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お買い物、はしごします

「いらっしゃい! 何をお探しで?」


 威勢のいい声に迎えられる。

 ここは噴水広場にほど近い雑貨屋のような場所だった。

 宿屋に部屋を確保し、特にこれといった特別な理由はないのだが自分の部屋のベッドで十五分ほどはすはすしたあと、俺は再び町に繰り出すことにした。

 まだ昼過ぎで太陽も沈む気配もない。明日から冒険者家業をスタートするとしたら、今日の内に必要なものを手に入れておく必要があると判断したためである。

 宿代が思ったよりも安く済みそうだったし、ギルドのお姉さんも軍資金と言っていたのだから準備のために金を使ってやろうと思い切ったのだ。

 ヒイロのアドバイス通りに噴水広場に出てみると、なるほど確かに円形に広がった広場に沿うように、色々な店が軒を連ねている。お食事処とか服屋とか小物雑貨屋、パッと見て何の店か判別できそうなのは全体の半分くらいか……。

 さすがに異世界だけあっていかにも、って感じの武器屋が目に入った。あれはお楽しみに取っておこう。一番興味をひかれるお店である。

 そうして真っ先に入ったのは一見すると生活雑貨のようなものを売っている店だった。


「えーっと……冒険の役に立ちそうなものがないか探しているんだが」


「おお、新人さんかな? そうだなー……」


 ちょっとした小物でも売ってるのかと思って入ってみると、内観は意外と本格的であった。至る所に棚が設置され、用途の不明なモノから明らかにトイレットペーパーらしきものまで置かれている。いやあれはトイレットペーパーか。また一つこの世界の製紙技術の謎が深まった。

 目につくのはガラスの小ビンに入っている液体の数々だろうか。様々な色合いの液体が売られている。特設のコーナーらしきものまである。俺の異世界知識をフル稼働させて考えると、あれはきっとポーション的な何かなのだろうと結論づいた。


「お兄さん、カバンは持ってるかい」


「カバン?」


 店員の言葉にオウム返ししてしまう。長身で人の好さそうな店員が売り場の方まで出てきて、その片隅に置かれている革造りの簡素な形状のバックパックを示した。

 それから俺の全身をチラっと見る。


「見たところ小銭入れだけで随分と身軽なようだけど……冒険に出るならカバンくらいは持ってないとな」


「うーんまあ、確かにそうだな」


「あとは遠出する時のために寝袋だな、寝袋無しの野営はキツいぞ? あると無いとじゃ全然違う」


「確かにその通りだ」


「それからー……この食器一式セットもオススメだな。カップがなければ水も飲めない。ナイフがなければ肉も切れない。そうだろ?」


「うんうん、間違いない」


「ついでにこの着火グッズはどうだ? 火を起こす魔術が使えるなら別だが、もし使えないなら必須だぞ?」


「ああ、魔術はまだ使えない。それも必要だ」


「ということはこれも必要だよな。じゃーん、オイル式の小型ランプだ。これさえあれば暗闇も安心だ」


「うむ、それも頂くとしよう」


「よーしそれじゃニュービー冒険者一式セット、全部で50ジェムだ!」


 布袋から金を払う。

 いやー勢いのある店主だなあ。


「毎度あり、また来てくれよな!」


 お決まりのセリフを背中に受けながら、俺は店から出た。

 新品でつやつやのバックパック。中には寝袋と食器セット、そして着火グッズが詰め込まれている。バックパックの左側のベルトには金属製のカップ、右側には小型のランプが括り付けられている。


「……ってこれキャンパーだ!?」


 自分の姿に驚かされる。流されるままに色々押し付けられた挙句50ジェムとかいう大金を支払ってしまった……。

 その場でくるりと方向転換。今出てきた店にもう一度入り直す。


「おや、もう来たのかい」


 俺の顔を見て一瞬ドキリとした表情を見せる。


「おう、いや、確かにこのグッズはな、冒険に必要なものだとは思うがな、俺が欲しかったのはもっと専門的なモノなんだよ」 


「ふむ、専門的なものなあ」


 店員が顎に手を当てて悩みだす。俺が返品に来たのではないとわかってちょっと安堵したようである。どうやらこの店員、右も左もわからない新人冒険者にあれもこれもを売りつける常習犯か……。

 いやまあ確かに欲していたものとは違ったが、今後なんやかんやと必要になりそうなものであることには変わりない。


「あの液体はなんだ?」


 俺は先ほどからずっと気になっていた薬品棚のようなものを店員に指し示す。


「ああ、あれか。これはリルの町じゃうちしか扱ってない特別な製品でね、一応今のところ販売してるのはこの青いのだけで、他はまだ量産できてない展示品なんだ」


「……薬、だよな?」


「まあ大まかに言えばそうだな。気力活性剤、失われた気力を回復させる秘薬だ」


 なんと、気力は回復できるのか。というかそもそも薬でどうこうなるものなのか。

 確かヒイロが言っていたのは……俺が致命傷を負って気力がからっけつになっていたところに、ヒイロの気力を注ぎ込んで回復させたとか。俺は今まで気力のことを体力とか生命力的なものだと勝手に思っていたが……。どうもそういう概念とはまたちょっと違うのかもしれないな。

 店員の見せる青い薬、気力活性剤というらしい。便宜上ポーションと呼ぶことにしよう。さてこのポーションは普通のポーションなのかハイポーションなのか……。効果のほどがわからなければお試しで買うのもためらわれるな。


「えーっと……その薬だと、どれくらい回復するんだ?」


「どれくらいっつっても……まぁ、そこそこだな」


「200くらい……か?」


「……あん?」


「それとも1000くらいか……?」


「えー……すまないがちょっと何を言っているのか」


 あれ、通じないな。


「……そりゃそうか、ゲームなんかと違って気力とやらは数値化されてないもんな」


 納得である。この世界にはステータスバーみたいなのは当然存在してない。自分の気力の総量など最初から不明だったのである。


「こいつは一瓶5ジェムだ。気力切れ、なんて万が一の事態に備えて一つくらいは持っておいた方がいいかもしれないな」


「ううむ……確かに、一度死にかけた身としては必要な気もするが……まぁ、とりあえず一つくらいもらっておくか」


「毎度!」


 気の好さそうな店員に紙幣を払って瓶を受け取る。そして背負ったバックパックの中に突っ込んだ。

 正直まだ気力に関することもよくわかってないし、死にかけて気力切れになったと言っても……あれは気力どうこうというか完全に致命傷を負った感じだったしな。あそこで仮にこの薬を飲んだからといって九死に一生を得ていたかと言われると……どうなんだ?


「そういえばこの薬はここでしか売ってないって言ったな? それほどメジャーな商品じゃないのか?」


「ああ、実はうちは高名な薬師のセンセイと懇意にさせてもらっててな。そのセンセイが手作りした薬を降ろしてもらってるんだ」


「ほう……? じゃあこの、気力活性剤とやらはやすやすと誰もが作れるものじゃないのか」


「当然だ。そんじょそこらの粗悪品とは比べるべくもなく、品質は保証する。なんせあのシャルマ様が精製した薬だからな」


 自信満々にニッと笑う。申し訳ないがあのシャルマ様と言われても、まだこのリタルスに来てから一週間も経ってないので聞き及んでおりません。

 まあ、それだけ言うのであればさぞや御高名なお方なのであろう。なんだか口達者な店主の売込みに流されてしまった感じはあるが。


「そりゃすごい。……それじゃ、無くなったらまた買いに来るよ」


「いつでもどうぞー!」


 威勢のいい声を背に受けながら、今度こそ店を出る。

 結局キャンプ道具一式とポーション一つを買ったのみにとどまったな。とはいえ思ったよりもお財布は軽くなった。

 無駄な散財はせず、必要なものだけに絞った方がいいかもしれない。

 さてさて冒険者に必要なものというと……武器防具、かな。

 広場を見回すと、少し広場から離れた場所に大きい武器屋があるのが見えた。夢とロマンにあふれる言葉だ、武器屋というのは。


「お邪魔しまーす……」


 そう言いながら店の中に入る。一見して店主の姿は見えなかった。

 ざっと店内を見てみる。壁に掛けられた光輝く長剣、武骨な斧、妖しい輝きを放つ槍、などなど……。

 ガラスのショーケースの中に入れられているのは特殊なものなのだろうか、見る角度によって色を変える不思議な金属を用いた大剣である。

 店内の隅には樽の中に乱雑に放り込まれた武器の数々。特価品なのか扱いが雑である。

 一口に武器といっても色々な種類があるものだな……と思いながら、壁掛けのメイスに手を伸ばそうとする。


「……おう、らっしゃい」


「うおっ」


 不意にかけられた声に飛び上がる。誰もいないかと思ったら、隅の方で椅子に座るしわしわの爺さんがいた。

 腰が悪いのか、背筋は曲がっていて立ち上がるのも辛そうだ。座っているから正確にはわからないが背丈もそれほど高くはない。小さなおじいちゃん、といった風である。


「新人じゃな……欲しいのは武器かい」


「あ、そ、そうです……」


 ふぅむ、と泰然とした態度で俺のことをじっと見つめてくる。


「随分と気力が高いようじゃが……本当に新人か」


「気力……? あ、ああ、ちょっと事情があるんですけど、一応、今日冒険者になったばかりです」


「ほう……」


 爺さんの目が鋭くなる。

 ちょっと見ただけでは小柄で力もなさそうな爺さんであるが、その目つきには油断がない。

 む、と思った。ほんの少しだけ気力の流れの乱れを感じたのである。なるほどどうやら自分の気力を見られているようである。それならば、と俺も負けじと爺さんの気力を探る。

 感覚的にはスイッチをオンにするような感じで、気力感知ももうお手の物と言ったところである。


「ぬうっ……」


「おおっ……」


 爺さんと俺、二人の驚きの声が交差した。

 爺さんが何に驚いたのかはわからないが、俺の驚きは爺さんの持つ気力の圧力だった。異常過ぎて恐怖すら覚えるヒイロには及ばないものの、この町の住人たちに比べてもその圧力は数倍以上の物だった。

 油断するとその圧力に飲まれそうになる。


「新人じゃというのに、もう気力感知を扱えるのか……」


 と、爺さんがつぶやく。俺が気力を探られているのを察知したように、俺が気力感知を行ったことを察知したようだ。


「まあ、ちょっとキッカケがあったもんで」


「ふむ……見た目はただの若造じゃというに」


 訝しがるように見られる。

 爺さんの反応でわかったが、どうやら新人冒険者が軽々しく扱える能力ではなかったようである。

 そういえばあのバカみたいに強いヒイロでさえ、気力感知の会得には一年かかったとか言ってたか……。気力を注いでくれたことといい、ヒイロには感謝してもし足りないようだ。


「おぬし、面白いのう」


「はあ、そうですか。つまらない奴だとよく言われるんですが」


 主に、昔のクラスメイトとかに言われた言葉ではあるが。


「予算はどんなもんじゃ」


 座り込んでいた爺さんが、よいしょ、と言いながらぴょこりと立ち上がる。

 ……ん? 立ち上がった爺さんだが、予想よりもめちゃくちゃ小さい。

 座っていた時から小さい爺さんだと思ったが、立っても高さが大して変わらない。せいぜい小学生くらいの身長しかない。

 これはもしかすると……。


「おじいさん、もしかして……ヒト族じゃない?」


「なんじゃ、見てわからんか。わしはドワーフ族じゃが」


 お、お、お、おおおおおお!!

 やはり予想は的中した。ファンタジーとは切っても切れないドワーフ族。小さな背丈とずんぐりむっくりな体系。それに似合わぬ怪力を持ち合わせるというあのドワーフ。

 エルフがいるからドワーフも、とは思っていたがまさかこんなに早く出会えるとは……。

 いや、確かにドワーフと言えば鍛冶や石工が得意な種族として有名だ。武器屋を営んでいても何ら不思議はない。

 とはいえこのドワーフの老人、典型的なイメージである立派な口ひげも無ければ筋肉もそれほどあるようには見えない。それこそ縁側に座っていそうな雰囲気である。この世界のドワーフは思っていたよりも細身なのだろうか。


「それで、金は持っておるのか? ウチはそこそこ高いぞ。質の良いものしか置いとらんからな」


「あ、ああ、えーっと、そんなには持ってなくて……ギルドからもらった支度金くらいしか」


 しかも、それも今後の生活を考えるとあまり使いすぎるわけにはいかないのである。

 更に言うにはこの異世界、ゲームやなんかと違って殴られたら痛いし切られたらケガをする。布の服、で冒険に出るのは不可能だ。ここで武器を買った後は防具も買いに行かなければならないのである。


「安売り品でも何でもいいんで、できれば100ジェムとか、それくらいに収まれば……」

 

「……まあ新人じゃそんなもんじゃろう。ウチは安物でも100ジェムの品しか置いとらんのじゃがな」


 ぐう。やはり武器はそこそこ値も張る。とはいえギルドからの支度金が500ジェム。それで冒険の準備をしろというのだからこれくらいするのは予想もつくというもの。


「ちょっと待っておれ」


 少し考え込んでいたようだった爺さんだが、店の奥の方へと引っ込んでしまった。

 自分の命を預ける武器なわけで、ケチりたい気持ちとあまり妥協できない気持ちとがまぜこぜな気分だ。

 しばらく店内を所在なくうろうろしていると、爺さんが戻ってくる。その手には真っ黒な鞘に収まったやや細身の長剣が握られていた。


「剣の心得はあるのか」


「……いや、まったく」


「ふぅむ……とはいえ、特殊な武器を使って変な癖がついてもよくないじゃろうし、最初はやはり剣がいいかのう」


 その長剣を差し出してくる。

 初めて手にする生の長剣である。今まで手にしたことのある刃物など、包丁かせいぜいが果物ナイフ。その長剣の全長は80センチくらいだろうか。実物を目にすると思ったよりも長い。

 爺さんから剣を受け取る。片手で受け取ると想像よりも重かった。柄は短く、片手で扱う武器なのであろう。金属バットよりいくらか重いこの長剣を片手で振り回すのは難しそうに思える。


「ほれ、抜いてみるといい」


 右手で柄を掴み、左手で鞘を握った。顔の前に水平に掲げる。

 勢いよく、左右に引っ張ってみた。

 シャアッという金属が擦れる音が耳に心地よい。


「……お、おお」


 その刀身は光の反射のせいか薄っすら青く輝きを放つ。両刃のロングソード。細身で、薄い。一見すると容易く折れてしまいそうである。

 しかしその刃は鋭そうだ。刀身中央には何やら細工が施されている。文字が彫られているのだろうか、残念ながら俺には読むことはかなわない。


「非力でも扱いやすいようにかなり軽めの造りじゃ。その代わり切れ味は鋭い。とはいえ薄刃じゃからのう、雑に扱えば折れるぞい」


「……美しい」


「ふぉふぉ、そうじゃろう」


 思わず無意識に出た感想に、爺さんは満足そうに笑う。

 素人目にも、この剣が決して100ジェム程度で買えるようなものでないことが分かる。

 そこらに乱雑に置いてある安売りの武器と見比べると、どう考えても細部へのこだわりというか、力の入れ具合が段違いなのである。

 壁掛けされてる武器はもちろん、店内のショーケースに入っている武器と比べても見劣りするような品質ではない。


「……これ、もしかして結構イイモノなのでは?」


「2000ジェムじゃ」


「うぐっ……高ぇ」


 爺さんの口から飛び出た金額は、ある意味予想通りというか、まあそれくらいはしてもおかしくないな、と思わせる値段だった。

 この世界の貨幣価値が掴めたわけではないが、最低ランクでも100ジェムだというのだから、パッと見た質の違いから考えても十倍くらいは行くだろうなという予想だったのだ。まさか更にその倍とは思わなかったが。

 しかしどういうつもりか。予算は100ジェムしかないと伝えたつもりだったのだが……。


「あの、爺さん、予算が……」


「……じゃが、やる。100ジェムで勘弁してやる」


「なんと!?」


 抜いていた剣を鞘に戻す。思わぬ言葉に驚いて鞘を落としそうになったからだ。今なんと言った?

 その言葉の真意を探ろうと、爺さんの目を見つめる。


「久しぶりに面白そうな客に出会えたからのう。金が無いからといって他の店の粗悪品を持たせるのも惜しい」


「じ、爺さん……」


 ドワーフの爺さんの目尻は下がっており、孫でも見るかのような柔和な顔つきに代わっていた。

 両手に収まる長剣の重さを実感する。見も知らぬ爺さんの善意を受けて、俺はちょっぴり感動していた。

 見知らぬ土地で出会った人……もといドワーフだが、どんなところにもいい人っていうのはいるものなんだなあ。


「ありがとう爺さん、俺、この剣で成り上がって見せます」


「ま、無理して死なぬ程度にのう」


 ふぉふぉふぉ、と、最初の物静かで不気味な雰囲気はどこへ行ったのか、ドワーフの爺さんは愉快そうに笑った。俺の一体どこが気に入られたのだろうか。それは不明だが、与えられる善意を無下に受け取らぬほど馬鹿ではない。俺は感謝の念と共に、この剣を大事にしようと誓った。

 俺は爺さんに布袋から赤色の紙幣、100ジェム一枚を渡し、長剣を腰に差した。

 礼を言って店を出る。いつか一端の冒険者になったら、ちゃんと爺さんに恩を返そう。

 うーん、恩返ししなくちゃいけない人が増えていくな。

 そう思いながら次に入る店を探した。

いやあ、異世界での買い物ってわくわくするよな。


「どうやらギルドからの支度金を無駄遣いしてはいないようですね」


おや、その声は梅子さん。今は受付の仕事は良いのか?


「本日の業務は終わりました。アフターファイブです」


うーん、やっぱお役所感が拭えないんだよなあ、冒険者ギルド。


「それより、どうやらとてもいい剣を手に入れたようですね」


そうなんだよ。しかもドワーフの爺さんに気に入られちゃって。

こりゃやっぱり主人公補正ってやつかな? なんてな。


「あまり切れ味が良すぎると自分の手を切ってしまうかもしれないので、注意してくださいね」


う、確かに……考え無しにブン回して気付いたら左手無くなってました、じゃ笑えたもんじゃないな。


「ギルドでは冒険者の皆さんがクエスト中に受けたいかなる損害も一切保証しないのでご理解くださいね」


……やっぱり、お役所臭いんだよなあ。

ってかなんか事務的じゃない? 前はもっと砕けた感じだったじゃん。


「……記憶にございません」


あ、無かったことにする気だ。


「すみません、このあと商業ギルドの方々とコンパがありますので失礼します」


ええっ、この世界ってそういう感じなの!?

梅子さん! 梅子さーん!?

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