・・・王子様自らの馬に乗せてくださるなんて、光栄ですわ・・・」頬を染めている。


王子の馬は真っ白な毛並みの光輝く雌、アメニー。僕は動物と会話できるからわかるんだけど、決して

歓迎されてない・・・聖女様

{ねぇーちょっと私に乗れるの高貴なお方だけなの!!なんでこんな小娘乗せるの!ノア!ちょっと言ってあげてよ!!}

アメニーにテレパシーで聖女も高貴な方だよ、暴れないでねー、君は優秀な馬だから、討伐隊の馬として

帰ったらご褒美いっぱいもらおうね~!伝える

{まぁ・・・ノアが言うなら載せてあげるわ・・・

ところであなたはどの馬に乗るの???私たちは乗せていいのに主人があなたを載せたがらないんじゃ、

私もなにもできないわよ・・・}


馬に情けをかけてもらった・・・

うーーん、ロンかデュークだけど・・・・

「お~い、ちび助!お前馬乗れないんだってな。俺は同じ魔導士としてお前の必要性がわからん。

俺一人で十分だ。女以外乗せる気もしねえ・・・お前は城に残ってな!」


ロンがはるか頭上からシータに乗って見下ろしていた。

{ノア殿すまぬ・・・}

シータにまで謝られた・・・・


「おい・・・・俺のに乗れ。セナが乗せろとうるさい・・」


「デューク・・・お前馬の言葉わかるのか。。。」

ロンが驚きを隠せないといった様子で息をのむ。

というのも動物の心が読めるのは神聖なものとされているから、この国では、精霊持ちとかいうのかな。

ぼくもわかるけど隠してたのに・・・・


「なんだ・・・俺は精霊持ちだ、知らなかったのか??それにそこのノアもだろう??」


「ええええ!!」

今度こそみんなびっくりしたみたい・・

ばれたくなかったのに・・・・めんどくさいことになりそうだから・・・

「・・・・・」

何も答えられないでいると、ひょいっと体を持ち上げられた。

「うわ!!!」

「大丈夫だ・・・セナが上手に運ぶ・・・」

デュークの黒い瞳と低い声がそばで聞こえて、なんか僕落ち着かないんですけど!!

顔隠しててよかった!赤くなってたところだった・・・・


{いらっしゃい!ノア!!あなたをずっと乗せたかったの!でも機会がなくて、よかったわ~!!}

ヒヒーーーン!とセナもうれしそう

耳元で、「俺の剣もお前のことを気に入っているのだが、なぜだ??」


ひいぃぃぃ!よくわからないけど違う意味で怖いよ・・・いろいろバレそうなきしかしない・・・

「道中はまだ長い、ゆっくり聞くとしよう・・・・」


その顔・・・魔王様のようだった・・・・




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