7 スニーカー
「隼人?」
「入っていい?」
みやびは、少し迷ったが、入れる事にした。
「……うん。」
カチャ……。
「調子どう?」
少し沈黙したのちみやびは答えた。
「いいわけない…。隼人?少し、聞きたい事あるんだけど、聞いてもいいかな……?」
「何?」
みやびは、戸惑いながらも、話しを切り出した。
「隼人のさ、いつも履いてたスニーカー……最近履いてないね……?どうして…?」「…あれ?従兄弟が欲しいってゆうから、あげたんだ……。」
「……そうなんだ…。あの…さ。」
「ん?」
みやびは、それ以上聞いてもいいのか分からなかった。だけど、信じたかった…。疑いたくなかった…。
少し、間を開けて、みやびは、話始めた……。
「……夢…みたんだ…。愛が……殺されてる夢……。怖かった……。起きて……現実に…愛が…死んでて……。」
隼人は、静かに、聞いていた。
その姿を見て、本当に隼人が、夢で、愛を殺した犯人なのか……。疑問を持ちながらも、みやびは、聞かずにはいられなかった……。
「愛が殺される前日……。殺された時間……、隼人、どこにいたの?」
「何言ってるんだ?みやび……まさか…俺を疑ってるのか………?」
隼人は、険しく淋し気な顔をした。
「……ごめん…。だけど…夢で、隼人のスニーカー履いてる人が…愛を……。」
バンッ!!!!!
壁を力強く叩く隼人を見て、申し訳ない事をしてしまったと後悔した。
「みやびは、俺を信じてないんだ!俺じゃないんだ!信じてくれ…。」