4 気持ち
少し寝たせいか、PM1:00を過ぎても寝付けなかった。仕方がないので、親友の愛に、メールしてみる。すぐに愛からメールが返ってきた。まだまだ寝ないらしいので、電話で話す事にした。「遅くにゴメンね。何か寝れなくって、話し相手になってもらいたかったの。」「いいよ。明日休みだし、付き合うよ。」「ありがとう。」「今日、授業サボって、隼人と何してたんだ〜♪」「何もしてないって★」「かなり怪しい〜♪白状しろ〜!」
愛は、楽しそうに、聞いてくる。「ほんとだよ!最近、恐い夢ばかり見るから、寝不足なの分かって、気をつかってくれる優しい幼なじみだよ。」「…真剣な話、みやびは、隼人をどう思ってる?」「え?」「みやびには、まだ、分からないか……。」「どうゆう事?隼人は、幼なじみ……それだけだよ……。きっと、隼人も、そう思ってるもの!」「そう?まぁ、そうゆう事にしとこっか…。」「じゃあ、またね。おやすみ。」電話を切った後、みやびは、愛の言った言葉の意味を考えていた……。……愛の言った言葉の意味は、本当は、分かっていた。だけど、どう答えていいのかが解らず、幼なじみだと言ってしまったのだ。みやびは、自分の気持ちが、どうなのか、考えてみるものの…好きな事は、確かなのは分かっていたが、それが、幼なじみとしてなのか、恋愛感情なのか判らずにいた…。「……きらいじゃ…ないもん…。」
みやびは、隼人に対しての気持ちや隼人の気持ちを考えながら、眠りに落ちていく……。 コンコンコン…。
「はい?誰?」
あれ?何なんだろう…。聞いた事ある…。誰だっけ?ガチャ……。 「来るなら来るって言ってくれれば良かったのに。」
え?……愛ちゃん!?…誰と…話してるんだろ?相手が、見えない…。ククククク……。
「やだ!変な笑い声出すの止めてよ!気味悪いなぁ!…笑ってないで早く入りなよ…。……え?…何の冗談!?…い……いや〜〜〜!!!」
ドサッ え?何!?愛ちゃん?……血…?…
「ククククク……フフフ……。」
どうなってるの?何で愛ちゃんを……?あなた……誰?どうして……。
「アハハハハハハ!!!」
笑いながら、そいつは、愛ちゃんに、またがり、ナイフを何度も振り下ろす……。楽しそうに笑いながら…顔が誰だか、分からなくなるほどに……。