第7章 危険な匂いは血の風
「ロミオお兄様。今日はとっても不安だったよ…」
エディは吹っ切れたように泣きはじめた。
ロミオは黙ったまま、エディの頭をなでる。
そして、エディは、さっきのいきさつを語りはじめる。
「今日は、妖精をつかう勉強だったの。だけど私、呼べなくできなかった。そのあと、しょうがないから杖を使う練習になったの。何回も何回も降ったわ。だけど全然目が出なかったのよ。そしたら、あきれて先生帰っちゃってさ。」
ロミオはそのあとすぐにまた、慰め始める。
そんな時、「お取込み中のところ失礼しますね」そんな声がする。
そこには、10歳くらいの男が立っていた。
持っているものは、大杖だ。
そして次の瞬間、早口で語りはじめる。
「俺はな、いま魔法使い以外のものを狩っている」
次の瞬間、だんだん大きくなっていく、火の球がそこにはあった。
だけど、その瞬間、だけど、次の瞬間、水が大杖にかかる。
そして、火の玉は消えていた。
そして声は響く。
「エディ、ロミオ大丈夫?もう安心して、マリアが来たからねっ。」
そこには、いつもと違い、分厚いマント分厚い丈夫そうな服を着たマリアがいた。
すると、すぐに10歳ぐらいの男はさって言ったのだった。
「マリアちゃん…助けてくれてありがとう。」
エディは言う。
「今、ああゆうことが多いからね。気をつけなくちゃなのよ。」マリアは真面目そうな顔をして言う。
そして、マリアは少し顔を曇らせ、「エディちゃんは特にロミオもできたら、完全な魔法使いにならなきゃかもしれないわね… 今のあなたたちは、元の生活を取り戻したいようだけど、今のところ方法がないわ。」
それを聞いて、ロミオは決意したような表情になる。
「エディを…エディを魔法使いにしてくれ!!」
するとマリアは了承したような顔をして「わかった」と一言だけ言った。