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イベント企画って面倒くさい。

さて、魔力検定試験実技大会。と言う、長ったらしい名前の大会がこの学校には存在するらしい。

略して『まほけん大会』


生徒会主催のこの大会は、高等部、中等部、さらには、高等部で良い成績を収めた希望者が所属する大学部の三つに分かれ、

それぞれの生徒会が力を合わせ、

生徒の魔力の向上、戦闘能力の向上、仲間との絆を深める。

そして、もっとも大きな理由として、


青春の思いで作りをするため。


と言うのがある。



うん。

こういう大会って、テンションあがるよね。

アエラ。お願いだから落ち着いて。


「……はぁ……テオ兄様。私の代わりに出て。」

「お前は中等部、俺は高等部、無理だ。」

「そこをなんとか。」

「嫌だ。」

おやおやおやぁ~。

やけにテンションの低いアエラさん。どったの~?

心なしかクマたちも悲しそうな顔をしている。


「姉さん。なんでそんなに出たくないの?」

「未来が分かるから。」

「どうなるの?」

「私の可愛いクマちゃんが、殆ど消滅する。」

「なんで?」

「ソフィアンにやられて。」

「ふーん。」

さて、

この大会について、説明しておこう。

この大会は、年二回一週間にわたって行われる大切な行事である。

外部からお偉い方や生徒の父兄もきたりもする。

勿論、戦うだけでなく、屋台が出たり、クラスや部活ごとに出し物があったり楽しめるイベントである。

あー、これを読んでいる君たち。

ようはね、文化祭と、球技大会とか、マラソン大会とかが合体したみたいなやつだよ。

文化祭ってのもあるんだけど、そっちでは専ら研究発表会見たいなものなので、おにゃのこ達が、キャッキャうふふと、やれ、タピオカ~!とか、ケーキ屋さん!とか、コスプレ喫茶!とか言うのは、此方なのである。

最近では、戦いを見る、と言うより、遊んで楽しむという色が濃くなり、フルネームの……なんだっけ………そうそう、魔力検定試験実技大会とかっていう名前は名だけって感じになっているが。


とにかく、秋春二回の大会で、中高大全校二千人の総当たり戦を行い、勝ち残ったものが上っていくスタイル。

人数が人数なので、各授業内でいくらかしぼられ、一週間で行われるのは数十試合。

ただ、問題なのは。

この試合に時間制限がないことである。

互いの力が拮抗すれば、何時まで経っても勝負が決まらない。

とっても時間のかかる面倒くさーい大会なのだ。

面白いことは好きだが、面倒くさいことは嫌いというアエラちゃんにとっては、諸刃の剣のイベントなのだ。


「やだよ~!ソフィアンとマリアナも勝ち残ってるし、彼女たちに人形攻撃あんまり効かないし!」

「分かる。俺も友達とは当たりたくない。」

「私まだあんまりクラスの子知らない。」


なんだかんだ三人とも選ばれてるし。

優秀な子達で嬉しいよ。

うん。これがあれだね、主人公チーt……おっと。

さて果て、どうなることやら。


「でも、クラスの出し物とかはでるんでしょ?」

「それがさあ、私が加わると変になるからって、クラスの子から関わるの禁止令出された。ぴえん。」

「賢明な判断だと思うぞ。」

「ふん。いいもーん。委員会はでるもん。」

「あっそ。」

がんばれよ~。と言うと、ロエルが席を立つ。

人の少なく、閑散とした食堂。

んー、と体を伸ばすと、水の入っていたコップを持って歩き出した。

「ロエルゥ私の話もう聞いてくれないの?」

「沢山聞いた。それより気になって仕方ないの……。」

「なにが?」

「あれが!!」

「あー。」

そう。ロエルが指さした先にいたのは。


「はい。あーん!」

にこやかにフォークを差し出す王子様ことエリックと。

「………。」

固まっているマリアナ。


「ねえ。なにあれ?」

「ん?公然イチャイチャだよ。爆発しねーかな。」

「無理だろ。あそこだけ神の鉄槌下ればいいのに。リア充が。」

「いや、兄さんにも許嫁いたじゃん。一目見て振ってたけど、」

「お互い様だろアエラ、会って三時間で相手の精神壊したくせに。」

「いや、違うって。なんであんなんなってるの?」

うん。神の鉄槌は無理かな。

ピンポイント鉄槌システムまだ導入してないんだよね。

で、えっと。

周りの目も気にせずに、仲良くしている(専ら一方通行だが)二人を三人はジト目で見た。

「あれだよ。あんたらがつまんないことしたから王子様マリアナにべったりなんだよ。」

「牽制と言うより、妨害か。まあ、良い方法とは思えないけど。」

「あれじゃあねえ。」

つくづく不器用な王子に三人はため息をついた。




***

こんにちは。

作者はイベントは面倒くさいけどやったら楽しめるタイプです。

ただ、文化祭の思い出ってあんまりない……(/_・、)。

では、次回。

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