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アイリスの想い

そんなやり取りがあって私達は別れもそれぞれ手短に済ませて早々に旅立つ準備をし、アジトの入り口まで来ていた。

「じゃあアレク。あとは頼んだぞ」

「ああ、任せろ」

笑顔でグッドサインを出してくるアレクは実に機嫌が良さげだが、その逆にアイリスの表情に雲気がさしていた。

「アイリス、残りたいなら残ってもいいんだよ」

「え?」

「あ、いや。アレクと離れるのが寂しいんでしょ?」

アレクはグレン隊と仲がいいが、アイリスとは特にウマが合うらしく、よく一緒にいるのは知っていた。

「あ、あはは。バレてたか。でも大丈夫。サクッと終わらせてすぐに帰ってくるからさ」

「説明した通り早く終わる保証なんてないんだ。それでも行くの?」

「ああ、行くよ。セツナには個人的な借りってやつがあるから、ソイツを返さなくっちゃねぇ」

アイリスがセツナに借りとは初耳だ。とはいえ私がセツナと過ごした時間は短い上に、ここにセツナが居た時は話すらしたことも無かったのだから仕方のないことだけれど。

「そっか。分かった」

「それにクリア、あんたにもだよ」

「え、私?」

「そうだよー。あんたは忘れてるかもしれないけどね」

「ねぇアイリス、それなんの事?」

「なんでもないさー!秘密秘密!気にしないで!」

「えー、それ逆に気になる奴だよ!」

アイリスは笑って誤魔化そうとし、それ以上口を割る気はなさそうだったのでそれ以上追求しないでおくことにした。

「もう・・・・」

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