第一話「毒乙女ちゃん編」そのよんっ!!
さてさて、物語もやっと入れます え?白うささん成分減らせばもっと早く入れただろって? いやだって可愛いじゃないですか。可愛いこそ正義ですよ 可愛さがなければ世の中は腐ってしまうのです。あっ、やめて石なげないで
それからの話は淡々としたものだった。私の膝の上で怯えてた白うささんだったが仕事になると話は別のようで、早乙女ママからもらった資料を一通り目を通し、あとはこちらでやっとくから、明日事務所に来ることだけ伝えてと言うと早乙女ママを早々追い出していた。今はどこかに電話をしてるようだった。あ、耳が立ってる。怒ってるのかな?
「そうなのです!明日まで朝までに来てください!え?仕事?あなたの能力なら24時間くらい軽く持つでしょ? 疲れる?いいから来るのです!ボクを殺す気ですかっ!」それからガチャンと勢いよく受話器を置くと頬を膨らませてぶすーっとした表情で私の方を見た。
「桜さん!ちょっとお仕事をお願いしたいのですが、ここのメモに書いてあるものを明日までに注文してくれないですか?」
白うささんは買い物のメモを私の方に差し出す。必死で手を伸ばしてるようで顔が真っ赤になりながら、手がぷるぷる震えている。私は慌ててメモを受け取ると買い物のリストを確認した。
やはり、子供のような可愛い文字で「かいものメモ!!」と書かれている。
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かいものメモ!!
・ぼうかんぎ2こ ボクのはとくちゅうひん
・白うささんぼうし ふゆよう
・ぼうごふく1こ
・あったかそうなブーツ
・ホットココア
ぜんぶ、070×××・・・にでんわすればとどけてくれます。
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私は一瞬目を疑った。今は真夏でただでさえ事務所のクーラーも入れないと耐えられないくらい暑いのだ・・・それを防寒着?ていうかあの帽子って冬用とか夏用あるんだ・・・・
「あの白うささん?今真夏なのにこんな準備しないといけないんですか?」白うささんの方を確認してみるが白うささんは他のところに電話していて私の声も耳に入っていないようだった。
仕方なく私は書かれている電話番号にかけてみることにした。3コールほどなると若い女性の声が聞こえてきた。
「はい、こちら異能力備品管理センターです ご用件をお伺いします。」
「あの、異能力職業安定所の理奈瀬と申します。実は所長の方から発注の方をお願いされまして・・・」
「備品の発注ですね。どのようなものを発注いたせばよろしいでしょうか?」女性は淡々と話す。
「あの、おかしな話だと思うのですが・・・」私は買い物メモに書かれた内容を全部話した。一時の沈黙・・・あぁ、私は頭がおかしいと思われてるんだろうな。私もこんな電話がきたら正直いたずらかと思う。しかし、女性の反応はまた違ったもので
「し、白うさ様の発注でございましたかっ!!大変失礼いたしました!!」
ん、なんか様子がおかしいぞ?電話先のテンションが急に上がったような・・・・
「冬モデルは今年のトレンドである特注品を用意させていただきます!! やっぱり白のうさぎコートで行くべきですかね!!それともあの幼さを目立たせる黒のコートを・・あぁ、でも黒ニット帽に白うさ耳も捨てがたい・・・でも今は夏です・・・夏の水着と洋服も用意しないと・・・おお、神よ・・私はどうするべきでしょうか・・・?」
神様もドン引きである・・あぁ、この人もあっち側の人間だったか・・・・いや、確かに可愛いけど・・・可愛いんだけど・・・
「期日はいつまででしょうか!!」女性の嬉しそうな声が響く本当になんだこの変態は・・・・
「明日までなんですが可能でしょうか・・?」さすがに無理だろう 今が冬ならともかく夏なのだ。女性はすぐに返事をした。
「分かりました。わが社の総力をかけまして、朝までに届けさせます!!それで少しお願いといいますか・・わが社の威信にかかるお話なのですが・・・」急に女性の声が落ち込んでくる
やはり、発注は大変なことなのだろう それもわが社の威信をかけるレベルのようだし・・・私はできることならと電話口の女性に言う。女性の声がまた明るくなり話始めた。
「ありがとうございます!!荷物の中にわが社の威信をかけた高性能カメラを数台入れておきますので、何卒写真と動画を、何卒・・・・」
あぁ、やっぱり変態を信じた自分がおかしかった・・・・断ろうとしたが、電話越しでもわかる熱意と殺気に負けしぶしぶ了解することにした。
こうして、今日は備品センターもとい変態の電話を切り。午後の仕事を終え家に帰るのだった。白うささんはまだ机の上でうーうー唸っていたが、帰ることを伝えると悲しそうな目をして「また、明日も来てくださいね」と言っていた。可愛い明日も頑張ろう・・・・
第一話「毒乙女ちゃん編」そのごっ!!に続く
お疲れ様でした。もはや毒乙女ちゃんの話ってより白うささんをどうやって可愛くする話になってる気がしますが気のせいです。ちゃんと防寒着も使いますよ!!それは次回になってからのお楽しみということで・・・それでは次回もよろしくお願いします。