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練習

さて、

三兄妹、それぞれ得意不得意がありまして、

アエラは言わずもがな、長男テオドールは兎に角パワーと戦略で。

して、一番末っ子はと言うと……


カキンッ!!


校内に併設された練習場。

魔法と剣の世界において、魔術剣術の能力は其の儘人の価値になり得る。

そんな中、国一番の教育機関を自負する学校レコールでは、積極的に価値の高い人材を育成するため、生徒の能力値アップを目的とした授業が組まれ、自主的な訓練を推奨している。

と言うわけで、多くの生徒が練習にいそしんでいるその一画、

我らが末妹も剣を振り上げていた。


軽いフットワークで左右へ動き、低い体勢から突き上げる、

相手が男性で、体格もパワーも負けている。

なら、此方の強みはスピードだ。


喉元に向けて勢いよく剣をさす。

しかし、けたたましい金属音と共に弾き返された。


互いに距離をとると、ロエルは忌々しげに眉を曲げた。

「ちっ……」

「こらこら、舌打ちは駄目だろ。」

「スピードなら勝てると思ったのに。」

「俺はクリケットをやってるんだぞ?」

「分かってる。」


がんばれ~と、外野からナレッジドの声援が聞こえる。

か細い御姫さんは以外と大きな声が出せるのだ。

もしくは、使っている増幅魔法の効果か。


「剣術は、男女別々で良かったわ。」

「いや、お前なら、男とでも言い戦いになると思うが。」

「はっ、まだ一回も当たってくれないくせに、良くいう。」

「いや、だってさ。」


ソルテルは、ジト~とロエルを見る。

所々血が滲む彼女を。


「あのなあ、普通練習は木刀でやるんだぞ?」

「木刀って、当たると痛いじゃない。」

「真剣で切れる方が痛いし、危ないだろ!」

「戦争相手は木刀を握ってくるの?良くて棍棒でしょ。」

「戦争じゃない。練習だ。お前はお姉様から傷治して貰えるだろうけど、俺はそうじゃないんだぜ?」

「?姉さんに頼めばいいじゃ無い?」

「お前のお姉様さ。治療魔法使ってるわけじゃないんだぜ?」

「そうね。」

「あれ、周りに飛び散った血を無理矢理つないで固めてるわけ、つまり、確実に病原菌が侵入して、感染症になる。」

「………確かに。」


今気付いたんかーい!

なんで?ねえ、なんで気付かないの?

あなた、こういうの詳しかったよね?

「ふぅうははは!!」

うわっ…でたよ。

アエラが上から落ちてきた。


「っ……アエラ先輩。」

「姉さん。」

「こんにちは。妹たちよ。剣術はどうだい?進んでるぅ?」

「うん。姉さん。小一時間問いただしたいことがあるけど兎に角、どうして上に?」

「寝てた。」

「寝てたぁ?!」


もうさ、慣れましょうぞ。

こいつはそう言うやつである。

こういう奴ならばそれで良いではないか。

良いではないかぁ!


「なんで、寝てるの?」

「眠たかったから。」

不毛だ。

不毛すぎる。

あまりに不毛すぎて、もう、

なにも言えないわ。

「さて、問い質したいことがあると言ったね?なぁに?」

「あのさ。いつも怪我治してくれてたじゃん。」

「うん。」

「あれ衛生的に大丈夫なの?」

「ん?そのことかぁ~。大丈夫だよ?」

「言い切れるの?」

「言い切れるね。」

自信満々のご様子です。

さて、そろそろ貴重な練習場のコートを使っているのにかかわらず、戦いもせずに話し始めた三人を周りの順番待ちの奴らがにらみはじめたぞぉ。

ピーンチ。


「その根拠は?」

「ずばり………消毒液も一緒に縫い込んでる!」

「……?はえ?」

「うん、つまりねえ。」


あー、だいぶながくなるから、此方で話すな。

つまり、アエラは血液を戻したり、肌をくっつけたりするだけでなく、それと共に入ってくる雑菌をある程度排除し、さらに消毒液も流しこんでいるわけだ。 

それは……どうなんだろう?


「意味あるの?」

「ないんじゃないか?」

「あるでしょ。消毒液って、毒消せるんでしょ?」

「…………。」

「?」


う~ん。消せると言うより、まあ、消せるだとうけどさ、

使い方がさ、間違ってるよね。

体に問題ないのか、

消毒液って、肌にいる在中細菌みたいな奴を殺すためにあるでしょ?人間のものはよく分からないけど、


「まあ、良いじゃん。つなげてるから、殆ど細菌とか入ってないし、何よりどれどけ深く避けても、神経一つ、血管の一つまでつなげるよ!」

「……次から止めよう。ソルテル、木刀ある?」

「ああ。」

「え?なんでぇ~?国最先端の医療だよ?多分。」

「病院にでも行って腕を売れ。ヒーローになれるよ。」

「……むぅ。学生だよ、私。」

「後で売り込んどくよ。姉さんが働いてるんだ。」

「そうしときな。姉さん、うちの収入源になるんだ。」

「………うぅ……。妹が虐める!」

「別に虐めてないけど。」

うわーんと、アエラは練習場を走り出ていく。

残された二人は首をかしげた。

「ヒーローって悪いものなのか?」

「さあ?姉さんの考えてることはよく分からないから。」




***

こんにちは。

朝起きて寝ぼけていたのか、身近にあった木の棒を四つボンドでくっつけて、木の枠を作ったのですが、なんで作ったのかもう思い出せないんです。

結局一日考えて終わった。

二十センチ四方の枠の使い道ってww

さて、誤字脱字ありましたらお知らせください。

では次回。

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