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電脳獣被害者が透明人間になる世界で俺と彼女は引き裂かれ続ける(XXC  作者: 京夜騎士団長
第二章 帰還から2年後
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クリアと会話

「一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな」

真っ赤に腫れた目を覗き込むと、顔をゴシゴシと擦って誤魔化そうとした。

「なに?」

「アバター付与能力について君はどれくらい知ってる?」

「見たことあるのは戦闘値上昇型能力や幻術能力、それと魔法無効化能力くらいかな」

「まぁ、基本的なやつだな」

「無知で悪かったわね。ゲームなんてほとんどやったことなかったのよ」

「別にそういう意味じゃないって。仮にアバター付与能力に記憶操作能力があるとしたらグレン達のようになる可能性があるんじゃないか?」

クリアは顎に手をあてて頷いた。

「あり得なくはないな」

顔をしかめてブツブツと呟き始めるクリア。対戦したあの時より随分と表情が豊かになったものだ……と親のような過保護的目線で見ていると、それに気付いた彼女と目が合った。

「なに?やっぱり殺されたいの?」

何故見ていただけで殺されなければならない。とつっこむ元気はなかった。

「いいや、なんでも」

「キモ……」

なにげ酷い事言うよなコイツ。

「もしかしたらソレを解く能力が存在するかもしれない」

いきなり話を戻して来やがった。

「どうやってそれを見つけるんだ?」

「……」

「つまりノープランってことだな」

「あはははは……」

やれやれと首を振って溜息をついた。

「一応策があるにはあるんだけどねぇ」

「ほぅ……ではそれを聞くとしよう」

「なんか若干偉そうなのが腹立つけど教えてあげる。場所はこの現実的仮想世界じゃなくてゲームの方よ」

「へぇ……どのゲームへ行けばいいんだ?」

「普通のゲームの中じゃなくて中立場よ。あんたもゲーマーならよく使ってるでしょ?」

「ああ……まぁ」

俺たちのVRによるゲームの世界が広がり始めてから、VRワールドの一つにゲーム中立場という場所が構築された。

そこは色々なVRゲームの情報が無料でばら撒かれていたり、様々なクエストやモンスターの情報、ゲーム内アイテムの買取価格アップ情報など、様々なお役立ち情報があちらこちらに転がっている。ゲーマーからするとあちこち目移りする夢のような場所なのだ。

この前行われた仮想世界最強決定戦などもその中立サーバーを立ち上げた幾つかの会社が結託して執り行われたのだ。ちなみに俺が契約したプログレスという会社もこの中の一つである。

「確かにアバター付与能力の情報を集めるにはうってつけだな」

「え、あなた知らないの?」

「ん?何をだ?」

クリアが意外だとでも言いたげに頓狂な顔をした。お前はひょっとこか。

「あそこには二ヶ月前から毎日十七時から十九時の二時間だけ、あるアバター付与能力者がいるのよ」

「へぇ……最近は鍛錬に夢中で知らなかったな。どんな能力なんだ?」

俺はクリアに負けてからこの三ヶ月、悔しくて悔しくてひたすら鍛錬に打ち込んでいたために、ほんの少しだけゲームの情報からは離れていた。

「他人のアバターの能力がどんな能力か分かる能力よ」

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