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不意打ち返し
それから数撃ほどやり合ったが、どれも彼の力強さをひしひしと感じさせるものだった。
「ふぅ、やっぱ俺より強いって自分で言うだけあるな」
「ははは。だから言ったろ?鍛え方が違うからな」
「不意打ちしておいてよく言うよ。今度はこっちから行きますね!」
一歩踏み込む素振りを見せ、相手の目線が一瞬動いた瞬間に横に飛び、剣を振り抜いて斬撃を飛ばす。
「くっ……!」
グレンは間一髪で片手剣の振り上げにより斬撃を弾いた。その衝撃で彼の周りには仮想の土煙が舞う。その煙に影が映り、辺りが見えなくなったグレンがその影を切り裂く。
その風圧で煙が吹き払われたが、その剣先に当たった感触がなく、気配を感じ取ろうと目を閉じた。
「ここだ!」
彼の右手後方から近づいて斬撃を飛ばす。取ったぞ!
ガイィイイイイイイン
重厚な激突音が響き、あたりの土煙がはらわれた。
「なんだよ……なんなんだよ!それは!」




