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レストレイション

「ギルの話も沢山聞きたいんですけど、オウルさん、私はあなたを探してここまで来たんです」

「ほぅ、ワシをかえ」

「はい。実は・・・・」


私はこれまでの経緯を説明した。オウルさんは何も言わずに首をコクコクと振りながらただひたすら聞いてくれていた。いや、寝てないよなこのジジイ。さっきから目も開けてないようだが。


「なるほどな。ギル坊とそんなことがあったのか」

全てを聴き終えた時、オウルは深くため息をついた。彼もまたギルを信用していた人間の一人らしい。そしてどうやらちゃんと聞いていたようだ。ごめんなさい。

「はい。私達が襲われたVBの中にギルが意図的に連れて来た奴もいるみたいなんです」

「なるほどな。話はよぉく分かったわい。それでワシへの頼み事とは何じゃ?」

「はい、あなたの持つアバター能力、回復呪文のレストレイションをさっき話した友人のセツナに使って欲しいんです」

「ほぉー、ワシの能力をどこで知ったかは知らんが、お嬢ちゃんの頼みじゃ。もちろん承ろう」

「本当ですか!」

「もちろんじゃ。ただそのセツナという者をここに連れて来ないとその効力はないぞ。ワシはこの森から出ることは出来ないしのう」

「分かりました、この森の中心にある大樹までは来れますか?」

「ああ、それなら大丈夫じゃ。神木様なら毎日拝みに行くからのぉ」

「そうなんですね」

前に来た時、なんとなく神木って名前みたいだなぁと思っていたらやはりその名が付いていて、思わず苦笑いしてしまう。

「それでは神木前で待ち合わせということで。今からでも大丈夫ですか?」

「ああ。一時間後でどうじゃ?」

「分かりました。では戻りますね。DIE、テレポーテーション。セツナのDIEへ」

セツナの近くにテレポーテーションを使って現れるようにボイスコマンド設定すると体がだんだんと透けていく。

「ほぉ、お主らのDIEはそんなことも出来るんじゃのぉ」

「はい!私が作りました!」

そう言い残して私の姿は完全に消え、セツナの元へ向かっていった。

「べっぴんさんの笑顔は格別もんじゃわい」

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