白ウサギの舞
どどどど!
どうも!!
前回真面目にやってアイデンティティがあれになった天使でぇーーす!
ども!!どうもぉ!
寂しかってでしょ?前回このハイテンション天使ヴォイス我慢できますしね。聞けなくて!
大丈夫、今回は元気だよ!
いや、別に前回も元気じゃなかったわけでなくて、メタイこというと、尺?前回真面目でシリアスな感じだったから、文字数多くて巫山戯られなかったんだよね!てへ!
今回が、重要じゃないってことは無いんだよ?
あ、ほらほら、早速いろんなことがぁ……
「ねえ。」
「はい。」
「言いたいこと分かるよね。」
「はい。」
「ロエル!貴女もここに来なさい。」
「ね、姉さん。マジおこなの?」
「あ“?」
「ごめんなさい……」
アエラの部屋で、兄と妹の二人が正座させられていた。
同室のシャルロッテは空気を読んでドロンしている。
「で、なんで言った。」
「逆になにで言わない。」
「そんなの決まってるでしょ。」
アエラは、すっと目を細めた。
手に抱いたクマをぎゅと抱きしめる。
「面白いから、そして、それが必要だから、それ以上でも、それ以下でもないでしょ。」
「……姉さん。趣味悪いよ。全部知ってるなら、良い方向に進めようとは思えないの?」
「思わない。良い方向に進むのが正解なんて、誰が決めたのよ。折角全てを知っている存在としてここに来たのだから、最低限の手出ししかしない。そうすべきでしょう。」
此方としても有り難い限りだが、アエラが真面目なこと言っているのに違和感が凄い。
「俺は、それは嫌だな。」
「私達がここに来た意味は?それが分からないうちに下手に動かないほうが良い。結局、この物語を終わらせるのは私なの。私の爆破によって全てが終わる。そのエンドが変わってしまったら、もうこの物語をハッピーで終わらせる方法は分からなくなる。確定している未来を無理矢理引き寄せなくてはいけないの。」
「それは……」
うん。
そうだね。アエラの言ってることはあっている。
天使が君たちをそちらに送り込んだのにもちゃ~んと理由があるんだから、アエラの答えが正解ではないけど、一番近いところにいることは確かだね。
「お前は、エンドのためなら友の苦しむ顔も見れると?」
「この道を進めば笑顔が見れる。それを知ってるから出来るのよ。」
アエラも下唇を噛んでいる。
彼女とて、平気でやっているわけではないのだ。
「バタフライエフェクト、二人とも知らないとは言わせないわ。」
「それは……そうだけど。」
「蝶がなにか?」
「……テオ兄。しらないんか。」
「知らん。」
おおー。でたよ。
テンポ悪くなるから。
「……とにかく。変に手出しするなら、どうなっても知らないよ。」
無視!
まさかのスルー!
いや、良いですよ。
いつもの調子出て来たね!
「分かった。」
「ふん。まあ、いいや。今回は流石にないなって思ったし、犯人分からない以上、エリックも派手には動かないでしょ。」
「ちなみに、お前は犯人分かってるのか?」
「…………さあ。」
クマのぬいぐるみがひょこんとはねる。
テオはそれを手に取ると、部屋の扉に近づく、
「もう直ぐ時間だ。夜の間はここには来れん。何かあったらクマで話せ。」
「了解。じゃあね、お休み。」
「テオ兄。寝言に気をつけてね。」
「……言わない。」
「言ってる。」
「………。」
「言ってた。」
テオドールの向けた救いの視線をアエラは思い切り無視した。
そっと、口元を抑えると、ドアノブを回して、でていく。
「さて、いなくなった。」
「テオ兄さまは口が軽いからね。」
「正義の人なんだよ。兄さまは。それがいいとは言わないけど。」
「それね。」
おやおや、兄さんがいなくなった後に妹二人で悪口大会とは、可哀想。
「で、ちゃんと持ってるんでしょうね。」
「勿論。もう五年も前に渡されたんだもの。最初の頃は大変だったけど、慣れたよ。」
「そう。ありがとうね。」
「いいや。姉様は持ってられないでしょ。」
………。
ふぅ~ん。
分かってたんだ。
まあ、そうだろうけど、じゃなかったら君たちをあの屋敷に授けたりしなかったさ。
僕だって、仕事はきちんとするからね。
「で、良い感じに光を演じてるのはどう?」
「まさか、学生の時の経験が役に立つとは、ずっとステージ上みたいでドキドキするわ。」
「それは重畳。私はそんなの出来ないね。」
「鈴菜はそう言うの興味ないものね。」
ふふっと、笑った声に妹は眉をしかめた。
相変わらずよく分からない姉だ。
***
ちゃちゃちゃちゃんちゃんちゃんみたいな曲の題名が出てこないまりりあです。こんにちは。
あれ、あれなの!ってやつほど出てこなくてモヤモヤしますよね。
歯がゆい!……歯が痒いってどういうことなんでしょうか?
どうでも良いですね。また次回!