トンデモ電気使いの戦い方
良く、漫画とかアニメで見る。
ぼふっ!ゲホ……真っ黒焦げー、ボンバーヘヤーってのは、あくまで二次元の話で、
本当に当たったらどうなるか。
「うっひゃ!」
「アエラ、ちょこまか動かないでくれ。」
「馬鹿言わないでよ。当たったら死ぬのよ?」
アエラは、元許嫁の電気使い少年からの執拗な攻撃に幻術の魔法や認識阻害、防御魔法、魔法打ち消し魔法、等々、使いまくって逃げまくっていました。
だってねえ、
死にたくないもんねえ。
天使的にも、君にはこっちに来て欲しくないかな、カオスだし。
上司のかんに障ること言われたら困るし。
出来れば、長生きして、そちらにじっといて欲しい。
もうさ、君に賢者の石的なあれあげて、永遠の命とかあげたいくらいこっちと関わって欲しくない。
さて、話を戻そう。
一向に攻撃の手を止める気配がないラクト。
アエラは、呆れたようにそれども楽しげに攻撃を避けていく。
観客は二人の真似できぬ戦いに見惚れて、歓声を上げていた。
中には研究班らしきチームが熱心にメモを取っていたりする。
彼等の戦いは、国の最先端を行く能力同士のぶつかり合いなのだ。
勿論、やられっぱなしのアエラでもない。
「ちっ……ほんとはね、あなたに使う気は無かったのに!」
「……?なにか、秘策?去年のあれには驚かされたけど、今年はなにが飛び出すのかな?」
「凄いもの、よ!」
アエラは、腰につけた小さなポーチから、これまた小さな箱を取り出す。
よっ、と、と、次々来る電撃を躱しながらラクトに向かってなにかを投げつけた。
ラクトは、もち論をれをひょいと避ける。
そして、
パシャ!
「え………?」
避けて地面に落ちた箱は軽い音をたてて壊れた。
そして中から……
「いっけぇ!」
「………。うわ……」
流れ出てきたのは赤色の液体。
その独特な匂いには、ラクトも覚えがあった。
そう、血液だった。
「なんで、これを……」ラクトは、咄嗟に考えた。
分からない。
血液を投げつける。
威嚇のつもりだろうか。
ちなみに、威嚇として口から血液吹き出す動物いるよねぇ。
しかし、その動物さえ、狙うは敵の目。
目に向かって発射し、視界を奪って逃げる。
アエラは、足下、しかも避けられること前提で投げたように見えた。
一体何をする気なのか、もう一度考えたところで、ふと、気が付いた。
何かがおかしい。
電撃が、でない……
稲妻を撃ちだそうとした手をみて、はっとした。
なにか、まとわりついている。
これは……?
「魔法?血液はフェイクか?」
「どうして、手を止めたの?」
前から、アエラが近付いてくる。
分かってる癖に、と、ラクトは笑った。
「これは、君のせいかい?」
「何のこと?」
「惚けるの、下手くそだね。顔、笑っちゃってるよ?」
「そう?」
其の儘近付いてくると、ラクトの後ろ側に周り、
はい、これで終わり、と、首筋にナイフを当てた。
「勝負あり?」
「そうだね。」
ピー!と笛の音。
客席からも安堵のため息が零れた。
いつ校舎が壊れるかヒヤヒヤしていた学校関係者も、ほっと胸をなで下ろしている。
終わった終わったぁ~、と、さっさと帰ろうとしていたアエラを、引き留めた声があった。
「ねえ、待って。一体どう言う魔法だったの?」
背後からのラクトの声にアエラは振り向いた。
小さく首をかしげる。
「ん?気になるの?」
「そりゃあ。次回もこれをやられたら困る。自分の魔法を押さえ込まれるなんて、」
「う~ん。どうやったか分からないように頑張ったんだけど、ネタバレ必要かぁ~。」
「元許嫁のよしみで。」
むぅ……とアエラは、不満げな顔をした。
しかし、本気の顔で言ってくるラクトに掴まれた腕を振り払うのは無地化しそうだなぁ…と思う。
クマか、ネコの人形に引き剥がさせようか……いや、いいや。
「意味分からないわ。分かった。話すから、図書室まで御一緒できる?」
「ああ。委員会?」
「ええ、次の出し物の時間後迫ってるの、いわば、けつかっちん。」
「……?ケツカッチン?」
「つまりそういうこと。」
君の言ってることはよくわからないねえ、と、ラクトは笑った。
「………シルバール嬢は、凄いな。」
「ええ、許嫁解消したけれど……」
う~ん、と、悩んでいるのはラクトの両親。
その隣に座るのが……
「もういいぞ、目を開けろ。」
「あなた……アエラは、アエラはなにをしでかしましたか?どれくらい人数が被害を?」
「今回は、無事だ。」
「嘘をおっしゃらないでください、前回みたいに半壊しているに……あら?」
「今回は、無事だ。不思議と。」
「ああっ……神様ぁ……」
アエラが大人しく終わらせたことに神に感謝をするアエラの両親。
***
こんにちは。まりりあです。
まさかの次回に続く。
長い!
では、また次回。




