6 疑惑
「被害者は、大石愛。17歳。死亡時刻は、午前2時前後です。」みやびは、ショックで倒れそうになるが、隼人が、支えてくれた。 警察に色々聞かれたが、何も分からないし、寝てたからとしか言いようがなかった。 愛は、天井から吊されていた…。 女の力では、無理だと警察は、判断したらしく、疑惑の目は、隼人に向けられた……。みやびは、ショックが大きい為、みやびの姉、みゆきの元へ、預けられる事になった…。
「みやび!」
みゆきは、みやびの肩にソッと手を置き、家に案内した。久しぶりに、姉に再会して喜べるわけはなかった。愛の死……隼人への疑い……夢……。夢で見た事が、現実になり…………何故自分の部屋に死体が、吊されていたのか…。考えても答えは、でなかった……。部屋で夢と愛の死の事を考える…。
「……………。」
少し考えて、みやびは、はっとした…。夢で、愛を殺した奴のスニーカーを隼人も、持っていた事に気づく…。
……もし、隼人が愛を殺したのだとすると……。……でも、スニーカーを持ってるからといって、愛を殺したのが、隼人だとは、決まってないし、殺す動機がない。………だけど、電話をした時、何故、あんなに、すぐに来れたのか…そう考えれば考えるほどに、みやびは、隼人に疑わずには、いられなかった。 「みやび?」
「!?」
ドアの外からから、声をかけられハッと我にかえる。 部屋の外から、声をかけられ、ハッと我にかえる。