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5 お勉強の時間 

さて、ここは国有数の教育機関。

勿論、トップレベルの教育が施されるわけで、それを受ける人たちも、それなりに真面目に受けるわけであって。

座学と実習からなる授業をテオドールはさほど真面目に受けていなかった。

特に座学は。

流石に寝ることはないが、何時も上の空、と言うか。

勿論、それに気付いていない教師でなく、こいつの事をよく知らない先生はわざと難しい質問を投げかけて、恥をかせようとするものがいる。

「シルバール次の問題に答えなさい。科学と魔法における炎色反応の違いについて答えてみなさい。」

「……………。」

眠たげに目を何度か瞬かせると、あー、と掠れた声で話し始めた。

「……えー、分かりやすく言うと、科学による炎色反応とはアルカリ金属が燃えたときに金属の種類によって違う色の炎が出ることで、魔法における炎色反応は人によって変わることです。」

「……もう少し、詳しく言えるか。」

「……これ、関係あります?えっと、原子を熱したときに生まれる熱エネルギーによって電子がより外の軌道に移動……でいいのかな、したときに原子核から遠くなった電子は不安定になってエネルギーをその場で放出して、元いた場所に戻ろうとします。この時のエネルギーが光を産み出します。この戻り方が金属によって違うから、色が変わる。これが魔法的な何かの場合、血筋、人格、体調によって思い描く色が異なるから、変わるとされている。ですか。」

「………ええ、結構です。」

さ、続けますよ。と黒板に式を書く教師に、クラスから失笑が零れる。

困らせてやろうとしたことが裏目に出たわけだ。

「おい、テオ。お疲れ。」

「モリー、俺なんで急に当てられたの。」

「お前、聞いてなかっだろ。だからだよ。」

「………聞いてなくはない。録音して個人で学びたいだけだ。」

「ここでやるのと何が違うんだよ。」

「今はまだその時じゃない。」

「意味わかんね。」



「はい!!」

「…………えー、では、シルバール嬢。やってみてもらえる?」

此方、二番目にして、長女。アエラのいる教室。

魔術実習というまさに彼女のためにある授業で、楽しくやっているところである。

「………何するんだっけ?」

「目の前の紙を飛ばすのです。」

「おお~、ありがと、マリアナ。」

「いいえ。出来れば、何するのか分かってから手を上げてくださいね。」

「うん!次からそうする。」

聞いているのかいないのか、とにかく、やることが分かったアエラは目の前の紙で紙飛行機を折り、飛ばした。

「これでどうですか?先生!」

「………いや、そういうことじゃ無くて。これは、魔法の授業だから!」

「………あ~。そゆこと。」

未だ飛んでいた飛行機をアエラはじっと眺める。

それに習って教室内のすべての目が飛行機を見ていた。


一、二秒経った頃だろう。アエラの髪がふわっと風を孕んだようにはねる。

そして、

パキン!!と音がして紙飛行機が空中で羽ばたいた。

言葉どおり、羽ばたいたのである。

簡素な形をしていた紙飛行機はその体を鳥の形に変え、白かった紙はオレンジ色になり美しい羽を幾つか落として窓から飛んでいった。

バイバーイ、と手を振るアエラ。

「し、シルバール嬢。今のは?」

「飛ばしたのです。凄いでしょ。褒めて!」

「ええ、それは認めます。しかし、今のはどうやってやったのですか?」

「ん~。やった?」

「何を?」

「鳥さんにならないかな~と思ったら、出来た?先生言ってたじゃん。」

「…………。はい。では、皆さんもやってみましょうか。きちんと手順をお教えしますので、その通りに。シルバール嬢。変わりの紙を取りに来てください。」

「……えー、やりかた違かったの?」



「なんというか。」

「………?」

「お前は、普通だな。」

「は?」

演習場で教師と向き合ったときにかけられた言葉にロエルは驚いた。

普通、その烙印を押されるには、まだまだ関わりが薄い気がする。と言うか、今あったばかりである。

私は、人並みしか出来ないと思われているのだろうか。

「どういうことですか。」

「あー、いや、すまん。なんというか、上二人と違うなと思って。お前の兄ちゃんは、出会い頭に木刀で腕を叩かれたし。お姉さんは、剣術指導に人形持ち出すし。」

「あー。」

兄は、剣道の記憶からだろう。この国では、剣術に腕を狙う技はない。

姉は、いつもどおりだ。

「上二人がすみません。」

「いや、まあ。二人とも成績はよかったから。」

「そうなんですよね。」

ははっ、と二人で笑う。

はぁー、とため息をつく。

「やりますか。」

「そうだな。では、構え。」

二人とも、切っ先を相手に向けて構える。

同時に地面を蹴った。




***

学校。大嫌い。

こんにちは、まりりあです。

学園もので授業中てあまり見ないですよね。

そんなこと無いか。

とにかく、大変だったのが炎色反応のくだり。

なににしようかと、本を漁りまくりましたよ。とにかく、この時代にありそうなものを探して。炎色反応ってあるのかな?

科学はあまり詳しくないので信じ込まないでくださいね。魔法に関しては、思いっきり個人的な解釈です。

それでは、またの機会に。

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